4月29日(木)  若狭本郷(晴れ) 長潮

 釣り場の選択に悩んだが、やはり前回のいい目が忘れられず、若狭本郷に行くことにした。林渡船に貼ってある昨年の大物の魚拓には、この時期のものが多かったのも本郷に決めた要因となった。

 釣りの前日、どうしても行かねばならない飲み会があり、帰宅は0時半をまわっていた。1時間ほど仮眠して、午前2時半自宅を出発した。出発してしばらくたった頃、デジカメを持ってくるのを忘れたことに気がついた。「しまった・・・。カメラ忘れた時は釣れへんもんな・・・。まあ携帯で撮ればいいか・・・。」途中、団子(小)、オキアミ、丸貝、ボケ55匹(後で、買い足したものを含めて)を購入した。合計4400円。林渡船には4時15分頃到着した。

 5時に出船。釣り客はゴールデンウィーク初日ということもあってか、結構多い。30人ほどか。前回同様、青柳の5番カセにのった。「さあー、朝一狙うぞーー!」手前から探る。おもり2Bでボケを落とし込む。しばらくして穂先が突っ込んだ!目の覚めるようなアタリだ。しかし、あがってきたのは豆フグだった。その後も5Bに変えてちょい投げを行い、丁寧に探ったがアタリはフグばかりであった。7時ぐらいまでは根気よく探り続けたがダメだった。団子を投入し始める。8時になった。この時点で、前回の甘い考えを捨てて、12時間かけて1枚を釣ろうと決心した。9時頃、寝不足がたたり、急激な睡魔におそわれた。40分ほど爆睡。自分のいびきがかすかに聞こえる。眠りから覚めるとすっきりした。再び集中。しかし、細かいアタリをかけるも、すべてフグ。午前中だけて、フグは二桁釣果であった。1.5号の中通しで更に遠投したが結果は同じ。
 
 午後からはフグのアタリも少なくなった。潮はほとんど動かないが、結構、風がある。「うーーーん、厳しい海だ。」周りの釣り人もよく寝ている。もう1度寝ようかなと考えたが、釣り続けた。3時になり、風もおさまり、いよいよ夕まずめだ。雰囲気はよい。「でも、本郷はこの時期朝一の釣り場らしいし、期待できひんな〜。」それでも、突然穂先が海中に突き刺さるイメージを失うことなく、釣った。納竿の5時40分まで、前向きな気持ちでがんばれたことだけが、今日の収穫であった。当日は3人ほどが、30センチ前後のチヌを手にされていた。ということは27人はボウズ。3人に入る気で本郷にやってきたわけだが、無理だった。博打は2回連続であたるものではないことを、身にしみて理解した1日だった。

 釣りをもっと楽しむということは、事前の情報収集、作戦の立案、準備、釣り場への期待など、釣りに行くまでの部分をもっと楽しめることが大切だと思う。もうそろそろ、舞鶴に戻ろう。

釣果:あーりません