12月6日(木)     長浜(晴)    中潮

 有給休暇がとれたので、出撃することにした。大丹生に行きたい気がしたが、次は長浜に行こうと大丹生に行く前から思っていたので、変更はしなかった。12月2日のオッチャンさんや岩崎さんの情報をよく読み、さらに同日の大丹生での釣りを思い出して作戦を考えた。結果、イガイをパラパラまいて、外道の様子にあわせて、柔らかい餌をタイムリーに落とし込む。外道、特にボラが寄るほど多くの団子は投入しない。この2点に心掛けて釣りをすることに決めた。特に目新しい釣りではないが、団子や丸貝、サナギへのこだわりを捨てただけでも、なんとなく気が楽になった。「きっと釣れるぞ!」

 当日は4時半過ぎに自宅を出発。黒鯛釣り具店で、団子(小)、ボケ30、アケミ貝小袋、サナギ、アオイソメ300円を購入。合計4300円。「ちょっと高くついたな〜。」6時20分頃、長浜到着。そして6時半過ぎ、他の2人の釣り人と出船した。他の2人は島に行かれるようで、筏は私だけだった。前日はカセで2枚釣れたそうで、カセにも未練があったが、当日の作戦は筏がよいので、筏にした。オッチャンさんが乗られていたペンキの筏に行くと船頭さんに告げると、船頭さんが「ペンキはロープ全部あげてしまったしな〜。」と言われたので、東の筏に上がることにした。手前の筏に向いて、右側に釣り座をとる。イガイを撒いて、まずはボケの落とし込みから始める。反応なし。丸貝、イガイと餌を代えるが全くアタリはない。その間もイガイは撒き続けた。すると30分もすると柔らかい餌には反応が出始めた。豆フグ、キスが釣れた。外道の活性は時間とともに上がり、ボケや半貝、アオイソメの落とし込みは持たなくなってきた。団子の方はサナギを餌にする時にハリス団子にするため使用した。その他は思いついた時に時々放り込む程度で、継続した打ち返しをする気はなかった。9時半、良型カワハギが釣れた。「う〜ん、なかなか厳しいな。少し遠投すれば、残ってくるが、さてどうしよう・・・。」状況的には竿下はサナギ、丸貝、イガイしかもたない状態だった。当日外道に一番好評なアオイソメを付けて旅立つことにした。すでに朝の早い時間に、筏周辺はボケを落とし込んだが、反応はなかった。唯一裏面の、釣り座と対角になる場所はやってなかったので、そこに行くことにした。アオイソメを落とし込む。着底。すると着底後30秒ほどでアタリ。コチョコチョと小さくあたっている。イソメでは何回か釣ったことがあるが、細かいアタリもあるので、一応構える。外道の場合はコチョコチョですぐに離すのだが、コチョコチョから少し穂先を引き込んで触り続けた。思い切ってあわせてみた。「お、おお。かかったぞ。これは・・・チヌや!」久しぶりのチヌの引き。無我夢中で取り込んだのは30p後半のきれいなチヌだった。うれしいというよりホッとした。「よし、筏にチヌはいる。でもこっちから行かないとあかんのか・・・。」10時半のことだった。同じ場所で2枚目を狙うが、今度はハオコゼが釣れた。再び釣り座に戻る。外道の活性は相変わらず高い。アタリがよくわからないまま、餌がなくなっていく。半貝は特に役に立たなかったので、アケミ貝は潰して撒いた。

 12時半、ちょい投げしたボケにコツとしたアタリがでる。しかし、その後はアタリがでない。2分ほどしてきいてみると、穂先に重みを感じたのであわせた。「重い。すごく重い。でも魚や。ヒラメか。」しかし上がってきたのはカレイだった。先ほど釣ったチヌより大きく見えた。状況が変化するかに思えたが、同じ状況のまま時間が経過する。2時半頃、船頭さんが中の筏に上がって、筏に付いたイガイをそぎ落とす作業を始められた。「土曜日あたりは撒き餌が効いて釣れるかもしれんな〜。」と思いながらぼんやり作業をみていた。

 状況に変化がでたのは、3時半頃だった。大きなイガイのハリス団子に何かが触った。当日初めてのことだった。餌を上げるとイガイは無傷。「うん?団子に触ったのか・・・。今頃ボラ?」今度はサナギハリス団子。しばらくするといきなり穂先が押さえられた。初めてのあわせられるサナギへのアタリだったが、かからなかった。「ボラ・・、いやチヌか!」そのまた10分後、今度は丸貝ハリス団子に同じようなアタリ。またもはずす。「くそ〜、前アタリがわからんかったので、油断してた。」置き竿にして穂先を見つめる癖が裏目にでた。チヌがいることをほぼ確信した。「やっぱり夕方が勝負か。」今度は大きめの丸貝ハリス団子。アタリがでないので、上げてみると丸貝の端が潰れていた。時刻は4時だった。「なんとか、納竿まで1時間で1枚はあげる!」緊張と集中力はピーク。しかし・・・・・・・・、アタリはそれっきりなくなった。外道は全く消えてボケも残る状態だったので、チヌが居れば食ってくれそうだったが、ダメだった。「なんと短い時合い。でもアタリはあった。2度のアタリをとらえられなかったのが敗因。残念。」
 
 5時迎えの船がきた。7時半頃来られたカセの釣り人は35p前後のチヌを4枚釣られていた。餌は丸貝で、やはり夕方の時合いに釣られたそうだ。団子も私より大きな箱を使い切られていた。私は小の団子の5分の2ほどはまだ残っていた。「作戦がはずれた・・・。今までのやっていた釣りの方が今日はよかったのかも・・・。まあ仕方ない。」私の方が時合いが短かったのだから、やはり団子等の量も関係したのだろうが、それよりも時間帯が大きかったようにも思った。試行錯誤の状態が続くが、いつかはアタリの釣りをしてみたい。


釣果:1枚(38p)