7月12日(日)     上佐波賀(晴れ)

 前回の大丹生でばらした強烈なアタリが忘れられなかった。大チヌを釣ってもその感触は忘れてしまうが、意外とはずした大きなアタリは印象に残っている。予定にはなかったが、日曜日に午前中だけ釣りに行くことにした。餌はイガイと考えていた。大丹生は夕方勝負の釣り場のように感じたので、早い勝負の釣り場を考えた。以前、同じような計画の時には、吉田に行ったがたぶん人でいっぱいのように思ったので、山弘渡船か上佐波賀に行こうと思った。まず、山弘渡船に電話すると空いているのは3番らしい。あまり3番はよい思い出がなかったので、上に電話すると当日は24番で、数枚すでに釣れているとのことだった。日曜日は本命の1,3,18、24などはすでに予約が入っているそうだったが、筏はたくさんあるので、上に行くことにした。

 丸貝1パックとサナギ100円分を買って、釣り場には4時半頃到着した。ほどなく出船となり7名で出船した。私は21番に降りた。乗ったことのない筏であったが、釣れそうな気はした。すぐにイガイ釣りを開始した。全然アタリはない。しかし、自分はダメでもこの時期ある程度の釣り人がいれば、誰かにモーニングがあるだろうと周りの雰囲気に気を配るが、みなさん反応はなさそうだった。私が行く時は上は好不調がはっきりしている。2時間もたつといけない日にあったという諦めの気持ちが強くなってきた。全く反応のない時間がただひたすら流れた。そして、暑くなってきた12時20分、納竿とした。陸に上がるとがじろうさん一家が来てくれていた。もう少し、心の弾む話をしたかったが、アタリがないうえに、暑さで少しへばり気味だった。真夏の太陽が照りつけるなか、がじろうさんと別れて家路についた。

 当日であるが、黒鯛釣り具の常連さんの中でもトップクラスの名手さんもおられたが、苦戦されているようだった。すくなくとも午前中は魚の活性は低かったと思う。このようなことはよくあることだが、悔やむところがあった。それはあまりにも安易に釣り場選択をしたことだった。前日には複数枚釣れていたそうだが、大きさは40pまでで、多くは小型だったそうだ。しかも釣り方は団子のオキアミ。私はてっきりイガイで良型が上がったと勝手に判断していた。釣り方も尋ねず、あやふやな思いこみだけで決定してしまったこと自体、「どうせ半日の釣りだから」という考えが根底にあったからだと思う。仕入れられる判断材料を自分なりに分析してのぞむことが大切だとあらためて思った。1回1回の釣行を大切にしなかった自分が情けなかった。次こそは、たとえ釣れなくても、考えを説明できるような釣行にしたい。

釣果:なにもない。