1月4日(木)     吉田(曇り)  大潮

 今年の初釣りはトシさんとマーやんと一緒に吉田に行くことになった。前日はなかなか寝付けなかった。5時45分に起床、自宅を出発した。6時40分、黒鯛釣り具店に到着し、新年の挨拶をマスターと交わした。餌はシラサ1杯、石ゴカイ500円、丸貝小袋1つを購入。合計1500円。当日は、この他にトシさんにボケ20匹(700円)を買ってきてもらい、更に嵯峨根渡船さんで、牡蠣と牡蠣ゴミ(1000円)を用意してもらった。ついでにスーパーの牡蠣(178円)も持参した。「餌だらけ・・・」

 吉田には7時半に到着した。トシさんはすでに到着されており、マーやんもほどなく到着された。8時前、カセ3艘にて出船した。私は島近くの筏の横の牡蠣筏にカセをかけてもらった。「さあ釣り開始!」まずはボケの落とし込みから。反応なし。牡蠣のむき身も反応なし。しばらくいろんな餌を落とし込むが、反応がないので、牡蠣ゴミを撒き始めた。泥だらけのイガイや牡蠣を撒くのは結構大変だったが、せっせと撒いた。しばらく撒くと外道の反応が出始めた。特に石ゴカイには反応がよく、ハゼ系の魚やメゴチなどが釣れる。牡蠣は小さな反応でなくなる。針ごとなくなることもあったのでフグだ。シラサやボケもかじられる。10時半頃には超小チヌがスレで釣れた。リリースしても生き残れないと思ったが、とても食べられる大きさではなかった。にぎやかなのはよいが、これというアタリはないまま、外道の活性は徐々に落ちていった。

 昼からも時々、牡蠣やボケはかじられるが、アタリがわからない。特に牡蠣にでるアタリがわからない。牡蠣へのチヌアタリは小さいとも、大きいとも聞くが、どう考えても細かいアタリはフグのように思う。もしかしてなかにはチヌアタリもあるのか?付け方が悪いので、しっかりしたアタリがでないのか・・・。でも牡蠣の半貝の付け方がよくわからない。牡蠣で釣りをしたことがほとんどないのでこのような迷いも仕方ないのだが・・・。

 13時過ぎ、隣の牡蠣筏に釣り人が来られた。「時合いを狙って来られたのだろうが、ずいぶん遅い登場やな〜。常連さんやろけど。」その方は、カセをくくった後すぐ釣るかと思いきや、今度は牡蠣についているイガイなどの掃除を始めた。20分ほど経っただろうか、掃除ででた少量のゴミを撒いた後、釣りを開始された。「えらい静かな釣りやな〜。」14時半、いきなりその釣り人の竿が曲がった。年無しに近い大型GET。「お〜。餌は牡蠣やろな・・・。すごいな−。筏下のチヌに違和感なく食わしたというところやろな。」その後も撒き餌を打っている様子はなく、ひたすら落とし込まれている。30分ほど経過しただろうか、また釣られた。結局16時半頃までに良型を4枚釣られた。当日はすべての渡船屋の釣り人をあわせると12,3名ほどおられたと思うが、この釣り人のワンマンショ−だった。嵯峨根のおじさんによると、お客さんの中でも1,2を争う名人らしい。私はというと、迷いが多く、全くイメージのない釣りに終わってしまった。

 しかし、今回のボウズは考えるところが多かった。まずはゴミの撒き方である。青井での牡蠣ゴミパワーが脳裏に残り、今回はハイペースで撒いたが後から来られた常連さんの釣果を見る限り、どうもこれが裏目だったように思う。そう言えば昔大丹生で出会ったゴミ撒き釣り名人も非常に静かな釣りをされたいたイメージが残っている。冬場から春先にかけては最近は団子の使用を考えるようになった。その流れから考えると、ゴミは極少量の方が私としては納得しやすい。しかし、少量ゴミ撒き釣法は筏下にチヌがいないと釣れないし、またいると信じられなければなかなか我慢できる釣り方ではないと思う。また、この釣りを実践したとして、見切り時はいつなのか・・・2時間、それとも3時間・・・。更に、餌についても思うところがあった。あまり口数の多い方ではなかったので、詳細はわからないが餌は牡蠣だったそうだ。ならば、牡蠣やゴミが手に入らない釣り場では、どんな釣り方がよいのだろう・・・。スーパーの牡蠣でも同じ効果がでるのか?イガイを少量撒くのなら、シラサの底撒きの方が効果的ではないのだろうか・・・などなど。疑問は一つ一つ実践してみるしかない。正直なところ、常連さんが別格だったことは素直に認めるが、今回は悔しかった。常連さんが4枚釣られたのに対し、トシさんもマーやんも経験も実績も根気もあるのに3人がかりで吉田に一矢も報いられなかったのが、特に残念だった。でも、こういう経験があるから、また釣りに対する意欲もわく。みんなで情報交換しながら、みんなでよい釣りができるようになればいい。いい勉強になったと思う。

 陸に上がったのは、もう完全に日が暮れた5時半ごろだった。がじろうさんが来てくれていた。4人で6時頃まで話した。今年の舞鶴釣りクラブの再開を感じたひとときだった。いい年にしたい。次回は大丹生に行くつもりだ。工夫してやってみようと思う。ただ、HGながら筏下にチヌがいると信じられないことが不安だが・・・、まあいいっか。

釣果:ゴミ撒き釣りの奥義を見つけたい