3月31日(水)    吉田(雨後曇り)

 舞鶴湾では目立った釣果がでてなかった。自身も連敗続きだったので、舞鶴を出て、甲ヶ崎かもしくは4月になってから、宮津か久美浜にでも行こうかと思っていた。ところが、27日に吉田の好釣果が伝えられた。28日そして30日と連続釣果。これは本物と思い、31日に行くことにした。4時過ぎに自宅を出発。黒鯛釣具店でボケ30、サナギ、アオイソメを購入し、夜が明けた5時50分頃到着した。すぐに船頭さんが来られて、アタリ餌の牡蠣を持って、もう一人の釣り人と出船した。船頭さんによると、前日は6人来られて3人に釣果があったそうだ。釣果以外にもバラシも多く、チヌの活性は全体的に高いようだった。期待が持てる。まず、もう一人の釣り人を渡船場から1番近い筏(前日の爆釣筏らしい?)に降ろして、私はヨット置き場前の筏に降りた。前日2枚のバラシがあったらしい。期待を込めて、まずは牡蠣の落とし込み。無反応。もう一度。無反応。「筏下のチヌ君、餌がありますよ!」とばかり、潰した牡蠣やイガイなどの撒き餌を入れる。再び落とし込む。無反応。ボケにも、アオイソメにも無反応。筏周囲を探ってみるがダメ。「まあ、仕方ない。そのうち寄ってくるやろ。」

 朝一から何らかの反応を期待したのだが、全くの空振りだった。しかし前日の釣果からして近くにはいると予想できる。これからが勝負とは思ったが、気になることがあった。南風が朝から強い。吉田は南風は良くないと聞く。「でも、過去にも南でも釣れてることあるし、所詮一般論やし。」ところが南風がどうのこうのという以前の状態にやがてなってきた。つまり風が相当強くなり、おまけに冷たい。さらに雨まで混じってきた。嵯峨根のおじさんが練炭を持ってきてくれたので手の寒さはしのげたが、アタリもないなかとても厳しい。10時まで、わずかに2回牡蠣を何かが触っただけ。チヌアタリはゼロだった。「あかん、退避。」小屋に入ると幸せだった。背後からの横殴りの雨なので、小屋から少し出ても雨はかからない。筏にはほとんどロープがなかったので、小屋から釣れる筏の中を釣った。ロープが少ないと言っても、1メートル半ほどの距離にはあるので、かけてもとれる可能性はほとんどないが、まずはアタリを出すのが先決の状況だった。11時になった。やけくそ気味で牡蠣を動かしているとコンとアタリ。「うん?」すると続いてまたコン。さらにクッと鋭くあたり、クイと穂先が入った。「よっしゃ!」しかし、空振り。「あれ〜なんでー、バッチリやったのに・・・。今のチヌっぽかったな〜。」すぐにもう一度牡蠣を落とし込むが二度とアタリはなかった。

 12時頃になると雨も小降りになったので、もとの釣り座に戻った。相変わらず、牡蠣にもボケにもアオイソメにも何も触らない。明らかに活性がない状態だった。「あきらめへんで。」全くかじられない餌の交換を繰り返し行う。そして時間は経過して、12時50分になった。牡蠣を動かした後、フワフワとした小さなアタリがでる。待つと少し間があってまた小さくあたる。チヌアタリのように思うが、決定的なアタリはでない。「食い込め!」しかし、結局あわせるタイミングを見つけられないままに、餌をとられた。「慎重になりすぎたか・・・。」すぐにもう一度牡蠣を落とし込むがあたりはでなかった。

 14時からは雨も風も止み、潮の流れも緩くなった。釣れそうな雰囲気ではあるが、アタリはない。15時、イガイを中心とした大量の牡蠣ゴミを投下して、状況の打開を目指すが、アタリはでない。17時をまわり、17時半までに2回フグが突いた。ハリスに噛み跡があったが、餌を食いちぎるまでもいかなかった。結局納竿間際にウミタナゴを1匹釣って終了した。またも、低活性に泣く一日となってしまった。当日であるが、9時頃にあと2人来られて、私を含め計4人の釣り人だったが、釣果はなかった。当日は甲ヶ崎でも年無しが3枚上がっていた。また上佐波賀や山弘でも好釣果がでていた。もちろん、筏が違えば吉田でも釣れた可能性はあったと思うが、場所選択に関しての冴えはなかったと思う。完全に釣れない流れになってしまっているが、釣ろうと思って場所を考える努力はした。「次回もいろいろ悩んで場所を選ぼう。きっとそのうち釣れるさ。」

 筏から上がるとがじろうさんが来てくれていた。私は「あ〜あ」という話ししかできなかったが、がじろうさんからはよい話しが聞けた。また釣り以外でも舞鶴を訪れて楽しみたい。早く終わって欲しい時間ではなく、時間を楽しんで過ごしたいと思う。

釣果:次は釣りたい。