7月28日(月)     白杉(曇りのち大雨)

 今回は用事があり、夕方までは釣りができないので、山弘渡船に行くことにした。冬から春にかけて、例年より多く通ったが全くだったので、リベンジするつもりだった。当日は1時間間違って早く起きてしまったので、縦貫道は通らずに地道で高速代を浮かせて、黒鯛釣り具店を目指した。「ガソリン代高すぎるし、節約や。」
 黒鯛釣り具店で団子(小)、サナギ、丸貝、氷を購入。渡船場には4時10分に到着。そして、5時出船。3号筏にのった。前日はイガイで大型が3枚あがったそうだ。まずはイガイで筏周辺を探るが、反応がないのですぐに団子に切り替えた。筏を見ると、団子を打った後がほとんどないので、イガイ釣りがメインだと思ったが、逆に人と違ったことをやりたい気持ちの方が強かった。「団子でも、きっと寄ってくる。サナギは大型も食うはずや。」

 せっせと団子を打つが全く反応はない。「う〜ん、イガイ着いていないけど、1号や2号の方が良かったかな〜。前日にのってた筏がよいとは限らないし・・・。」7時10分、初めてサナギに触った。チョンチョン。「やめるな。このまま連続であたれば、チヌやけど。」クッと入った。「よし、きた!」最初のアタリをとらえて、上がってきたのは小型だったがチヌだった。「きたぞ!思ったより早い時間の1枚目。今日はいけるか!」その後、時合いに突入するかと思ったが、連続してはあったてこない。しかし、1時間に1度くらいの割合で、丸貝やサナギにそれらしい反応もある。表層にサヨリやコノシロが集まったときに、底でも多少の反応がでる。退屈な時間帯と、もしかしてという時間帯が1時間交代くらいで繰り返された。「う〜ん、何かのきっかけで時合い突入の可能性があるように感じるけど、なかなか活性があがらないな〜。1日粘れば必ず、よい時間がきそうやけど、今日は2時半までやし。早く釣れて欲しいな〜。」

 11時前より、表層には魚が寄ってきた。「今日はわかりやすいな。底でも反応がでるぞ。」しかし、なぜか底では全く反応がない。しかし、大丹生でもボラがいなくなった時にチヌアタリが連発したので、サナギハリス団子を投入し、集中して穂先を見ていた。すると突然穂先が突っ込んだ。いつもは置き竿ししていることが多いのだが、なぜか野生の勘で手持ちだった。それでも向こうアワセのような掛かり方だったので、立ち上がってがっちり二度アワセを入れた。「よし、これでいけるやろ。」良型間違いなしの重量感を感じた。しっかりかけたのて後は落ち着いて上げるだけと思ったのだが、チヌは予想していたよりはるかに強かった。「ううう、うお、ううう、うーーーん。あ〜。」筏下に突っ込まれ、またもやハリスが飛んだ。一瞬、脱力したが、なんだか少し楽しく感じた。「やっぱり、大きいのは迫力あるな〜。また、ブチ切られたけど・・・。今年は大きいのをとれない流れかもしれないけど、かかるだけましと思わないと。切られてもまたかけるだけや。」時合いの1枚目をバラすという最悪の結果だったが、よくあることだったので、気分を変えてもう一度頑張ろうと打ち返した。

 前向きな気持ちが沸いたのだが、結果的にいうと頭で考えた方が正解だった。つまり最悪のことをやったのだし、時間もないのだから潔く諦めるべきだった。朝から小さく雷が鳴り続けていたが、12時を過ぎると激しい豪雨に、爆音の雷のおまけつきの状態になった。パラソル(980円)を傘代わりにひたすら縮こまって耐えた。とても釣りどころではなかった。スコールのような雨。熱帯のスコールなら1時間程度でやむのだろうが、全然やまない。「勘弁してくれ〜。」結局納竿予定の2時半になっても止まず、雷雨のなか山弘のおじさんに迎えにきてもらった。写真を撮ってチヌを放流し、船に乗り込んだ。

 陸に上がるとがじろうさんが来てくれていた。がじろうさんと話している間は雨は小降りだったが、別れて車に乗り込む頃には、再び豪雨。あまりの雨量に怖くなった。今までの経験では予想できない気象が今後も増えてくるかもしれない。雷の鳴っている時は少なくとも釣れないのは以前より聞いているので、天候を判断し、自分の身を守る上でもしっかりした決断をしようと思った。

        
 
釣果:1枚(29p)