8月24日(金)   長浜(晴)    中潮

 前回の釣行の後、「しばらく流れが悪いし釣行日をあけよう。」と思った。ところが釣行2日後の夜、がじろうさんからメール。「お〜、がじろうさんは行く気か!?」と思って、釣行を迷っているとのメールを返すと、しばらくして電話があった。「なな、なんと。今日釣りに行った!爆釣やん!」今シーズン何度目になるのだろう、びっくりして言葉をなくすような釣果だ。49p2枚を頭に良型ばかり9枚。その他にもアタリ連発。釣り方は当然イガイ釣り。場所は長浜手前の筏群。「なんで、そんなに釣るの〜。」釣果も驚いたが、何より私が感心したのは撃沈をものともせず、即座の出撃だった。私は24日に出撃可能だったが、見送る気だった。「そうや、流れがどうのこうの考えるっておかしいよな。別に競争しているわけじゃないのだから、結果を出すことにこだわる必要もない。ボウズでも、心が深く傷つくわけでもない。悪い結果を気にするのではなく、よい夢見るには行かなくちゃ!」出撃を決意した。「しかし、場所が・・・」がじろうさんはどの筏のどの場所まで教えてくれたが、前回の釣行時に、次に行くならよいイメージのある雁又で出直そうと思っていた。「う〜ん、今回は爆釣の後追いは止めた方がいいと思うけど、そんなに釣れると捨てがたい。それにその筏はたとえパスしたとしても、せめて手前の筏群のどれかにすべきか・・・。わざわざよい情報を聞いたのに雁又に行くのは天の邪鬼か。どうしよ。いやいや、もともと私がこだわってきたのは何とか1枚釣ること。それとできたら大きいのを釣りたいということ。それなら、雁又でもできるはず。雑念なくやった方が自分の釣りを思い出せる。どうしても我慢できなかったら、また動けばいいや。岡本のおじさんならわがままも聞いてくれるやろ。とりあえず、雁又でやれるだけやってみよう!」岡本渡船に電話して雁又8番を予約した。

 当日は3時に自宅を出発。黒鯛釣具店で団子(小)、丸貝、サナギを購入。黒鯛釣具の息子さんが私が雁又に行くことを言うと「賭けですね。」と言った。「ほんまやな〜」長浜には4時半に着いた。5時に出船。カセに一人、東の筏に一人、雁又6番に長竿師、そして8番に私が降りた。まずはいつも通りイガイの落とし込みから始める。潮は多少濁りが入っていい感じに見える。第1投!反応無し。第2投!反応無し。「やっぱり、雁又は間違いか・・・。素直に手前の筏群に行くべきやった。」第3投はイガイを小粒にしてみた。着底したが、反応無し。上に誘って落とし込むと突然穂先が突っ込んだ。「うお!」ほぼ向こうアワセ状態でかかった。「なんとかとらないと。はずれんといて。」無事30p後半のチヌをGET。うれしいというより、ほっとした。5時40分のことだった。「雁又にもいるぞ。よしこれからや!」その直後から、6番の長竿師が3連発で竿を曲げた。時合いを感じるが、私の方はアタリがない。アタリがないまま時間は経過した。「時合い終了?」と思った7時頃、また長竿師が1枚追加。「う〜ん、食わないわけではないのか・・・。釣り方の問題か。」マーやんやがじろうさんのようにイガイで爆釣したかったので、イガイで粘る。「でもなあ〜、長竿師は朝一からいっぱい団子撒いているし、釣れてるということは団子に反応しているということや。しかも、サイズはそんなに大きくなさそう。イガイよりサナギや小丸貝の方があのサイズならいいかも。」7時20分、イガイの落とし込みを諦め、団子釣りに切り替えた。団子を投入して20分もすると反応が出始めた。サナギ、小丸貝が微細な反応の後なくなった。「チヌか?それにしても小さいアタリやな〜。」7時50分、丸貝ハリス団子にかすかなアタリ。しかし、1分たっても2分たっても細かく触るだけ。外道だと思い、置き竿でボーと見ていると突然穂先が突き刺さった。「あっ!」あわせ損なった。「今のはチヌやろ。団子の効果がでてきたか。」集中力があがった。しかし・・・、アタリは続かず、本当に朝の時合いが終了したようだった。6時頃より団子を打ってサナギや小丸貝でやれば、1,2枚は釣れたかもしれない。

 8時からは全く反応のない時間が過ぎる。餌はサナギ、丸貝、イガイをローテーション。もちろん探り釣りもしたが気配はない。「あ〜あ、手前の筏群に行けば、今頃イガイでがじろうさんのように穂先が突き刺さっていたのかな〜。10時半まで釣れなかったら、中の筏あたりに筏変えてもらおかな〜。」そんな思いで釣り続けていると10時頃よりサナギがかじられ始めた。小さなアタリにあわすがのらない。「フグ?ウグイ?」はっきりさせようと大きな丸貝のハリス団子を投入。すると着底後すぐガツガツとあたった。「よし、のった。やっぱりチヌいたんや!」結構必死でやりとりした。あがってきたチヌは思ったより小さかったが、団子釣りで釣った1枚に満足した。10時20分のことだった。この後、だんだんアタリが多くでるようになった。サナギや小丸貝に反応がよい。大きな丸貝は口に入らないのか、引っ張るような、あるいはつっつくようなアタリがでる。なかなかのらない。チヌらしい押さえるアタリもあるが、アタリがあってもサナギが無傷の場合もあるので、なんらかの外道がいることも確かだったが、それが何かは最後までわからなかった。

 11時20分に、サナギハリス団子への細かいアタリにあわせて先ほどと同型の30pほどを追加。12時頃からは風が強まり、筏が揺れてアタリがわかりにくくなった。13時、小丸貝ハリス団子を放置していると穂先が突き刺さった。さすがにアタリとわかって、またも同型をGET。「型の方はすこし残念だが、潮はいいんやろな。アタリを判別しにくいのが難点だが、時合いとしては長い。」しかし、13時半になると風に加えて潮が飛び始めた。また団子もなくなり、暑さもピーク。すでに6番の釣り人もカセの釣り人も上がっていた。2時半納竿とした。陸にあがるとがじろうさんが来てくれた。まだまだ夏本番の青い海を見ながらしばらく話した。二人そろって行くと二人ともよい結果になることがないが、この秋は一度は二人で大釣りを体験したいものだ。そして15時半長浜を後にした。



 当日であるが、6番で5枚、カセで7枚あがったそうである。東の筏でも釣果はあったと思う。型の方は雁又だけが小さいと思ったのだが、カセの釣果も30p後半が最大だったらしい。型の小さなチヌが増えてきたようだ。私自身としては朝一だけでなく、団子投入後、結構長い時間、チヌの気配を感じながら釣りができ、また何枚かあげることができて楽しめた。いよいよ団子釣り本番になるかもしれない。

釣果:4枚(37.5・31・30・28.5p)