9月13日(土)     大丹生(雨後晴れ)

 久しぶりの釣行。こういう時は大丹生に行ってしまう。3時半頃自宅を出発し、黒鯛釣り具店に到着。店の入り口でオッチャンさんにお会いし、挨拶して店に入る。多くのお客さんでごった返している。いよいよ秋のベストシーズンになってきたのかなと感じた。大丹生にはまだ暗い5時20分頃到着。乗り場で荷物を降ろしていると西田のおじさんが突然、漁師小屋から出てこられた。ちょっとびっくりした。挨拶し、ついでに最近の状況を聞くと、調子がよいとの意外な返事がもどってきた。二桁近く釣れたり、良型が複数枚上がったりしているそうだ。おじさんが早く出船しようと言うので、あわてて用意をして防波堤に上がられる夫婦とともに暗い中、筏に向かった。本当は今回は違う筏に乗ってみようと思っていたのだが、西田のおじさんが渡してくれたのはいつもの筏だった。そして、おじさんの釣れているという意外な返事に動揺してしまった私も、違う筏に乗ろうと思っていたことを忘れていた。

 まずは毛虫の掃除をと思っていたのだが、全然いない。雨が降っていたので、早々にパラソルを立て、5時40分頃より釣りを開始した。丸貝を撒きながら、丸貝の落とし込みを行うが、全く反応はない。調子がいいそうなので、もう少し粘ろうかと思ったが、今シーズンは落とし込みは上手くいっていないので、6時より団子を投入することにした。団子を打って20分もすると泡が上がってきて、ボラが寄ってきた。それとともにサナギにアタリが出始めた。軽いアタリだが、フグやカワハギよりしっかりしたアタリに思えた。しかし、針掛かりしない。「相手が小さいのか?いや、タイミングが早いのかも・・・」3回くらいそのようなアタリをはずした。「う〜ん、正体を確認しないと。」そんなことを考えていると7時、筏群の真ん中の列の避難箱付き筏に乗られていた4人組の方の竿が曲がり、チヌがあがった。「お!やっぱり時合いか。」するとその5分後、突然穂先が突き刺さった。あわせるより前に魚の引きが手に伝わってきた。「チヌや!」向こうあわせぽかったので、二度あわせを入れた。久しぶりのやり取りなので、緊張したが無事30p中ごろのチヌをすくった。「あわせが早いとか、関係なしに釣れたな。今日はいけるかも。」少し余裕ができた。それとともに我慢していた腹痛が・・・。7時50分いったん陸に上がって用を足した。8時、爽快な気分で再び筏に戻る。朝から降っていた雨も上がり、空は曇天。絶好の釣り日和になっていた。黒鯛ではあれほど釣り人がいたのだが、大丹生は櫻井渡船の釣り人が一人、西田渡船は4人組の方が1台に乗られているだけ。まさしく平日状態だった。

 気合い十分で、釣りを再開したが、全然アタリがない。ボラもいない。ボラは調子のいい日でもずっといることはないので、10時を目標に打ち返した。前の筏では8時半、9時半にチヌが釣れてたので、食わないわけではなさそうだった。しかし、こちらはアタリがない。時刻はあっという間に10時半。お腹がすくと同時に時々表層に現れる豆アジを釣りたくなってきた。「豆アジの南蛮は最高や。でもオキアミないし・・・。そうや、ハタを釣って煮付けで食べよう。」チヌの気配はゼロだったので、ハタ釣りを始めた。半貝やむき身でやると次々かかる。「底にはハタしかおらんのか・・・。」12時頃になると、ハタのアタリすらなくなった。半貝で上から落とし込んでも無事着底して、底で残っている。1時頃からはさすがに半貝の落とし込みはやられるが、団子に包むとしばらくはもつ。非常に活性は低い。3時、4人組の方が納竿。私はここまでやったら、どうしても5時の時合いを見ずに帰れないので、粘ることにした。しかし、結果は・・・。「帰ればよかった。ボラも戻ってこんかった。全くアタリなしの、状況変わらずの11時間はあまりにつらい・・・。」6時に納竿した。道具を片づけていると防波堤に設置されているカセの釣り人が戻ってきた。スカリを見てびっくり。5枚とも40を越えている。そのうち3枚は40台後半の大型だった。「立派な釣果やな。大型の群れがいたのか・・・。」カセに乗ることは考えていなかったので、悔しさはなかったが、場所によってチヌの食いが違うことを痛感した。状況は聞かなかったが朝のみの釣果とは思えなかった。「前回の千歳もそうだったが、タイムリーな釣り場があるんやな。そういう釣り場を見つけてみたいものだ。最近、あんまり考えてないもんな〜。大丹生の筏で釣りたいという思いが強いし、しゃーないけど。」大型を爆釣したいという気持ちを胸に大丹生を後にした。

        

釣果:1枚(38p)