7月20日(日)    上佐波賀(晴れ)

 上佐波賀でイガイで釣れ始めたことを聞いて、行くことにした。ひょんなことから学童保育で一緒だったTさんもご一緒することになった。当日は午前3時半にTさんを迎えに行き、釣り場に向かった。5時半前に到着。我々の他には3人の釣り人がおられた。5時45分に出船。我々は3番、二人組の方が24番、そしてもう一人の方が17番に降りた。さっそく、フロートのイガイを採って釣りの準備を始めた。まずはTさんに釣り道具の説明をした。釣りを全く知らない方ではないので、それほど多くの時間はかからなかった。そして、6時頃から釣り開始。すぐにアタリがでそうで緊張する。しかしアタリはでない。緊張しながら1時間が経過した。「あれ・・・、あかんぞ。」毎回のことだが、やっぱり今回も生命反応がない。

 全然反応なく、8時半になった。Tさんにいろいろ筏釣りのことを話しながら、時間を過ごした。活性が上がれば、Tさんもある程度は対応できると思った。そこに当日初めての着底直後にアタリがでた。「あったてる!」Tさんに伝えると同時ぐらいに穂先が押さえられていく。あわせた。結構な重量感。「よし、うぁ!」一瞬の手応えを残してハリはずれ。「うーーん、くそ。」バラシたのは残念だったが、チヌが口を使うことがわかって、テンションが上がった。集中するがアタリはでない。次のチャンスは9時から10時ぐらいが多いことを伝えて、Tさんにがんばってもらう。

 9時半を過ぎると強烈に暑くなってきた。アタリもないので、パラソルを立てることにした。そして作業中にふと穂先を見ると、見事に引き込まれていた。「うぉ。アタリや。」完全に遅れたがとりあえず、釣り座に戻ってあわせてみた。「ラッキーや。のったぞ。ばれるな。」魚は強く引く。引きに耐えながらも、いつ穂先が跳ね上がるかと気が気でなかった。しばらくのやりとりの末、やっと姿が見えたチヌを一発ですくった。「釣れた・・・。」時刻は9時50分だった。

   
   
 予定の時間帯に釣れたので、今までは苦戦していたが、このあと状況が好転するかもしれないと思った。後はTさんに釣ってもらえれば、目的は達成する。アドバイスを送りながら、釣り続けた。私の方でアタリが連発すれば、釣り座を近くに変えてもらおうと思ったが、アタリはない。次はもしかしたら12時頃。パターンなら14時から15時頃が時合いと思って、がんばった。しかし、期待の12時にはアタリはなかった。どうも活性が上がらない。このままだと14時ごろも期待がもてないと思った。

 そして期待の14時台にかかるとわずかだが、変化が現れた。まずはTさんのイガイの端がかじられた。そんなかじり方をするのかと思うようなかじり方だったが、当日の状況を考えると、チヌしかないように思えた。私の方もかすかに底でイガイを触る。そして3時過ぎ、コツとやや強めのアタリが出て、すぐに若干押さえた。身構えたが続かない。餌を回収すると大きめのイガイだったが割れていた。チヌがいることを確信した。しかし、そこまでであった。活性が上がることなく、16時をまわってしまった。「厳しい日にあたってしまった・・・。」16時半から片付けを始めた。Tさんに釣ってもらいたかったが、この活性では無理だと思った。そしてそろそろ迎えの船が来そうな16時50分、Tさんの声がした。「これ、何ですか!」振り向くとTさんの穂先がゴンゴンと動いている。「アタリ!あわせて!」Tさんがすぐにあわしたが、のらなかった。「あ〜、完璧なチヌアタリやった。うーーん、残念。」そして17時納竿となった。もしかしたら、最後にクライマックスになりそうな展開だったが、うまくはいかなかった。ただ、Tさんも悔しかったと思うが、最後まで釣りはわからないことを実感させる1日となった。数もアタリもすくなかったが、イガイ釣りをまたしたくなった。

釣果:1枚(45.5)