8月7日(木)    大丹生(晴れ)    小潮

 5日の釣行で自分の釣りについて考えるところがあった。その一つは数を釣るということである。この時期、私はサナギと丸貝を中心に使うが、半貝やオキアミ、シラサを使いながら数を釣るという楽しみ方もある。柔らかい餌での数釣りをする技術が自分にあるのかを試してみたかった。そんなことを考えていると我慢できなくなり、今回の出撃となった。団子大、オキアミ、シラサ1杯、サナギ、アケミ、氷を購入。合計5000円。なんでも買うと高くつく。大丹生には4時半頃到着した。釣り人は私だけだった。(後で一人来られた)

 4時50分出船。だんごさん爆釣筏にのる。前日も15枚釣れたらしい。「釣れへんかったらどうしよ。」と思った。団子投入後、釣りを開始した。最初の1,2投はシラサ、丸貝を使った。いかにも釣れそうな雰囲気であった。サナギハリス団子投入。しばらくするとかすかなアタリ。「チク、チク」とサナギにさわっている。団子にあたっている場合はもっとアタリは大きい。しばらくして、かすかに押さえた。かけた。根がかりのように動かない。「絶対チヌや。動くはず。」強烈な引きがはじまった。「朝一から、これか。」弱気が先行する。やっとの思いで3,4回リールを巻く。またも強烈なつっこみ。2号がぶちぎれた。完全な高切れ。「なんでこんなところから・・・。昨日巻きかえたとこなのに。不良品売りやがって・・・。どうしていつもこうなるの。」完全にへこんだ。同時に朝の時合いも終了させてしまった。5時15分頃だった。6時前に25p強のチヌが1枚釣れただけで魚の反応はあまりない。9時に同型を1枚追加。餌はともにサナギ。バラシの落ち込みを引きずる。「今日は数を狙おう。なんとか10枚。」と気分を立て直そうとした。12時前、シラサの落とし込みで同型を追加。更に同じ方法で連続ゲット。しかしこのチヌは一回り小さかった(23p)。1時半頃シラサで誘うと、またも23pのチヌ。「こんなん釣っても楽しくない。それに自分の技術では2桁はとどかない」と思った。「どう考えても、自分はシラサやオキアミを使うのは下手だ。シラサでの数釣りをやってみようと思ったが無理。まめさもないし、向いてない。だんごさんのようにはいかない。釣りの楽しさはアワセにもあるが微妙なアタリがよくわからない。ここ何年かはなぜか結構大きいのをかける回数は増えた。やっぱり、こういう1発をなんとか釣りあげられるように精進する方がむいている。」とはっきり感じた。状況に合わせて餌を使いこなすこと、そして数へのこだわりがふっきれて楽になった。

 2時頃からはサナギを中心にやった。サナギ、丸貝はそのまま上がってきた。シラサはたまにフグが釣れた。なぜか3時過ぎサナギに小さなアタリ。「うーーーん?」アワセを入れるとかかった。まあまあ引いたチヌは30pオーバーだった。「よし!」続いてサナギにまたもアタリ。連続30pオーバー。この調子と思ったがアタリはなくなった。時刻は5時半をまわった。「今日は夕方の時合いはなしか。」6時で納竿しようと思っていた。5時50分、餌を半貝かえた。団子から餌をぬくと細かいアタリ。適当にあわすとのった。「チヌや。」上がってきたのは更に一回り大きいチヌだった。「半貝は食うのか?」しかし、次の1投は取られた。何となくチヌの気配を感じた。サナギ投入。団子をさわる。非常に小さいアタリだが、コノシロ等ではない。団子から餌が抜けてしばらくするとアタリ。同型ゲット。やっぱり群がいる。6時20分、同型を追加。ここで団子切れ。あと、30分は出来る。まだ結構よい型の群はいると感じたが雨がぱらついてきたこともあり、このチヌを最後に納竿とした。「最初のバラシは残念だが、贅沢は言わないでおこう。」満足の釣行だった。
 

釣果:8枚(35,34,33,31,30,25.5〜27×3)小チヌ2