1月5日(土)     大丹生(曇り時々晴)    

 初釣りは大丹生に行くことにしている。新年最初の大丹生では5割くらいの確率で釣っている。年も変わってよい流れになり、大物をGETできるのではと密かに期待した。昨年末の残り餌である牡蠣と丸貝を持っていざ出陣。更に黒鯛釣り具店で、シラサ1杯とアオイソメ300円を購入し、大丹生には6時40分頃到着した。早朝より牡蠣の出荷準備をしていたおじさんとおばさんに新年の挨拶をして、7時頃出船した。結構風が強かったが、新品の防寒着に加え、練炭コンロも持参しているので、全然大丈夫。目指す筏は昨年末大型が2枚上がるのを目撃した、岸から2列目の千歳よりの筏。筏に到着すると筏には牡蠣ロープがなかった。一瞬迷ったが、隣の筏にはまだ牡蠣が残っているので、チヌも居着いているであろうと考え乗ることにした。

 釣りの準備にかかる。「おーーー、ヤカンがないぞ。船に置き忘れた。う〜ん、まだラーメンも食べへんし、後で電話するか・・・。」まずはアオイソメを落とし込む。反応なし。シラサも反応なし。「やっぱり、ロープがないと魚の居着きがよくないのかな。」イガイをパラパラ撒く。釣り開始から20分ほどで、牡蠣にアタリが出た。コツ・・・、コツ・・・・、チョンチョン。明らかにチヌのアタリではないが、あわせてみた。結構な重量感。上がってきたのは30pオーバーのカレイ。しばらくして今度はシラサにアタリ。チャリコ。「外道の活性上がってきたぞ!」するとそこに釣り人を乗せた西田渡船の船。「ヤカンや。」おばさんを手を振って呼ぶと、ヤカンに水まで入れて持ってきてくれていた。ヤカンに気を取られてしまったが、その船に乗られていた釣り人は外道専門さんのように見えた。確信がその時は持てなかったが、釣りの準備をされはじめ、やっぱり外道専門さんだと思った。挨拶をする機会を逸してしまった(すみません・・・、外道専門さん、今年もよろしくお願いします)。再び釣りを再開する。活性が上がりだしたかと思ったが、その後はさしたるアタリもない。30分に1回ぐらいの割合で、外道のアタリ。12時半頃までに、牡蠣で2回ハリごとフグに持っていかれたのと、イソベラ、チャリコ、フグ、海ケムシを1匹ずつ釣っただけだった。風は強く吹く時もあり、寒かった。

 風も収まり、晴れ間がのぞき始めた13時、がじろうさん登場。二人で再度イガイの撒き餌を撒いて釣りを再開した。特にがじろうさんの撒き餌はダイナミックだ。山のようなイガイが投入されていった。それが効果的がどうかはわからないが、変化を引き起こすという意味では中途半端なことをやるより結果ははっきりする。刺し餌もイガイが中心。なんでも試そうとする姿勢は学ぶことが多い。がじろうさんはそのうち、四季を通してイガイで釣果をあげるようになると思う。「庶民の味方、餌屋の敵かも(笑)」

 その後も天気はよいがアタリはない。夕方の時合いを期待して釣りを続けた。ところが、いよいよゴールデンタイムかと思った3時半頃から雲が拡がり、風が強まった。他の筏の釣り人は4時過ぎに皆さん上がられた。外道専門さんまで上がられたということは、やはり魚の活性が低いということだと思った。結局、我々は5時20分まで粘ったが、ハオコゼ2匹とチャリコのバラシがあっただけだった。

 陸に上がってからしばらくがじろうさんと話した。「今回は兼松さんのブログ風にいうとウォーミングアップですね。」とがじろうさんが言った。「でも、何のウォーミングアップ?何枚か釣らんとあかんの違うかな〜」二人で笑ってしまった。本当は今回の釣りの見出しは『獲ったぞー!大丹生で』のはずだったが、『大丹生でウォーミングアップ(謎)』にしておこうと思った。釣果はあがらなかったが、がじろうさんも付き合ってくれたおかげで楽しく過ごせたし、西田のおじさんやおばさんにも挨拶できたので、気持ちのよい初釣行となった。釣果は次回からの釣りにかけたい。次こそ大きいのを釣るぞ!

釣果:工夫あるのみ!