4月26日(土) 山弘(晴れ)
S君から竿とリールを買ったので、是非また筏に行きたいとの連絡があった。GWは釣れないと言ったが、行きたそうだったので行くことにした。少しでも可能性のある筏にしようと思い、山弘渡船の1号を予約した。当日は団子とオキアミを購入し、7時前に渡船場に到着して、山弘渡船の奥さんの運転で出船した。途中、島影にカセがあるのが見えた。奥さんに聞くと去年から、かけ始めたそうだ。結構前は山弘渡船では、春に島よりにカセをかけていたので、復活したのだなと思った。その後も奥さんと釣りの話をしていると、「よー知ったはるね~。」と言われたので、「昔からここ来てるし。」というと、「知っとるよ、和田さんやろ。うちの筏のこと沈没筏って書いたはったやろ。」一瞬固まった。「そんな失礼なこと書いたかな~。すみません。」奥さんはあっけらかんとして、気にする様子は全くなく、それどころか、私が興味を示したので、わざわざ筏へのルートをそれて、カセの近くまで案内してくれた。この時期なら乗っても面白いとは思ったが、当日は初心者のS君がいるので、揺れて狭いカセは無理と判断した。
1号筏に到着して、釣りを開始した。1番船は6時なので、2号と4号は釣り人がのっており、1号の隣のトリ貝の筏にも釣り人がいた。トリ貝筏に釣り人が乗っているのは初めて見たが、漁師さんの知り合いか何かであろうと思った。釣り初めて1時間程度は、反応はあった。1度、ハッキリしたアタリが8時頃あった。8時半にはフグも釣れ、なんとなく行けそうな雰囲気はあった。しかし、淡い期待は9時からは徐々に薄れていった。全く当たらない。オキアミが無傷。隣の筏はトリ貝では、9時頃から作業をしていたが、その筏でも釣れていない。しかし、11時半頃だったであろうか、トリ貝の漁師さんが同乗の釣り人に話しかけ、何かを筏の真ん中に投げている。それが何なのかはわからなかったが、トリ貝に付いている生き物だと思った。しばらく海面を見ていた釣り人が、釣り竿を持ってきて落とし込み始めた。するとすぐに竿が曲がった。釣れたのは良型のチヌだった。おそらく、チヌが結構浮いており、サイトフィッシングのようだった。短時間で4回ほど竿が曲がり、2枚ほど上げられた。牡蠣掃除と同じ飼いつけ効果があるようだった。つまり、我々の筏は釣れないということになるが、筏群にチヌがいることがわかり、山弘に来たこと自体は間違っていなかったと思った。
12時過ぎにトリ貝の作業が終わり、隣の入れ食いも終わってしまった。作業が終わったことは我々にとってはチャンスが広がることにはなるが、そうは上手くいかず、アタリはでなかった。釣れないことは仕方ないと最初から思っていたが、S君が納得するまでやるつもりだった。そしてS君の心は14時半に折れた。15時に迎えに来てもらい、15時半前には帰路についた。天気もよく、S君の運転で帰ったので、疲労感はほとんど感じない釣りだった。S君には厳しい日になってしまったが、こういう日があるから釣れたときはより嬉しくなる。今度は夏場に連れて行ってあげると約束した。ただ、チヌはいても暑さに耐えられるかが問題だが・・・。
釣果:ビックなまこ、よくわからないカニ