８月３日（日） 白杉（晴れ）
今回はトシさんと白杉の一本松渡船さんに行くことにした。白杉ではこの夏、マーやんが何度もよい釣りをされていたので行ってみたかった。黒鯛釣具店で団子（中）、サナギ、丸貝を購入し、ウスイ釣り具で偶然トシさんと出会い、一緒に白杉に向かった。釣り場には４時半頃到着。我々ともう一人の釣り人を乗せて、４時５０分頃出船した。
まずはイガイの落とし込みから始めた。釣り座で２，３投。それから裏面で２，３投したが反応はない。チヌどころか、外道もなにもいない気がした。「何か、まずい気がする。水温もだいぶ高かそうや・・・。」私は早くも団子釣りに切り替えた。団子を放り込んで１０分もすると、海底からブクブクと泡が上がってきた。「お～、よかった。魚はいるんや。おそらく、コノシロかボラやろうけど、活性低いどころか高いかも。」サナギハリス団子を続けるが反応がない。「チヌはまだ寄ってないか・・・。でも、この活性なら来るかもしれんな。」６時２０分、大きめの丸貝ハリス団子投入。しばらくすると、微かにこつくアタリが断続的にでる。「チヌじゃないな～。チヌならもっと早く食い込んでくるし。」そう思っていると急にコンと強くあたり、すぐに押さえた。正確に言うと押さえるというよりも走った。あわせが若干遅れたがのった。「おお。チヌや。」針掛かりが甘いように感じたが、そのまま巻いた。引きからするとまあまあの型のようだ。中層まで上げてきた時、強く引き込み、それに対応しようとした瞬間、ばれた。「・・・、またやってしもた。二度あわせを入れるべきやった。」ものすごく後悔した。最初の１枚をばらしたので、だめかと思ったが、丸貝ハリス団子を急いで投入した。アタリはでない。やっぱりだめかと思って餌を回収すると、大きめの丸貝が潰されていた。「お！まだいるぞ。」その後も丸貝で粘る。しばらくすると穂先が入るアタリが出た。しかし失敗。はっきりしたアタリはこれだけだったが、微妙なアタリは何度かあった。確実に気配はある。「時合いといっても、１時間くらいなもの。なんとかしないと。」丸貝に代えてサナギハリス団子投入。着底後、２，３分して穂先を引き込むアタリがでる。またも失敗。「完全に悪循環や。最初の１枚をとれれば、今頃は２，３枚釣れている。落ち着け。」もう一度、集中するが、その後はアタリがでなくなった。時刻は７時過ぎだった。「アタリなくなったけど、この感じなら、きっとまだ時合いがあるはずや。・・・、でも朝のチャンス逃したら、それで終わりやったということもあるし・・・。」
微細なアタリはまだあったが、釣れない。だが何かのきっかけで時合いがきそうな雰囲気はある。８時半、釣り座を少し移動して筏隅で丸貝を落とし込んでみた。着底後すぐにアタリがあり、今度はかけた。「よし、やっぱり団子の周辺にいたか！」大きくはないが、慎重に巻き上げた。２０㎝後半のチヌと思いきや、なんとヘダイだった。がっくり。「ヘダイなんか、あんまり釣ったことないけど、なんでこんなんが釣れるんや。でも、また魚の活性上がったかも。」釣り座に戻って、丸貝中心でやってみる。１０分後、小粒の丸貝を落とし込むとアタリ。今度もかけた。夢中で巻き上げると今度はチヌだった。「よし、チヌや！・・・何じゃ、めっちゃ小さい。」２４㎝ほどの小チヌだった。しかし、連続してアタリはでない。釣れそうで釣れない時間帯が続き、精神的に疲れる。更に猛烈に暑くなってきた。安物パラソルを立てるが、強風が時々吹くため、パラソルが倒れないか気になる。だんだん疲労が蓄積されていった。
海の状況であるが、１０時頃からは明らかに悪くなった。南風が強く吹き、潮は湾奥に向かって強く流れた。表層にはコノシロもいなくなった。暑い。トシさんと昼に上がれない白杉を選んだことを後悔した。厳しい時間が延々と続いた。１５時をまわって潮が若干緩くなるとともにコノシロやボラが戻ってきた。底でも再びアタリが出始めた。ただ、突っつくようなアタリで、押さえるようなアタリはでない。チヌのようなアタリもあるのだが・・・。相手が小さいと感じた。１６時半から１７時過ぎにかけて、トシさんが小チヌを２匹上げたので、細かいアタリを出していたのは、やはりフグや小チヌだったと思う。結局、何の盛り上がりもなく１８時納竿とした。
当日であるが他にも１０人程度の釣り人がいたが、釣れている様子はなかった。朝だけでもある程度の型のチヌが竿下にいただけでも、ラッキーだったが、そのツキを生かせなかった。半ヅキ状態。悔しい思いだけが残ってしまう結果だったが、春から初夏にかけて完封されていたころよりはましになった。次回こそはツキをものにできる方向に持っていきたい。陸に上がるとがじろうさんが来てくれていた。がじろうさんに京都で買ってきたお届け物を渡し、トシさんと３人でしばらく話した。当日の舞鶴はこの夏一番の暑さだったらしい。黒いトシさんが、更に赤銅色に変わり、黒光りしていた。厳しい一日だった。でも、近いうちにまた行こうと思う。行ける時に行くのが信条だから。１８時半、白杉を後にした。
釣果：小チヌのみ
