12月7日(日)  大丹生(雨時々曇り)   中潮

 長浜での撃沈に家族が同情したため、7日出撃が可能となった。しかし、天気予報では最高気温9℃、午前午後ともに降水確率50パーセント、北西の風が強く、波は5メートルだった。このような天気で強行出撃する場所は大丹生しかない。午前4時自宅を出発する。黒鯛釣り具でとりあえず、団子(中)と丸貝を購入した。その後ウスイでサナギ、大浦釣り具でシラサを2杯、ボケ5匹を購入した。合計4600円。今回は餌を一杯買った。なぜなら、長浜の釣りで思う所があったからだ。長浜では「リベンジしよう。」とか「あのカセのお客さんよりは釣りたい。」などと思い、あせってしまった。何も考えられないまま時間が過ぎてしまった。自分が釣りが好きなのは、いろいろ考えながら釣って、その結果うまくいったときが楽しいからだ。1枚を目指して、工夫して楽しむことが大切だと思い出した。「釣りは楽しむもの。」というわけで、今回は餌の心配のないようにした。(結果的には買いすぎだったけど・・・)

 大丹生に着いて海をみると意外なほど穏やかだった。うれしい。6時半出船。いつもの筏に乗った。おじさんは沖向きをすすめてくれた。大丹生は条件的にはどの方向でも、あまり関係ないと私は思っているが、おじさんがすすめてくれたときは従うことにしている。「でも、北西の風やし、正面からうけるな・・・。どうしよ。まあやれるまでやってみるか。」寒くて団子を練る気にはなれないので、団子をつかんで、そのまま握って投入。餌は落下速度を速めるため8Bで落とし込む。すぐにカワハギが寄ってきた。シラサやボケは着底後、すぐにとられる。それでも、シラサで朝のうちはやってみようと続けた。7時半頃、前方1メートルぐらいに着底するとコン、コン、コンとあたった。非常に軽いアタリだった。でもタイミングのとれるアタリだったので、3回目のコンのあと、あわせてみた。かかった。「おー、カワハギではなさそうだ。もしかして・・・」上がってきたのはチヌだった。30p弱。久しぶりのチヌだった。「もう釣れた。やった。落ちついて釣ることがやっぱり大切やな。」その後もシラサの落とし込みを続けたが、カワハギが大量にいるらしく、なじむ前にやられる。お手上げ状態だ。チヌはいる気がするのだが・・・。そこで、丸貝に代える。着底しても何のアタリもないので、そのまま放置。2分ぐらいして、びっくりするような大きなアタリ。「のった!さっきよりひく。バレんなよ。」あがってきたのは、一回り大きなチヌだった。時刻は9時だった。今日は「いけるかも」と思った。しかし、そうは甘くなかった。その後は丸貝、サナギはあたりなし。シラサは一撃の状態が続いた。10時頃からは風雨も激しくなった。筏は揺れはしないが、人間はつらい。この秋におじさんが設置された、道具箱(避難箱?)に時々隠れる。極楽だ。この箱さえあれば、どんな天気も大丈夫だ。まさしく全天候型大丹生だ。

 釣りの方であるが、11時45分に1度丸貝を割られた。その後は遠投など工夫はしたのだが、チヌアタリなく4時40分納竿となった。(3時頃からは、べた凪状態だった。)もしかしたら、前回の長浜よりも結果的にはチヌアタリは少なかったかもしれない。でも、工夫しながら期待を持って釣り続けられたのでよかった。次回も楽しんで釣りをしたい。

 「チヌは浮いてたのかな〜。もっと遠目にいたのかな〜。12時頃、牡蠣ゴミぶちまいたのがいけなかったのかな〜。この時期にしてはカワハギ多すぎ。海はまだまだ秋。これから、これから。」

釣果:2枚(35・29)