6月16日(土)   白杉(曇りのち晴れ)    大潮

 仕事に疲れ、釣りのことを考える余裕なく、金曜日の18時半になった。ふと携帯を見るとがじろうさんからのメールだった。一気に出撃意欲が高まり、19時半には土曜日の出撃が決定した。行き先は山弘渡船。イガイでの釣りをやってみたかったからだ。当日は3時に自宅を出発。黒鯛釣具店で団子(小)、丸貝、サナギを購入。合計2500円。店を出ると、オッチャンさんにお会いした。長浜に行かれるそうだ。お互いの健闘を願ってお別れした。その後、舞鶴のコンビニでがじろうさんと合流し、山弘渡船には4時半に到着した。4時50分、我々ともう一人の釣り人を乗せ、出船した。筏群に着くと山弘のおじさんが、「和田さん、1号キャンセルが入ったから、1号に乗るか?」「うん、そうする!」予約は2号だったが、1号に乗ることにした。もう一人の釣り人は、おそらく3号を予約されていたと思うが、2号に行かれた(10時頃、1号をキャンセルされた方が3号に乗られた)。

 海は濁りが入り、いかにも釣れそうな雰囲気があった。岸に向かって右寄りに私が、左寄りにがじろうさんが釣り座をとった。まずはイガイをはがして撒いた。稚貝は団子状態で、巨イガイは潰した。刺し餌は前回の長浜のリベンジと考え、大きめのイガイを探して付けた。「来るか!」とドキドキしながら落とし込む。数投目、何か触ってきた。ちょっと押さえたように思えたのであわすとのった。「?魚か・・・、ゴミ?おお、引いてるぞ」上がってきたのは良型のシマイサキだった。しかもスレ。「犯人はこいつなのか?」よくわからない状況だったが、それ以外は餌のイガイをとられることはなく時間は経過した。5時40分、がじろうさんが釣り場を離れ捜索にでた。私もアタリがなかったので、探りにでようと思ったところだった。尻手ロープをはずしていると、がじろうさんの呼ぶ声が。振り返るとがじろうさんの竿が曲がっている。タモ網隊出動。30p中ごろのチヌだった。「流石やな〜。探り釣りの帝王や。」私も最近、釣り場を離れて掛けることが多くなったが、がじろうさんには勝てない。「本家は強い。」私も釣り座の裏面を探ってみる。がじろうさんが今度はタモを持って探っているのを見てアドバイスした。「探り釣りはタモ持って行ったら釣れへんで。人にすくってもらわんと!」この言葉のおかげで実はあとで大忙しになるのだが。

 私の方は、がじろうさんには探り負けする気がして、すぐに釣り座に戻ってまたイガイを撒きながら、落とし込みを続けた。全然気配がない。オキアミがないので、外道の活性もさっぱりわからない。6時20分になった。「あと20分やってもあかんかったら、団子釣りにしよう。」巨イガイを5個ほど潰して撒いた。そして大きめイガイを投入。着底しても、アタリがないので、上に誘う。しばらくするとイガイに触ってきた。小さいアタリだが継続的に触っている。「チヌか!」押さえるようなアタリまで待てそうもなかったので、あわせた。「よし、かかった。おおおー、強い。」良型は確実だった。魚は右に走った。ガンガン巻き上げる。朝一に自分のタモは崩壊していたので、がじろうさんを呼んだ。魚が浮いてきたのだが、筏の右隅に糸がひっかかった。「やばいー。」よく状況がわからなかったが、移動して糸を手でひっぱった。なんだか、わからないが引っかかりがはずれた。すぐに魚が浮いてきて、がじろうさんの一発タモ入れ成功。「やったーー!いい型や。イガイで釣ったぞ!うれしい。」ものすごく満足した。ラインには傷があり、もう少しでばらすところだった。



 写真を撮って、大きめイガイを投入。また細かいアタリがあるが、今度はアワセが早すぎた。「いいぞ!まだいけるかも。」しかし、これを最後にアタリはなくなった。7時30分、イガイ釣りを諦め、団子投入。団子投入直後に微細なアタリがでて、2回小丸貝がなくなった。「う?チヌか。」期待が少し出てきたと思ったら、この微細なアタリもなくなり、全く暇な状態となってしまった。がじろうさんは団子なしの釣りでがんばっていたが、やはりアタリはないようだった。

 9時、がじろうさん睡眠。私はどんどん打ち返したが、全然変化無し。たまにサナギが突かれるが、チヌの気配は皆無だった。11時20分、寝ようと思って横になった瞬間、「和田さーーん。」という声。上半身を起こすと、探り釣りにでたがじろうさんが朝と同じ場所でかけている。タモ網隊出動。40pほどの良型をすくった。「さすがやな〜。時合いか!」12時、またもやがじろうさんの声。朝と同じ場所でまた釣っている。タモ網隊出動。今度も良型だ。「なぜ、ろくに撒き餌もしていないこの場所にいるのか・・・。」30分後、またもがじろうさんヒット!タモ網隊出動。我慢できず、がじろうさんのすぐ横に移動。距離1メートル。あたらない。2時半頃より、再びがじろうさん時合い突入。すぐ横でアタリがないのに、がじろうさんには次々アタリがある。「謎だ・・・。」5枚目までは私がすくったが、その後はジンクスを破って、タモを近くに置いてもがじろうさんは釣り続けた。3時半過ぎまでに、がじろうさんの釣果は良型ばかり7枚となった。私の方は、いろんな場所を行ったり来たり。さらにがじろうさんのポイントを釣らせてもらったり、寄れるだけ寄って釣るなどハイエナ釣法以上のことをやったが、アタリすら出せなかった。

 17時納竿。なんとかあと1枚釣りたかったが、1枚釣れただけでもよしとすることにした。がじろうさんは小粒のイガイで、誘いなどを入れながら見事にかけていた。中層から当たっているのも横で見れた。同じ筏に乗っていながら、これほどの大差になったこと自体は残念だったのだが、なぜかイガイ釣りのすごさを見れて満足している自分がいた。

 17時半、がじろうさんと別れて家路についた。帰り道、佐藤さんに電話した。今日のような状況になることはそんなに珍しいことではないそうだ。以前に何度もイガイ釣りのアドバイスを受けたことがあるのだが、今回もう一度聞いて、当日のいろんな場面が思い出され、なるほどと思うことが多々あった。昔、丸貝をチヌが食うことを信じられなかったように自分で体験しないとなかなか納得できないものだが、がじろうさんが実際にやってくれたので、一つ一つ納得できた。未熟な自分を考慮して、今回の最大の反省点は、団子釣りへの切り替えが早すぎたことだった。そもそも釣り人は気が短い人が多いので、団子のボコ打ちはできるけど、ひたすらイガイパラパラは結構難しい。簡単には人から教わった釣りをうまくは実践できないが、またやってみたいと思う。やりたい釣りがみつかるのはうれしいものだ。

    
(私の貴重な1枚)                         (がじろうさんの釣果 46p頭に7枚)

釣果:1枚(45p)