12月21日(日)    上佐波賀(晴れのち曇り)

 今回はナガさんと岩崎さんと一緒に行くことになった。会うのは3年ぶり。全然そんな気がしなかったが、時間は経過していたようだ。当日、釣り場にはまだ暗い6時過ぎに到着した。すでにナガさんと岩崎さんは到着していた。お客は我々だけであった。前日の状況を説明し、ナガさんと岩崎さんに3番をすすめたところ、岩崎さんはナガさんとは乗りたくないとのことだった。理由は相性が悪い。実は私もナガさんとの相性は良くない。前回は同じ上佐波賀で自分の大バラシのあと、横で巨チヌを釣られ、その前は確か若狭大島で、これまた苦戦する中、年無しを早々に釣られた。結局、私とナガさんが3番に、岩崎さんが4番に乗ることにした。

 撒き餌をして、釣りを開始したのは6時半ごろだった。牡蠣を落としこむが全く反応はない。ところが開始早々からナガさんにはアタリがあるらしく、「チヌがいる」と言っている。「なんてこった・・・。こっちは気配もないというのに・・・。」また、横で釣られることを覚悟した。7時過ぎだっただろうか、ナガさんの竿が大きく曲がった。「おー」ところが上がってきたのは大アナゴだった。「アタリをだしていたのはアイツだったのか?」こちらは餌もとられない。静かな時間が経過した。8時半、再びナガさんの竿が曲がった。「ふん?・・・すごい引きや。今度はチヌ!」どんどんナガさんが巻き取るも、魚は筏下に強く引く。そして後少しのところで、ナガさんから「ロープにかかりました。」との声。「でもまだ巻けるやん、」「お!ロープごと上がってきました。」見るとロープにくっついた状態のチヌが水面下に見える。「すくい損ねたらゴメン」と断って、私がすくう。ロープに絡んでいると、タモを見た一暴れで切れて魚が逃げることがよくある。意を決して、タモを入れた。頭からかぶせて、網を回転させると、うまく入った。「よっしゃ。」上がってきたチヌは、見るからに年無し、50.5pだった。「はぁ〜、またやられた。それも年無しかよ・・・。」しかしナガさんが横で釣るのに慣れたのか、不思議と焦りはなかった。釣り座に戻って、牡蠣を落としこむ。すると着底直後に穂先に反応がでた。継続してコチョコチョ触っている。「このアタリはチヌや。」アタリがでたことがうれしかった。その後少し待って、強い目のチョンチョンアタリが出だしたところで、あわせた。「おお!かかったぞ!やっぱりチヌやった。」なかなかの引きをみせる。なんとか上げたい一心で巻いた。幸いチヌはやや前方に潜ったので、ロープの心配はなかった。しばらくして魚が見えた。「でかい。よしやったー。」顔だけ見れば、絶対年無しだった。検寸すると50p強あった。「年無し返しだ!」素直にうれしかった。

   

 その後、9時にもアタリがあり、40p弱のチヌが釣れた。「今日はきたか!」と思った。ところが、この1枚を最後に全くアタリがでなくなった。餌を触る魚は時々でるのだが、餌を切ることすらできない小魚のようだった。延々、静かな時間が流れた。「これはダメだ・・・。」ナガさんも同じ思いだったのだろう。いろいろ話をした。予報に反して天気はよく、穏やかな時間を過ごした。しかし、天気は昼からは下り坂となり、小雨や冷たい風が吹き始めた。岩崎さんが用事があるとのことだったので、15時、我々も一緒に納竿することにした。筏周辺にはもちろんチヌはいただろうか、食わすすべがわからなかった。ただそれよりも、当日は久しぶりに釣友と会えたことが楽しかった。「また黒逢杯も復活させないと」そんなこともナガさんと話した。

 15時半、ナガさんと岩崎さんと別れて帰路についた。そして、帰り道、職場の先輩の実家に寄ることにした。16時45分頃に綾部の実家に到着した。1ヶ月前にも、お邪魔して夕飯をごちそうになったが、今回もまたもや夕飯をごちそうになることになってしまった。先輩のお父さんは私がさばいたチヌを美味しいと言って喜んで食べてくれた。「ちょっと硬いし、明日の方が美味しいと思いますけど。」と言ったが、「噛むほどに甘みがでて、それが好きなのだ」ということだった。ちょっと疑問は残ったが、いいと思った。お父さん以外の家族もとても温かく、居心地がよい家族なので、幸せな気分になった。ご飯を頂き、最後にデザートのりんごも食べ、姪っ子さんがわざわざ抜いてきてくれた大根までお土産にもらって、19時再び帰路についた。帰路は眠くなると思ったが、全然眠くなかった。うれしかったからだと思った。次回はチヌだけでなく、きれいに洗った牡蠣を持って行こうと思った。

  

釣果:2枚(50・39.5)