4月30日(日)   平(晴れ)    中潮

 毎年のことだが、GWの出撃予定は直前になるまで、なかなかたてられない。30日が空いたので、釣りに行くことにした。特に行きたい場所も、釣り方のアイデアも思いつかなかったので、平の岸寄りの筏でやってみようと思った。今回の一番の目的は気分転換。海を見れば、嫌なことも忘れられるのではないかと思ってしまう。

 当日は3時50分に自宅を出発。黒鯛釣り具でボケ25匹とシラサ1杯を購入。久しぶりにマスターがおられて、少しお話できた。続いて大浦釣り具で団子(小)とオキアミを買い、釣り場には5時半に到着した。おじさんはすでにスタンバイされており、すぐに出船した。一番渡船場に近い、岸側の筏に乗った。前日もお一人釣りに来られていたそうだが、釣果はなかったらしい。前日の撒き餌に寄ってきているチヌを狙って、まずはボケの落とし込み。反応無し。しばらく落とし込みを続けるが、外道の反応もない。20分ほどやったがダメなので、筏周りの捜索に移った。何も当たらない。「これはいかん・・・。」団子釣りを始める。根気よく打ち返して、チヌが寄ってくるのを待つしかなかった。9時半頃までには何とかアタリをみたいと考えてがんばるが、全く気配なく9時半になってしまった。釣れたのはハゼと小カレイのみ。今回はなんとなく釣りに来たので、いつもにもまして集中力がない。10時、渡船屋さんに電話。釣り座から離れて捜索するのに飽きたらず、筏替えだ。いつもの沖側の筏に移動した。「困ったお客だ。」と自らを省みた。

 沖側の筏は多少外道が多いようだが、それでも簡単に餌はなくならない。シラサは延々残ったまま。ボケやオキアミは稀になくなる。筏周り一周の旅など、一通りのことはやったが、やはりチヌらしきアタリは1度もない。11時半を過ぎると異常に暑くなってきた。まだ風があったので、しのげたが。相変わらず、穂先はうんともすんとも言わない。潮は朝からそうだったが、ほとんど動かない。13時から10分ほど寝て起きると、風もなくベタ凪状態。池のような海になっていた。薄い長袖1枚でも暑い。しばらくすると家より電話。朝より調子の悪かった子どもの熱が上がり、休日診療所に行くらしい。「・・・、帰りますか・・・。」そして、13時半撤退となった。「心に余裕のない時は、釣りに行っても変わらんな〜。悪い時は悪いことがかさなるもんや。今日の釣行は何して来たのかようわからん。」

 機嫌良くわがままに付き合ってくれた船頭さんに挨拶をして、釣り場を後にした。親切な船頭さんだ。昨年もそう思ったのだが、乗っ込みのシーズンだけでなく、また訪れて、今度は船頭さんに気を遣わせないほど釣りたい。真夏の太陽の照りつける中、車を走らせた。舞鶴市内をぬけて、緑あふれる風景の中を走るうちに気分が落ち着いてきた。「今日は釣りにならなかった。まあ仕方ない。次回は気合い十分の時に行こう。」

 当日は岸からの釣り人も何人もおられたが、チヌは上がってなかったように思う。今年は産卵がばらつき、まだ筏周辺に乗っ込みチヌがいると思ったが、希望的観測だったようだ。乗っ込みの一服状態。わかっていても、なぜか釣れるように思ってしまう。釣り人の性は理性を越える。「また、行きますか!産卵後の荒食いを目指して。」

釣果:ゴールデンウィークはゴールデンな釣果はうまない。