11月30日(日)    上佐波賀(晴れのち曇り)

 金曜日、大丹生に行こうと思い、電話するといっぱいで断られてしまった。そこで、上佐波賀で牡蠣釣りをすることにした。外道の状態や牡蠣の大きさなどは最近の釣りでわかっていたので、例年より早いがやれると思った。今度は上佐波賀に電話して予約状況を聞いてみると、3、4、17、24に予約が入っていた。仕方ないので、最近ほとんど乗ったことのない19番に乗ることにした。当日は石ゴカイを500円のみ買って釣り場に到着した。釣り人は私以外に8人。予約の時、聞いた以外には、7番にも乗られるようであった。私はもう一人の釣り人と、2番船で筏群に到着した。釣り始めたのは6時半をまわった頃であった。まずはイガイを撒いて、イガイを落としこむが反応はない。7時頃からはイガイで筏周辺の探り釣りをするが、なんとなく釣れる気がしなかったので、すぐに釣り座に戻って牡蠣でやることにした。ゴミを撒きながら釣るが、何の反応もない。ただ、餌の選択肢はないので、淡々と牡蠣を落としこみ続けた。7時半頃にコツと小さいが鋭いアタリがでた。しばらくモゾモゾと極小のアタリ。上げると餌がなかった。「ハリスに傷はないので、チヌの可能性もあるな〜。でも、たぶんカワハギやろな。」すぐに牡蠣を落としこむがアタリはない。次のアタリがでたのは、7時55分であった。牡蠣が着底するとすぐにコツコツと小さいアタリがでた。細かいアタリが続いた。「チヌや!」しばらく待つと穂先がククッと押さえられた。結構な手応え。「おお!牡蠣で釣れた!」魚は思ったより強く、筏下にも潜ったが、何とか引き上げた。良型だった。見るとハリスには傷が入っていた。「2.5号で正解」幸先良く釣れて、うれしかった。

   

 早くも1枚釣れ、時間的にも少したってからの1枚だったので、まだ続くのではないかと思った。牡蠣ゴミを撒いて、2投目ぐらいだったであろうか、再びアタリがでた。今度もよい引きをみせてほぼ同型のチヌが上がってきた。満足。


 
 そして3枚目が釣れたのは8時半であった。最初の2枚より明らかに強い。ただ途中から沖にでてくれたので、落ち着いてやり取りができた。上がってきたチヌの顔を見たときは年無しだと思ったが、背中がたぶん怪我から変形したようで、一部曲がっていた。年無しにはとどかなかった。



 このチヌを計測しているとがじろうさんから電話がかかってきた。「1時間かからず3枚釣れたよ。今日はたぶん爆釣やと思う。」しかし、この油断がいけなかったのか、アタリがぱったりなくなった。全然反応がない。何時間たっても、かすりもしない。天気はぽかぽか陽気だったので、眠くなったが、地道に撒き餌と落とし込みを続けた。潮も動かず、外道もでない。絶対釣れないと思っていた14時半ごろ、24番の方がオキアミで大型を上げた。「うーーん、この状況でもなんかの拍子に釣れるんやな〜。がんばろ。」しかし、15時をまわったころから、急に天気が悪くなり出し、15時半に小雨が降ってきた。すぐに納竿を決めた。2枚を放流して、陸に上がったのは16時前だった。結局、朝の1時間だけの釣りになってしまったが、条件さえあえば、牡蠣でよい釣りができることを感じた上佐波賀であった。帰り道は鉛色の空から雨が降っていた。本格的な冬の訪れを感じた。

釣果:3枚(49・45.5・44.5)