2月20日(木)     長浜(晴れ)

 日曜日にナガさん、ヒラマサさん、がじろうさんと長浜に行く予定をしていたが、大雪のため断念した。仕事が休めることになったので、がじろうさんと再度、長浜に挑戦することにした。釣行前日はなぜか午前4時に目が覚めたので、少し早いが4時半頃自宅を出発した。途中、シラサ1杯、石ゴカイ、オキアミを購入し、なか卯で牛丼を食べ、渡船場には6時20分頃に到着した。もう夜も明けて、快晴を予想させるさわやかな早朝の空気を感じながら、がじろうさんを待った。やがてがじろうさんも到着し、ゆっくりと準備し、もうひとりの釣り人と7時過ぎに出船した。私とがじろうさんは手前の筏に、もうひとりの釣り人はカセに乗られた。

 長浜には前々日にオッチャンさん、前日には秦さんが来られており、厳しい状況だったのは知っていた。ただ、外道の状態は両日では違いがあったようだった。期待の第1投は渡船屋さんで購入した牡蠣の半貝。着底してすぐ、単発的にチョンチョンと突くアタリがでた。「どうみてもフグやな・・・。」あわすタイミングをはかるが、あわしどころなく、餌をとられた。しかし、ハリスには傷はない。「フグと違うのか・・・。」第2投も牡蠣。すぐにまたあたってくると思ったがアタリはない。その後、石ゴカイ、シラサを落とし込むもアタリはない。「・・・???」そんなことをしていると、早くもカセの釣り人の竿が曲がっている。やりとりを見ていると、非常にゆっくりしている。「あんまり大きくないのか?それともゴミ?」しかし上がってきたのはまさしく良型チヌだった。上げ方からゴミを巻きあげていると失礼な勘違いをしてしまったが、それは自己中心的な見方だと反省した。それどころか、ゆっくり巻くと魚が暴れないと聞くが、まさしく手本のような釣り方だと思った。「でも、真似できません・・・。」

 気合いが更に入り、集中するがアタリはでない。がじろうさんが用意してくれた牡蠣クラッシュを撒きながら餌をローテーションして釣るが反応はない。牡蠣にはたまに触ってくるが、とられたりかじられたりすることはない。「牡蠣をとられたのは最初だけか・・・。もしかしてチヌやったかも・・・。」もちろんチヌアタリではなかったという思いはあるが、今まで何度も外道だと判断したアタリがチヌだったことがある。厳しい状況下ではどんなアタリも集中しないといけないと感じた。底には生命反応がないので、ゆっくり目に落とし込んで中層の反応を試していると、9時頃コツという感触でシラサをとられた。「底よりも活性が中層の方がありそうや。」4ヒロ〜5ヒロあたりを中心に釣っているとやがて海タナゴが釣れた。「なんだ、やっぱりこいつか・・・。でも、ここまでの低活性なら、何らかの魚でもいる層を狙った方がチヌもいるかもしれない。」中層を釣り続けた。しかし、多少なりとも反応があったのも9時半頃までで、その後は中層からも反応がなくなってしまった。

 それからも遠投したり、探ったりといろいろ試してはみた。撒き餌もパラパラが基本だが、11時には大量投下もした。低活性の時はあわせることよりも、とにかくアタリを出すことに集中しなければならないと思い、やれることはやった。だが、そこは我々の釣り。必死にはほど遠かったとは思う。適当に世間話をして、良い天気を楽しみ、食べるものは食べて。特に夏場はあれだけ根気よく、少ないイガイで粘るのに、冬場はイガイを踏みつぶす欲求を抑えられないというがじろうさんに思わず笑ってしまった。釣りは釣果以外にも楽しめることがいっぱいある。そうこうしているうちに、時間は2時になり3時になり、勝負の時間帯と思っていた4時もあっさりと過ぎ、5時納竿となってしまった。3連敗決定。「もうかれこれ、何時間アタリをみてないんだろう・・・。」

 当日の状況であるが、我々と後から来られた人を含め、釣り人は5人であった。東の筏の方はアジ狙いで、小型のアジを15匹程度とハネを釣られていた。カセの釣り人が朝一に釣られたチヌは50センチを軽く越えていた。もうひとりのカセの釣り人もオキアミ餌のぶっ込みで30p強のチヌを釣られたそうである。活性は低い日ではあったが、チャンスはあるということだ。冬場は運もないとなかなかチヌにたどり着けないが、また情報や過去の経験などを含めて、釣り場・釣り場所・餌などを考えて、釣行準備を楽しむところから始めたい。5時半、帰路についた。せっかくのがじろうさんとの釣行だったのに、二人とも撃沈したことが残念だった。

釣果:そろそろ釣りたいな。