10月10日(日)  青井(晴れ時々曇り)  若潮

 今回は飛月会の佐藤さんと青井に行くことになった。青井には、この前はいつ行ったのか忘れてしまったが、確か真夏に1週間の間に3回出撃して見事撃沈した記憶はある。納竿間際にやけくそで付けた丸貝がつぶされて、丸貝をチヌが食うことを確信した釣り場だ。いつものように、団子(大)、丸貝、サナギ、小ボケ6匹、氷、合計3800円を購入し、待ち合わせ場所のコンビニに向かった。ほどなく、佐藤さんが来られた。初対面だがそんな感じはしなかった。二人で青井へと車を走らせた。

 出船は5時半過ぎだった。釣り人は結構おられた。25名ほどか。一番沖の筏群に上がった。台風の後でもあり、釣れそうな気配だ。じゃんけんで釣り座を決めて、いざ釣りを開始した。最初は落とし込みからだ。35円の小ボケを出撃させた。よくわからないアタリでなくなった。2匹目も同様。次は丸貝。反応なし。もう一度丸貝。・・・無反応。するといきなり佐藤さんがかけた!上がってきたのは25p強のチヌだった。「流石やな。落とし込んでいるときの集中力が違う。」餌はサナギだそうだ。私もサナギを落とし込む。着底した。「くるぞ、くるぞー。引けー!」しかし、穂先はいつまでたっても動かない。上げてみると餌がない。「おかしいな〜。」もう一度落とし込む。やっぱり何の反応もない。「途中で取られてる・・・。なんかわからんけど、すごい餌とりがいるようだ・・・。」佐藤さんはまだ落とし込みでがんばられていたが、私は早くも団子投入。着底するとすぐに団子を割った。すぐにアタリ。かけた。「おおおーー、チヌだ。青井での初チヌだ。筏下にはいっぱいいるぞー。」上がってきたのは26,7センチのチヌだった。すくおうと思ったが、佐藤さんが同サイズを抜いていたので、抜こうと思ったその瞬間・・・、ハリがはずれて、チヌは逃げていった。「青井の初チヌが・・・。」すくえばよかったと思ったが、後の祭りだった。「まあ、いいや。この状況ならすぐ釣れるわ。」しかし、そうはいかなかった。団子からサナギが出るとすぐにアタリがあるが、はっきりしたアタリが出るときはチャリコが釣れる(でっかいサナギを食うなよ)。細かいアタリはカワハギの餌食だ。「ぎょえー、すごい餌とりだ。しかもめちゃくちゃ活性が高い。」30分もするとサナギでは勝負にならないことがはっきりした。「丸貝でやるしかない。」しかし、頼みの丸貝ですら、しばらくすると取られる始末だった。最初はチヌアタリを見逃しているのかと思ったが、時々上がってくる丸貝の残骸を見ると、カワハギにやられているようだった。信じられなかった。5,6年前はもっとすごいカワハギの大群のなかで釣りをしたが、ここまで簡単に丸貝がやられるとは・・・。「野獣のようなカワハギども。やばいな〜。最初の1枚とっておくべきだった。」持っていた最大の丸貝を付けた7時40分。団子が割れてすぐに、はっきりと押さえるアタリがでた。かけた。今度こそ慎重にタモですくった。「よっしゃー、青井で初めてのチヌだ。」気が楽になった。同じようなパターンで、9時半頃かけた。引きからすると30p後半か。しかし、痛恨のハリはずれ。「やってしまった。」その後10時40分頃、よくわからないアタリで1枚追加できた。団子が割れたとき、たまたま外道がよそ見して、側にいたチヌが先に見つければ食う状態だったように感じた(釣ったチヌの腹はほとんだ空だった)。

 時間の経過とともに、外道達の活性はあがる一方だった。何のアタリもなく丸貝がなくなる。手の打ちようがなかった。ある意味暇だった。しかし、終始佐藤さんと話しながら釣ったので、時間の経過はいつもよりずっと早かった。飛月会の話、おもしろい友達の話、もちろん釣りに関する話、とても楽しかった。話しに夢中になって、佐藤さんの釣りを邪魔してしまったが・・・。 

 昼からはなんとなく丸貝を筏際に落とし込んで13時半に1枚追加しただけで、夕まずめの15時からは、強風で釣りにならず、17時に納竿となった。当日はカワハギをはじめとした外道に粉砕されてしまったが(竿頭は5枚だそうだ)、チヌの魚影は濃いように思えた。ボラが団子を割る状況もあり、ちょっとした工夫、あるいは少しの状況の変化で爆釣しそうな釣り場だった(土日に行ってる限りそんな状況にあたることは難しいと思うけど)。しかし今回の釣りでは青井で初めてチヌを釣ることができただけで満足だった。そして最大の釣果は、舞鶴に釣り仲間が一人増えたことだった。また、きっと佐藤さんとは行く機会がこの先もあると思う。仲間と楽しい時間が共有できる、そんな釣りをこれからも出来れば幸せだ。

 「佐藤さん、ありがとうございます。次回は爆釣しましょう!」

釣果:3枚(31・30・29p)