2月1日(土)    上佐波賀(晴れ)

 久しぶりに余裕を持って、釣りに行ける日ができた。チヌもとても釣りたかった。当日は4時50分に自宅を出発し、上佐波賀に直行した。6時40分頃に渡船場に到着すると、そこでまこちゃんに久しぶりにお会いした。7時、2番船で出船。まこちゃんとそのお友達は4番に、私は17番に降りた。他には18、24、3番に各1人、7番に2人乗られていた。まずは牡蠣ロープを1本引き上げて、ゴミと牡蠣を分けた。ゴミを釣り座に撒いた後、仕掛けを作った。釣り初めは7時半頃だった。まずは期待の第1投。集中して穂先を見つめるが反応はない。餌を切って、また牡蠣を落としこむ。なんとなく3投目ぐらいまでにアタリがでるような気がする。しかし、4投、5投するも反応はない。8時20分頃、もう一度残りのゴミを撒く。もう撒くものはない。「何もあたらんな〜。周りも釣れている様子もない。筏選択のミスというより、活性が低いのか・・・。年末良く釣れた時も確か、8時半頃から釣れ始めた。まだこれから・・・。」そんなことを考えていた8時45分、当日初めて餌にチョンと突くアタリがでた。続いてコツコツと小さなアタリがあり、穂先が徐々にお辞儀して止まった瞬間あわせた。「かかった!チヌや。おおおぉ。」結構引くが無事GET。30p後半のチヌだった。「よかったー。1枚目はばらしたくないから。」最初のアタリをとらえて上出来の滑り出しに思えた。

              

 写真やスカリの準備に少々時間がかかり、次の1投は7,8分後だった。小粒の牡蠣を投入すると着底と同時にあたってきた。まさか連続すると思っていなかったので、牡蠣をちょん掛けしていた。そのため取られると思って早アワセしてしまった。「しまった・・・。今のはチヌや。うーーん、待たないと。落ち着け。」すぐに牡蠣を落とすと、しばらくして当たりが出る。押さえるまで待って確実にかけた。動かない。なかなか底を切れない。「これは強いぞ。」ドキドキしながら、やりとりをする。なんとか取りたい。そしてやっとのことで、すくったチヌは43pであった。上げるまでは45以上はあると思っていたので、引きの強さに驚いた。

 

 その後も1投ごとにアタリがでる。しかし、2回ほど失敗したあたりで、どうもおかしいことに気がついた。穂先にはしっかり反応はでているのだが、なかなか押さえない。さらに突かれているのに、餌がなかなか取られない。小チヌではない。「はて・・・?」外道に翻弄されているうちに、この高活性も30分ほどで終わってしまった。「さてどうしたものか。撒き餌もないし・・・」そんなことを考えていると、がじろうさんから電話がかかってきた。がじろうさんとの作戦会議の結果、まずはもう1本ロープを上げてゴミを撒くことにした。どうせ1本では足りないのだから、早目に勝負にでる。外道はヒイラギだということ。そしてちょい投げが有効であるということを聞いた。電話を切ってから20分ほど牡蠣作業を行い、10時30分過ぎに釣りを再開した。まず、ゴミを撒いた直下と釣ってみるが反応はない。そこで、ちょい投げをしてみる。2投目ぐらいだったであろうか、明確なアタリがでた。「押さえろ!」しかし、あと1歩のところで穂先の動きがなくなった。「あれー、チヌかと思ったのに・・・。」糸ふけのせいかと思って糸をはってみると、コツコツという感覚が伝わってきた。「まだ、あたっている。こういう時ってあわしたらかかることあるよな・・・」そう考えてもう1度はってみるとまた生命反応。咄嗟にあわせた。「のった。居食いやったんか!」上がってきたのは40pのチヌだった。さらに40分後の11時35分、これもちょい投げに引ったくるアタリがでて、30後半が釣れた。このチヌは口の外からハリがかかっていた。がじろうさんのおかげで、2枚追加できた。

   

 午前中に4枚。だらだらと時合いが続く日のように感じたので、魚の活性のあるうちに撒き餌を入れて、二桁釣果を目指そうと思った。11時50分から、最後の牡蠣作業を始めた。釣りを再開したのは12時40分だった。ところが、外道の活性すらない。南からの微風が吹き、潮の流れも逆になっていた。「しまった。どうも状況がよくないぞ。悠長に牡蠣作業してないで、活性のあるうちに1枚でも追加すべきだったか・・・。」アタリがでず、午前で終わりかと思っていた13時15分、久しぶりにでたアタリをとらえた。43pGET。そして13時35分にも明確なアタリで真っ黒なチヌを追加した。「よかった。まだ釣れるぞ。」

    

 その後、アタリは止まったが、まだ時間はあったので順調に数を伸ばせそうな気がしていた。午後14時頃になると無風となり、潮の流れもなくなり、海面は全く静かな池のようになった。しかし静寂を破って穂先が突如突き刺さる雰囲気はなく、全く無反応な状態に感じた。「これは、あかんかも。」感じるところは皆さん同じようで、午後15時になると次々と釣り人が帰り始めた。「夕方のドカンはまずない・・。どうしよ。」16時なると、残っているのはまこちゃん達と私だけになった。帰りそびれた感はあったが、時間をかけて丁寧に後片付けを行い、17時前に納竿とした。陸に上がるとがじろうさんが来てくれていた。釣果写真を撮って、3枚はリリースしたが、リリースした1枚が海底で横たわっていた。そのチヌの様子を見たりしているうちに、船頭さんが帰ろうとしていたので、慌てて牡蠣代を支払った。その後しばらくしてまこちゃん達が帰られた。片付けに手間取って、せっかくお会いできたのに、ほとんど話せなかったのが心残りであった。

 当日は牡蠣を使っていたのはまこちゃん達と私だけであった。他の方は団子釣りであったが、3番で1枚、7番では数枚上がっていた。私としては朝の2枚で十分満足してしまった。誰かと話しながらだと、もっと楽しく、集中して釣りができたと思った。帰りの車は少し眠かった。


釣果:6枚(43×2・42.5・40・38.5・37.5)