6月15日(日)     淡路島・福良(曇り後雨)

 今回の遠征は福良に決まった。6,7年前に近くを所用で通り、釣り場だけは知っていた。当日は自宅を1時に出発し、明石でヒラマサさん、ナガさん、トシさんと合流し、タコフェリー、高速を使って釣り場に向かった。釣り場に到着したのは、5時出船の15分前ほどで、急いで準備し船に乗り込んだ。釣り人は20人ほど、人の多い釣り場だと思った。事前情報は全くなかったが(調べてもいないけど)、釣れているのかもと感じた。福良は湾内一帯に筏があり、随分バリエーションに富んでいた。私達が乗ったのはカセで、堂の浦のように湾内に浮かんでいるのかと思ったが、町から近い漁港の中にかけてあった。岸までは5メートルほど。さすがの私でも絶対泳げる距離だった。ヒラマサさんと私、トシさんとナガさんがペアとなってカセに分乗した。

 まずはボケの落とし込み。着底すると細かいアタリがすぐでた。上げてみると餌がなくなっていた。「おお〜、朝一から外道の活性高いな。」次ぎもボケ、同じようなアタリがすぐにでた。今度はかけた。「なんだ、なんだ?」と思って上げてくると。20pを切る小キビレだった。「ちいさ・・・、でも、チヌがいそうやな。」期待がもてる。次ぎもボケ投入。今度はキュウセンベラ。次ぎは小アイナメ。「あれ〜、いろいろ外道いるな〜。ボケではやってられへん。」餌を丸貝に変更した。丸貝にはアタリがでないだろうと思っていると細かなアタリがでる。「おお!」しかし、あわせるタイミングがないほど細かい。あげると丸貝がない。同じようなことが2,3度あったが、タイミングがわからない。丸貝のアタリのタイミングをとろうと悪戦苦闘していると、ナガさんとトシさんがポンポンと釣り上げ始められた。型はやはり大きくはないが、チヌ、キビレ、マダイ、ヘダイと魚種は豊かだった。私の方はそのうちアタリが無くなってしまった。団子を投入するが、状況はあまり変化しない。たまにある小アタリを必死にあわそうとしたが、小アイナメやハゼ、ベラが時々かかるだけであった。トシさんとナガさんのカセはボラの活性も高そうだったが、こちらにはいない。勝手のわかった仲間との釣りだったので、何のストレスもなく釣りに集中はできたのだが、海の状況は厳しかった。午前中は小キビレを1枚追加しただけで過ぎていった。時間の経過は非常に長く感じた。

 潮が反転したのは、午後をまわったあたりだった。するとボラの団子あたりが出始めた。チャンス到来かと思い、もう一度集中した。しばらくして、オキアミの小アタリをあわし、かけたがやはり小キビレだった。その後はなんとかサイズアップを狙い、丸貝や大ボケを中心にするがアタリはでない。14時からは一転して、小チヌの数狙いに代える。何とか二桁近くを釣ろうとがんばるも、かけたと思うあわせがことごとく空振り。すべてはチヌアタリではなかったとは思うが、未熟さを痛感した。そして、17時納竿となった。14時頃からは雨も降り、疲労した。結局小キビレ3枚という超貧果に終わってしまったが、トシさんとナガさんはかくる二桁を上げられていた。特にナガさんはその日の渡船店の最長寸となる30p中ごろのチヌを上げられた。

 当日の状況であるが、湾内各地に散らばった筏はどことも似たような状況のようで、小チヌ、小キビレが二桁上がっている箇所がいくつかあった。型は例年に比べ、小さいようだった。小チヌの数釣りは最もファイトが起こらない状況ではあったが、その釣り場、釣り場の状況に合わせてベストな釣りを心掛けることが、上達の方法だと思う。その意味では全くダメな釣りをしてしまった。後から考えるとまだ試してみることはあった。また、行く機会があれば、今度は福良にリベンジしてみたい。でも、突然行った釣り場で思い通りの釣りができるほど、かかり釣りは甘くはないと思うけど。

 19時、トシさんの新居を後にして帰路についた。おみあげはヒラマサさんからもらったボナジェットバニラ味。次回、イガイにでも吹きかけようと思う。何となく楽しみだ。

釣果:小キビレ