12月14日(日)     吉田(雨)

 今回は秦さん、岩崎さん、山さん、トシさんと好調青井に行くことになった。青井にはほとんど行かないので、新鮮さもあり、なおかつ秦さんの爆釣結果を知ると期待は大きく膨らんだ。当日は4時過ぎに自宅を出発した。途中黒鯛釣具店で団子(中)、オキアミ、サナギ、丸貝を購入した。丸貝は好みに合わないので買おうか迷っていると、黒鯛のおにいさんが私好みの丸貝をわざわざ持ってきてくれた。感謝して店を出る。そして青井には6時前に到着した。すでに車が数台止まっており、みなさん到着しているようだった。本来なら挨拶に行くところだが、車内から出る気にはなれなかった。すごい雨が降っていた。雨以上に参ったのが風だった。駐車中の車が揺れるほど吹いている。「台風か・・・。とてもやないけど、釣りはできひんな。」そう思って夜明けを待った。夜が明け始めた6時半、状況に変化はなかったので、一旦時間つぶしに市内にみんなで戻り、コーヒーを飲んだ。5人で楽しく雑談した後、もう一度青井に戻ったのは8時前だった。すでに小安荘の釣り人数人が筏に渡り釣りをしていたが、相変わらずの強風だった。筏に渡った釣り人もいろいろ動きが激しい。強風の中で苦労されているようだった。「すでに釣り人が渡っているのだから、やってやれないことはない。」と思った。それに大チヌが待っているかも知れないという願望も強いものがあった。でも、波、風ともに私の今までの経験からすると危険を感じる状態だった。「無茶はいかん。遊びなのだから自制はできないと。」そういう心の声に従うべきと思った。結局、みんなで話し合って吉田に転戦することにした。

 吉田に着くと風は相当ましだった。十分釣りはできそうだった。岩崎さんと秦さんは嵯峨根渡船さんで、私と山さん、トシさんは国丸渡船さんにお世話になって出船した。嵯峨根のおじさんに申し訳ない気がしたが、国丸のおじさんも気さくなよい方だった。沖に近い筏にトシさんと私、その隣の筏に山さんが乗って9時前より釣りを始めた。しかし、風はましと言っても結構強く吹き、おまけに釣り始めてしばらくすると雨が降り出した。筏下には全く生命反応はない。30分ほどで団子釣りを始めるも反応はない。天気はさらに悪化し、11時からは土砂降りに近い状態となった。団子を大量爆撃し、テントに避難した。鍋焼きうどんを作って食べた。疲れて気分が悪かった。その後、雨が小降りになったので、12時より釣りを再開した。すると穂先に反応がでる。しばらくするとチャリコやアジが釣れる。更に団子にも反応が出始めた。ボラがいるようだった。隣のトシさんにも同じような反応が出ているようだった。「チャンスか!」しかし、ボラアタリは単発で、しばらくすると出なくなった。オキアミやボケでやると、時々チャリコやヘダイが釣れる。チヌが寄ってくれることを期待して打ち返すが、チヌらしきアタリはでない。14時頃山さんがボラを上げた。こちらでは早々にボラはいなくなってしまったが、山さんの方にはいるようだった。15時頃、いよいよ時合い突入かと期待するが、緊張するような場面は全くない。一方、山さんはチヌの気配を感じられているようだった。やっぱりボラが寄ると言うことは、いい状態ということなのだろう。15時50分、とうとう山さんの竿が曲がった。丸貝を食い込まなかったので、オキアミで食わせたそうだ。残念ながらあと一歩のところでバレてしまったが、こういう厳しい状況でチヌにあと一歩まで近づけることは上手な証拠。結局、私はチヌに全く近づけないままで、納竿となってしまった。納竿間際にまたも雨が降り、びしょ濡れになった。一日を通して散々な天候に苦しんだが、最後までチヌを目指して釣りができたことは満足した。ただ、せっかく、岩崎さん、秦さん、トシさん、山さんと一緒に釣りができたのだから、よい天気の中、青井で夢を追いたかった。あと今年も行けて1,2回。いい釣りをしたい。

釣果:次の釣り場はもう決めている!