4月24日(土)    大丹生(曇り後晴れ)

 半日しかないが、気晴らしに釣りに行くことにした。当日は晴れるが風が強いとの予報だったので、山弘はあきらめ、久しぶりに大丹生カセに行くことにした。3時半に起床して、釣り場に向かった。黒鯛釣り具で団子(小)とオキアミを購入し、その後、丸貝1パックとボケ20を買い足した。夜が明けるのが早くなり、綾部を通過する頃には、すでに明るくなっていた。大丹生には5時半過ぎに到着。同じタイミングでもう一人の釣り人が来られた。どうもその釣り人もカセに乗りたいそうだ。「あれ?昨日おばちゃんに電話したけど・・・。」西田のおじさんを交えて、しばしの話し合い。よくわからない展開だったので、おじさんにまかせた。結局、私がカセに、もう一人の若い釣り人が筏に行くことになったが、申し訳ない思いがした。

 防波堤にはすでに3人の釣り人がいたが、カセの位置が昨年より防波堤中央付近に移動していたので問題なかった。早速釣り開始。まずはボケの落とし込み。反応はないが、上げると半分になっていた。「何かいる。」その後も2連続で、ボケが汚く食いちぎられる。チヌではない。団子の投入開始。ボケ、オキアミ、丸貝を落とし込むが反応はない。底では反応がないので、1ヒロ上を釣ってみた。しばらくすると、細かいアタリ。外道だと思ったが、あわせると小型のガシラが釣れた。「うん?なぜ、根魚が・・・。」もう一度、底を切って狙う。またもアタリ。今度ははっきりと引き込んだ。「よし!」かからない。その後も、オキアミでよいアタリが連発するがハリがかりしない。「小型のアジか?」しかし数投目のよいアタリでは、ハリ先に小さい鱗がついていた。「うん?何だ・・・。コノシロ?海タナゴ?」とにかく、オキアミには速攻でアタリがあるが、どうもチヌではなさそうだった。外道をかわすために、団子のなかのサナギのかけらやイガイ、丸貝を付けるがこれにはアタリはない。これだけ活性があるなら、やっぱり底を釣ってみようと思った。中層ほどではないが、アタリがでる。しばらくすると大きなフグ、良型ガシラが釣れた。外道はいろいろいそうだった。そのうちチヌも釣れそうな感じはした。しかし、チヌらしきアタリがでないまま、あれほどあった魚の活性は徐々に落ちていった。そして、9時頃には静かな海になってしまった。そのころ3人釣り人が来られ、私の背後に陣取られた。嫌な予感がしたが、10時にはそのうちのお二人がカセ方向を向いて釣りを始め、さらに一人は私のすぐ横にウキを投げて、撒き餌を打ち始めた。マナーがないので、よほど文句を言おうかと思ったが、道具や仕掛けを見る限り、経験のある人には見えなかった。「アタリもないし、昼でやめるのだし、たぶん礼儀を破っているのではなく、知らないのだろうな。もういいや。」そう思った。

 12時前からは再び外道の活性が上がってきた。12時過ぎには最後のボケに今日一番のアタリがでたが、かけられなかった。たぶん、チヌではなかったと思うが・・・。12時半にはオキアミを誘い上げた時のアタリを即あわせ。またも良型ガシラが釣れた。しかしながらタイムアップ。大丹生のゴールデンタイムである、夕方まで粘ればドラマがあったかもしれない状況にも思えたが、13時半納竿とした。帰りの船で、おじさんが言うには奥の防波堤では1枚釣れて、バラシも1回あったらしい。陸に上がるとがじろうさんが来てくれていた。朝は曇って風も強かったが、すっかり晴れ渡り、風もなく、穏やかな風景が拡がっていた。その中でがじろうさんと30分ほど話した。ゆっくりとした時間を過ごせた。次回こそは、大型乗っ込みチヌに出会いたい、そう思って大丹生を後にした。

       

釣果:今年は乗っ込みチヌに会えないのか。