8月16日(火)    大丹生 (晴れ時々曇り)  若潮

 どこの釣り場も好調になってきた。選択肢がたくさんあることはいいことだ。昨年はHG大丹生が不調であったため、夏から舞鶴湾各地の釣り場を転戦した。いろんな釣り場でチヌを釣るのは楽しい。そんな思いで出かけた前回の千歳はさんざんだった。安定した釣果を上げるには、同じ釣り場に通った方がよい。大丹生が不調なわけでもない。よって、大丹生に行くことにした。前日はなかなか寝られなかったので、寝るのを諦めて、1時40分に自宅を出発した。黒鯛釣り具で団子は久しぶりに大を買った。その他は丸貝1キロ、ボケ10匹、サナギ、氷、合計4200円。途中、舞鶴で牛丼を食べて、安全運転で大丹生に向かったが、4時前に到着してしまった。夜明けまで、ボーと時を過ごした。

 5時出船。私を含め釣り客は5名。2人は防波堤へ、他の2人は防波堤近くのカセに、私は沖から2列目の一番渡船場よりの筏に乗った。前回、前々回の、朝からチヌのいた筏に乗りたかったが、筏はおじさんのいう通りに乗ることにしている。この筏は前日は3枚釣れたらしい。(あとで、乗りたかった筏の状況を聞いたのだが、お客さんが少なくて乗せてないそうだ。)まずは、丸貝を2回ほど落とし込むが反応なし。風が強く、潮は筏下に入り込んでいた。早々に団子釣りに切り替えた。せっせと手返しを行った。丸貝は全く反応なし。サナギはフグとカワハギにつつかれる。8時半頃なると、たまに弱々しく、ボラかコノシロが団子をさわる状況になった。穂先に変化がないのは、寂しいのでフグやカワハギの餌食になるのはわかっていたが、サナギハリス団子を投入し続けた。アタリのない餌だと手返しも少なくなるし。9時10分頃、突然サナギハリス団子に明確なアタリ。「かかった。強い。」魚は前方に走った。耐える。バレタ・・・。ハリス切れだった。おそらくフグにやられて傷が入っていたのだろう。「やってもーた。でも、今のはなんやったんか?状況や引きを考えるとボラやったような気がする。でも、チヌの可能性も捨てきれない。」考えているうちになんとなく、良型チヌやった気がしてきた。「バラシたのは残念やけど、チヌやったら団子に寄ってきた状態やな。最近全然そんな状況ないし。がんばろ。」チヌがいると思ってがんばることにした。気配を感じることなく時間は経過した。9時35分、4Bのオモリで丸貝を落とし込む。着底直後チョンチョンチョンとあたる。思い切ってあわせてみた。「のったー!これはチヌやろ。」上がってきたのは30p強のチヌだった。やっぱりおった。いい時間に釣れた。理想的な展開だと思った。「今日はいけるかも。」しかし、その後は変化なく過ぎていった。必ずもう一度時合いがあるはずと信じて手返しは行った。大量にある丸貝は団子に入れたり、上撒きした。イガイは高水温で落ち始めていたが、くっついているのをはいで撒いた。今の時期ははがれ落ちるイガイをチヌは食べているはずと思って使ってみたがアタリはなかった。

 時刻は1時半をまわった。「昼に釣れてもいいはずなのにな〜。やっぱりあれははぐれチヌやったんか。」不安がでてきた。釣り座の正面は何か障害物があるようで、時々根掛かりする。こういう場所は近くにチヌがいても食わない時があるので、手をいっぱいに伸ばして1メートル半ほど左を釣った。アタリなし。今度は右1メートル半にサナギハリス団子投入。指でブレーキをかけながら、ゆっくり目に落とした。着底直後、穂先が突き刺さった。「なんじゃ!」びっくりしたが、必死で撒く。チヌのようだ。上がってきたのは先ほどと同型。「よっしゃ!今日は絶対いける。」時刻は1時50分だった。同じ所に続けて投入。ものすごいアタリ。しかし乗らない。いきなりボラの活性も上がったようだ。ハリス団子はボラが活発すぎると、アタリがわからない。団子に餌を包めばよいのだが、そのままハリス団子。ボラの群れの中にチヌが多少いるという状況に思えた。2時10分、団子をボラがつつき、激しく穂先が揺れるなか、穂先が突き刺さったところであわせて、もう1枚追加。ところが2時半頃になると、ボラの活性が落ち、アタリもなくなった。しかしこの2枚を追加したことによって、粘ればまだまだ釣れると思えた。

 3時40分頃から再び、ボラの活性が上がった。絶対チヌがいる状況だったが、なかなか釣れない。団子に包んだり、ハリス団子にしたりするがどちらにしてもボラが挿し餌をさわってくる。4時半頃から、団子別打ちで、丸貝の落とし込みを中心に変える。そしてとうとう4時50分、丸貝で小型だがチヌを釣った。餌を早く落とすため、今度はハリス団子投入。するとどうしたことか、ボラの団子アタリがなくなっていた。ボラの活性が落ちれば、勝負の早いハリス団子の方がよい。サナギハリス団子を続ける。5時10分。典型的なハリス団子アタリで、30p強を追加。同じく13分、そして25分と追加する。入れ食いモードか!ここまでで7枚。今日は二桁釣れると思った。ところが最後のチヌを上げてから、全くアタリが途絶えた。時合い終了か。餌のローテーション。ボケは外道の餌食に。最後の望みをかけて、オモリを8Bに変えて、大きめの丸貝の落とし込み。不思議なことに丸貝には、細かいアタリがでる。「チヌか??」5時50分、細かいアタリを乗せた。「よっしゃ。8枚目。やっぱりまだチヌがいる。」しかし丸貝の大きさの割に釣れたチヌは小さく、どうみても25pない小チヌ。盆ということもあったので、即リリース。その後も同様のアタリ。こちょこちょとさわるが食い込まない。相手が小さいのか。最後の1枚が小チヌというのは残念なので、がんばる。6時10分、小さいアタリが連続する状態であわして、30pオーバーを釣った。その後も丸貝へのチヌアタリはあったが、十分満足したので、6時20分納竿とした。

 今回はなぜか丸貝で釣れるチヌが少し小さかった。ボラが消えた最後の時間帯に丸貝のアタリを何回もはずしたことと、4枚目を上げるまでの1時間を工夫して釣れなかったことが少し残念だったが、上出来の釣りだった。釣ったチヌは、4枚目が実は小チヌだったので、即放流。盆ということで、計測後1枚放流。2枚はおじさんにあげた。そして4枚持ち帰った。ちなみにカセでは47pを頭に3枚だったそうだ。次回もチヌアタリが楽しめるといいなと思った。

  
         大丹生の夕まずめ

 釣果:7枚(36・34〜32×4・30・27p)その他小チヌ2枚