10月13日(月)     大丹生(晴れ)

 10月はいろんなことが重なって今までも、そしてこの先も釣りに行けそうにない。なんとか行きたかったので、午前中だけの釣行を敢行するすることにした。行き先は大丹生だ。午前3時半に自宅を出発し、途中、黒鯛釣り具店で団子(中)、丸貝、サナギ、氷を購入し、大丹生には5時20分頃に到着した。西田のおじさんがすぐに出てこられて、5時半出船した。おじさんによると日曜日はたくさんのお客さんが来られたらしいが釣れなかったそうだ。おじさんが残念そうに話すので、「大丈夫、気にしなくても。人の多い日は釣れないってみんなわかってるよ。」と答えた。

 今回は真ん中の列の避難箱付き筏に乗った。団子を5個投入してから仕掛けをつくった。まずはサナギハリス団子。無反応。追加の団子を投入しながら、次ぎもサナギハリス団子を投入。すると早くも反応。コンコンと当たってくる。あわした。結構な重量感。魚は底に向かってグーーーと引いていく。「強いぞ!いきなりきたか!」しかし、引きは一本調子。でもボラにしては強い。大型チヌだと思った。何度もいなしながら、やっと上がってきた。「なに・・・、巨ボラの尻掛かり・・・。道理で強いはず。朝一からボラのスレかよ。でも、これから期待できるかも。」しかし、ボラのアタリは特に激しくなることもなく、単発的なもののままだった。丸貝にはほとんど反応はない。サナギは時々かじられる。ハリ掛かりするのはチャリコだけだが、おそらく他の外道もいただろう。魚の活性がないわけでもないが、徐々に上がるわけでもないまま時間が経過していった。「釣れそうな気がするんやけど・・・。サナギは外道に食われるけど、瞬殺ではない。十分釣りになる。ボラもたまには戻ってくる。チヌアタリでてもいいのにな〜。」そんなことを考えていた10時、ぶっ込みで釣られていた隣の筏の方がかけられた。残念ながらあと一歩のところでロープに巻かれてしまったようだが、たぶんチヌだったと思う。「そうか・・・、チヌが食ってきてもいい雰囲気やもんな。なんとかこっちも当たってくれ。」10時20分、かけたと思ったら、またボラを釣る。「B−ZEROに入らんと・・・。」結局、アタリそうでアタリがでないまま納竿の12時をむかえてしまった。大釣りの雰囲気ではなかったが、良型の1,2枚はきてもおかしくないような雰囲気だったので、正直残念だったが、諦めることにした。

 朝方はフリースの上に更に防寒着を着ていたが、上がった時は夏のような暑さになっていた。防波堤や岸など、大丹生は多くの釣り人でにぎわっていた。青く澄み渡った空と海、そこで遊ぶ人々を眺めていると、なぜかルノワールの名画をみているような気分になった。そして、西田のおじさんと少し話し、帰路についた。「釣れんかったけど、来て良かった。やっぱり大丹生はいいな。」

釣果:大丹生で半日でチヌを釣ろうと考えた私が間違ってました。