2月2日(土)     上佐波賀(曇り)

 今回はトシさんと上佐波賀に行くことになった。そろそろ爆発してくれるのではと期待しての釣行。当日は午前4時50分に自宅を出発し、黒鯛釣り具店、なか卯を経由して、6時50分に釣り場に到着した。餌は石ゴカイ、シラサ、ボケ、それに現地調達の牡蠣とイガイ。7時20分、我々二人だけで出船。18番に上がった。船頭さんは2日ほど前に牡蠣ゴミを入れたということで、沖向きをすすめてくれたので、沖向きに並んで釣り始めた。天気は曇天無風、潮は流れており絶好の釣り日より。釣れそうな気がする。イガイをパラパラ撒きながら釣りを開始する。ボケ、石ゴカイ、イガイを次々落とし込むが反応はない。すると8時、早くもトシさんの竿が曲がった。見るからに大型の引き。自分がやり取りしている時は、必死で何も考えていないが、他人のやり取りはとってもうらやましい。「いいな〜。」上がってきたのはまさしく大型。シラサのちょい投げで釣れたらしい。「う〜ん、シラサか。何で食ってくるかわからんあ〜。」当然、シラサで試すがアタリはない。絶好のコンディションで、早くも1枚上がった。条件が良いように思えるだけに、何とか1枚釣りたいという気持ちが強くなる。こうなるとどうも落ち着きのない釣りになってしまう。待つことも大事な場合もあると思うが待てない。8時30分、もう一度気持ちをリセットするために、釣り座をいつもの岸向きに変更した。

 イガイや牡蠣ゴミを撒きながら、餌をローテーションして落とし込むが何のアタリもない。牡蠣にフグのアタリが2度ほどあっただけで、時間は経過していく。トシさんにも目立ったアタリはないようだ。そして早くも12時になった。ボケやシラサは全くアタリがないので、牡蠣を中心に釣りをしていたが、その牡蠣にフグのようなチョンチョンというアタリが、断続的に出る。チヌではなさそうだったが、ちょっと強くあたったところであわせた。「う、何かかかったぞ・・・。なんだ、ゴミか。でも時々引く。カレイ?」やたら重い物体は巨大アナゴだった。「おおー、うまそうや!」ところが、釣り上げるまではたいしたことはなかったのだが、上げてからが大変だった。何とかスカリに入れようとするがぬるぬるする上に力が強くなかなかつかめない。逃げようと暴れまくる。やっと捕まえたと思ったら、今度は手のひらにかみつかれた。「いたたたたー。」指の付け根あたりから出血。アナゴの歯のすごさを実感した。とんだハプニングだったが、萎えかけた気持ちがリフレッシュされ、釣りに向かうことができた。

 気持ちは新たになったが、状況に変化はでない。結局、15時半頃に牡蠣であわせられるアタリが1度あった以外は何の変化もなく、16時半をまわった。16時40分、後かたづけにはいった。片付けをほぼ済ませ、竿に目をやると何と穂先が突っ込んでいる。あわてて戻り、あわすとのった。しかし・・・、重い、ただ重い。やがて海中から2匹目のドラゴンが現れ、終了となった。
 
 当日であるが、9時頃からは1,3番にも釣り人が来られ、午後からは11番と16番に筏を代わられたが釣果はなかったようだった。意気込んで来たが、私も完敗だった。冬の釣りはこんなものかもしれない。朝のワンチャンスを見事にとらえたトシさんが流石だということだ。トシさんは次回は下佐波賀あたりがひらめいているらしい。私はさすがに下はひらめかないが、舞鶴制覇を考えているトシさんは釣るかもしれない・・・。私は次回は特にひらめく場所はないが、長竿師が独占している雁又で短竿でやってみたい気がする。ただ、長竿師と隣あわせだと厳しいので、なかなかそんな日はないかもしれないが。

 陸に上がった後、桟橋で釣果写真を撮って、ドラゴンをしめようとしたら、再びドラゴンに食いつかれた。幸い爪の上からだったのと右手にナイフを持っていたので、ナイフで口をこじ開け大怪我にはならなかったが・・・。巨大なドラゴンを指からぶら下げて必死になっている姿はきっと写真に撮れば笑えたと思うが、トシさんは同情してくれていた。釣れないと早く釣りに行きたくなる。悪循環にならねばよいのだが。

           
(トシさんのスマートな49p)                           

釣果:強いぞ、ドラゴン!