1月25日(日)    上佐波賀(晴れ)

 今回はまこちゃんと初めてご一緒することになった。当日の4時に私の自宅まで迎えに来て頂き、そこからまこちゃんの車で現地にむかった。釣りの話をなどをしていると、道中はいつもより短く感じ、まだ暗い6時に到着した。6時20分頃に船頭がやって来たので、準備をし、6時半過ぎに他の5人の釣り人と共に出船した。乗った筏は3番。まずは牡蠣ロープを引き上げ、牡蠣掃除をした。期待の第1投は7時ごろだった。牡蠣が着底してしばらくすると、チクチクとした小さなアタリがでたので、あわせてみたがのらなかった。外道と思ったが、牡蠣のアタリはいろいろあるので、かけてみなければわからない。早アワセ気味だったので、次はしっかり待ってかけようと思った。その後はそれらしいアタリはでないが、外道が朝からいたので、期待は持てると思った。天気は無風で晴れており、まこちゃんと時々話しながら、気長に状況が好転するのを待った。

 状況に変化がでたのは、いつものようにがじろうさんの電話からであった。9時半頃に電話があり、まこちゃんに「釣れますよ。」と声をかけて1分もなかったと思うが、まこちゃんの穂先に明確なコンコン、クゥというアタリがあり、素早くまこちゃんがあわせた。竿が弧を描く。しばらくのやり取りの末、良型47pのチヌを見事にGETされた。「がじろうさん、おそるべし」私も穂先に集中する。そして、着底してから3分ぐらいが経過したころ、突然穂先が海面に舞い込んだ。置き竿にしていたので、アワセが遅れて、かからなかった。「くっそー、ちゃんと穂先を見てたし、前アタリはなかった。でも、どう考えてもチヌアタリやな〜」悔しかったが仕方ない。次に集中する。すると次の1投にもしばらくするとチクチクしたアタリが出始めた。ヒイラギと大差のないアタリだったが、継続して触ってくるので、チヌの可能性もあると思いタイミングをはかる。やや押さえるまでに1分程度はかかったが、あわせた。「お!のった。」あまり強い引きではなかったが、たぶんチヌだと思った。上がってきたのは37p。冬場は、このサイズは小さく見えてしまう。でも1枚釣れてうれしかった。すぐに追加を狙う。しかし、アタリはでない。やがて池のように静かで、変化のない海に戻ってしまった。天気はまるで春を思わせるほど、暖かかったので、牡蠣掃除をしたり、飯を食べたり、話をしたりして、のんびりした時を過ごした。
 
   

 12時前、仕事を終えたがじろうさん登場。何と半年ぶりの釣り。3人で、ああだこうだと話しながら釣りをした。午後になっても状況は変わらず、全くアタリはない。ヒイラギのアタリすらでない。午前の時合いもわずか30分程度だったことを考えると、あまり活性はよくなさそうだった。でも、幸運の女神のがじろうさんが来たので、釣れそうな気もした。集中力を切らさず穂先を見つめた。13時半になった。わずかな変化も見逃さないよう、珍しく手持ちで穂先を見つめていると、午前中と同じく、前アタリなく突然穂先が舞い込んだ。「かかった!」と思ったその時、ぎぎぎぎぎーとリールが空回りして、何とバックラッシュ。魚は強い引きで突っ込む。久しぶりのバックラッシュだったので、ややパニックになり、ほどくより、強引に巻いてしまった。スプールを止めるネジに絡んでいたが巻けたので、強引に巻いた。ちょっとずつしか巻けないが何とか魚の強い引きに耐えながら、上げてきた。「でかいぞ!」2分ほど経過して、あと3,4メートルのところにきたとき、穂先がはねた。「あ〜あ、またやらかした・・・。やっぱり最初に焦ったのがあかんかった。糸をほどくべきだった。バラシが多いな〜。」悔しくて釣りたい気持ちが更に上がった。

 バラシの後は、外道のアタリがちょくちょくでるようになったが、時合いを感じるほどではなかった。いいアタリがでない。14時50分、牡蠣を大きく上に誘い上げて落とすと、チクチクしたアタリがでた。2,3度突くと一休み。そしてまた触る。引き込みそうで、あと一歩で穂先が戻る。「ちぇ、またヒイラギか。」がじろうさんと穂先を一緒に、「ゴチになります」の最後の肩たたきのようなアタリを笑いながら見ていた。アタリが出始めて、1分半ほどは経過しただろうか、やや押さえたところであわせてみた。「え!チヌや。」上がってきたのは35pのチヌだった。びっくりした。「このサイズのチヌは、あんなアタリなのか・・・。それなら今までにも何回かあったような・・・。やっぱり押さえるまで待って、確実に冬場はかけないとあかん。」そう再認識した。ただ、当日は時すでに遅しであった。それからは微妙なアタリもでず、17時納竿となってしまった。

 陸に上がってから、しばらくがじろうさんと話した。昨年の9月に会った時は、がじろうさんはライダーになっていた。そして今日は、3か月で8キロやせたランナーになっていた。だから、釣りを止めないように説得した。がじろうさんは貝系専門の釣り師になるとのことだった。「団子は不要」ということだ。17時半過ぎ、がじろうさんと別れ、再びまこちゃんの運転で帰路についた。帰りの車もずっとまこちゃんと話しているうちに、自宅まで連れて帰ってもらった。今日も楽しい一日だった。釣りは健康的だとは思わないが、やっぱり好きだと思った。

    

釣果:2枚(37・35p)