6月9日(土)   長浜(雨のち晴れ)    小潮

 今回は長浜の雁又に行きたくなり、木曜日の夜、7番筏を予約した。それから、長浜をHGにされているオッチャンさんにお付き合いをお願いしたところ、快諾してくださった。天気予報では雨模様で結構厳しそうだったが・・・。当日は3時半頃、自宅を出発した。釣行前、オッチャンさんの釣行記を再読し、雁又の状況は把握していた。黒鯛釣り具では団子(中)、丸貝大袋、サナギ1袋、オキアミ1パック、合計3200円を購入した。岡本渡船には5時10分頃到着。曇天で絶好の天気だった。5時20分、早くも岡本のおじさんが登場し、他の2人の釣り人と出船した。

 5時半から釣りを開始する。まずは丸貝を撒いた後、落とし込むが反応はない。数投するが同じなので、何もいないのかとオキアミを落とし込むとすぐにアタリ。十分待ってあわせると上がってきたのはフグだった。しかも針を飲まれた。「やはりフグだらけか・・・。オキアミはやめよ。毎回針結ぶの大変や。」20分ほど丸貝でやるがダメなので、団子を投入し始める。サナギハリス団子にするといつの間にかサナギがない。オッチャンさんの釣行記通りの状況だ。サナギもあまり効果的でないと判断し、小さめ丸貝を落とし込む。着底後しばらくして、軽いアタリがでる。「きたか!」タイミングをはかってあわせた。「よし、のった。・・・あれ?」上がってきたのは、フグだった。「おまえな〜、丸貝食うなよ。」そこにオッチャンさんが来られた。先週も雁又に乗られたのに、無理を言って付き合って頂くお礼を言った。二人並んで、釣り再開。相変わらず、細かいアタリがどの餌にもでるが、チヌの気配はない。「一通りの餌は試した。どうも釣れそうにない。巨丸貝には、反応ないし・・・。朝からイガイの稚貝撒いてるから大きめのイガイを付けよう。」適当なイガイを探すが、稚貝か巨大なのしかない。仕方なく巨大イガイを付けて落とし込んだ。「来たら年無しやな。」やけくその餌に思わず苦笑した。1分ほど穂先をボーと見ていると、突然穂先がグゥーーーと曲がっていき海面に突き刺さった。まさかアタリがでると思ってなかったので油断していたが、とっさに竿を持ちあわせるもかからなかった。「しまったーー。」心臓がドキドキするほど、びっくりするとともに後悔した。チヌアタリ以外考えられなかったが、最初のチヌアタリが巨イガイとは・・・。時刻は7時だった。チヌがいることがわかり気合いが入るが、その後はイガイ、丸貝にアタリはでない。「あ〜あ、ワンチャンスを逃がしてしまった。」
 
 7時30分、気分転換に場所を移動した。移動と言っても釣り座から右に1,5メートル動いて、筏の右隅で小さめの丸貝を落とし込んでみた。8Bのオモリで落とし込みながら、リールからの糸の出を見ていると、手にガツンと感触があり反射的にあわせた。「のったぞ!落ち込みで食った。」手応えはある。チヌだと思った。上がってきたのは大きくはなかったがチヌだった。オッチャンさんにタモを持ってきてもらい無事にすくった。「やはりチヌはいる。落ち込みと言っても、底近くだった。よし、がんばろ。」しかし、その後は活性が上がるどころか、どんどん落ちていき、とうとうオキアミも残る状態になってしまった。「何もいない状態になってしまった。今年はこういうのが多い。底潮がおかしいのか・・・。」

 9時過ぎ、表層から底まで何もいないのでオキアミで落とし込んだ。着底後しばらくするとチョンチョンとつっつくアタリ。あわせるとのった。軽いがしきりに首を振っている。上がってきたのは小型のチヌだった。「おお、こんなサイズがいるようになったのか。もしかして群れが来て時合い到来?」それからアタリが出始めた。キス、カレイが釣れる。あれほどいたフグはいない。魚の活性が上がることはいい傾向だと思ったが、9時半過ぎにはなくなってしまった。雨の方は8時頃から降り続いていたが、10時頃から激しくなってきた。おまけに雷。たまたま岡本のおじさんが見回りに来られたので、一旦陸に上がった。「助かったー。」小屋でオッチャンさんといろいろ歓談した。1時間ほど休息し、服も多少乾き、元気がでたので、11時に再び筏に戻る。天気の方はどんどん回復し、13時頃からは晴れてきた。オッチャンさんと話しながら、がんばるが海からの反応はない。

 14時過ぎから、オッチャンさんの言われていた通り魚が帰ってきた。アジ、サヨリ、コノシロなどいろいろな魚がいる。しかし、チヌアタリはでない。いつか、当たるはずと思わせるような状況が続き集中するが、16時過ぎより潮が速くなり、餌取りすらいなくなってジ=エンド。納竿は17時であった。当日もなかなか厳しい状況だったが、中層でのチヌアタリを体験できたうえ、オッチャンさんからも中層の釣り方をお聞きできた。この夏は中層を意識した釣りにもう少し時間をとってみようと思った。海の状況は春先からずっとこんな調子でいい日にはあたらないが、二人で話しながらやると集中も続くし、楽しく時間が過ごせる。オッチャンさんに感謝したい。次の釣行は、イガイと中層をキーポイントでやってみたい。


釣果:2枚(33.5・27p)