2月23日(日)   青井(曇り)

 2年ぶりに大学の友人が名古屋出張のついでに、京都に来ることになった。2年前にボウズを食らったにもかかわらず、今回も舞鶴で釣りをしたいとのことだった。彼の望みは、もちろんチヌを釣り上げることだったが、それと同じくらい重要だったのが、筏上で焼き牡蠣を食べることだった。その望みを叶えるべく、当日は4時に宿泊しているゲストハウスに迎えに行き、舞鶴へ向かった。ゲストハウスはシングルで1泊2,000円らしい。「よう、そんなところに泊まるわ・・・。」

 縦貫道を降りて舞鶴に入ると予想通り風が吹いていた。しかも結構な強風だった。さらに小雨も降っている。それを見て友人の釣り場の条件が一つ増えることになった。「小屋の付いた筏がいい。」無理のない希望だと感じたので、釣り場を急遽変更することにした。そして釣り場は二転三転して、結局あおい渡船さんにお世話になることにした。7時半頃出船して、筏に乗った。すでに釣り場には12、3名の釣り人がいたと思う。吉田につるしていた残り牡蠣と乗った筏からとった牡蠣やイガイで釣りを開始した。アタリはない。チヌの気配はなく、厳しいと感じた。ただ、筏での焼き牡蠣は、事情を話すと船頭さんが売り物の牡蠣を分けてくださり、友人は8時過ぎには焼き牡蠣を楽しみ始めた。時々突風が吹くが、小屋の陰で焼き牡蠣を楽しむ友人の姿に安心した。釣りの合間には思い出話しより、退職後の話しをした。友人はすでに北海道移住計画があるらしい。彼もそうだが、出世はしないが、一緒の時間を楽しめそうな友が多いのは幸せだと感じた。移住した際には、年に何ヶ月は世話になりたいものだと思った。

       

 結局、チヌの方はアタリもなかった。残念で仕方なかった。チヌを釣らせたかったし、せめて見せたかった。「釣れる時期なのに、なぜこんなことに・・・。」また、友人とは会う機会があると思う。でも、そのとき今回のように彼から釣りに行きたいとは言わないかもしれない。だから、今度は私が強引に誘おうと思った。次こそはチヌを釣ってもらう。 京都駅周辺に戻ってきたのは18時半頃だった。車から大荷物で降りる友人を見送った。「気をつけて。また、京都に寄ってな。」

釣果:前回と同じくフグ1匹(記念撮影あり)