８月５日（木）　　吉田（曇り後晴れ）　中潮

　釣行日前日、ふとニュースを見ると台風情報をやっていた。ふってわいたような台風だ。予想進路をみると、釣行日舞鶴方面に行く可能性があった。しかし、規模も小さそうだったし、晴れるより暴風雨の方がましのように思えたので、気にせず予定通り出撃した。餌は団子大、丸貝、サナギ、シラサ１杯、氷、合計４３００円。サナギとシラサは高橋釣具店で購入した。

　４時50分頃到着、５時過ぎに出船した。釣り人は私１人であった（後で２人来られた）。天気は曇天、微風、絶好のコンディションだった。前回のった隣の筏にのった。団子を投入し、いざ釣り開始。シラサを中心にやる。シラサはすぐにとられた。チヌではないが活性は高そうだ。６時までに、ゴンズイ、小ダコ、大ゴンズイが釣れる。６時半頃から団子を弱々しくつつく魚が登場。団子が割れても餌は無傷なので、チヌではない。「もしかして、大ゴンズイ？」ゴンズイはほとんど釣ったことがないので、知識がなかった。しかし、どう考えてもゴンズイが団子を割るなど考えられないが、釣れてない時は弱気になるようで、大ゴンズイが海底に乱舞しているイメージが頭から離れなかった。「どうしよ・・・」７時半頃、ボラを釣り上げた。「よかった。やっぱりボラやったんや。」ほっとして、気分が明るくなった。「ゴンズイはもういいひんやろ。ボラの周りにはチヌがおるかも。」と前向きに考え、集中できた。７時40分頃、団子が割れて２分ぐらいして、突然穂先が海面に突っ込んだ。「え、もしかして！」上がってきたのは、25�p強ほどのチヌだった（餌はシラサ）。「やった。ボウズ街道あっさり脱出や！」20分後、今度はサナギで釣れる。「結構、チヌいるかも！」勝負を早めようとシラサに変える。釣れたが、20�pに満たない超小チヌ。「いかん。シラサはやっぱり細かい。サナギや」その後９時10分までに２枚追加した。合計４枚、今シーズン最多タイだ。チヌはサナギを動かした後、食う場合が多かった。

　その後もチヌはいるのだろうが、外道の活性が上がりすぎた。表層には丸太のようなボラが10匹ほど、よほど固く握らない限り、ことごとく途中で割られて底に到達しない。もちろん底にもボラ。しかし、ボラよりやっかいだったのが、ウグイであった。サナギを食ってくる。シラサはフグの餌食。丸貝への反応はない。外道をかわせず苦労している間に時間は経過した。そんななか、メールを打つために、目を離した１０時半に穂先が突き刺さって１枚追加できた。午前は曇っていたが、１０時頃からは完全に晴れた。暑くなってくるのと同時に外道の活性も落ち、１１時には何も居なくなってしまった。「今日は爆釣と思ったのに・・・。そんなに甘くないな。」

　暑い・・・。厳しい時間が続いた。状況に変化が出始めたのは１時頃だった。表層にボラが戻ってきた。団子が底に落ちない状況だ。しかし、中層まではボラがいるが、底には何もいない。「チヌも浮いているのかな〜。上釣ってみようか・・・。」そんなことを考えたが、同じように底を釣り続けた。３時40分、シラサの落とし込みに久しぶりに反応。かかった。上がってきたのは22�pほどの小チヌだった。しかし、同じ方法を何回か繰り返すも、フグやチャリコが釣れるだけで、底にはあまり生命反応がなく、チヌの気配はなかった。「うーーーん。午後からの追加はこれだけか・・・。」しかし、根気よく団子の打ち返しや、イガイをまいたりし続けた（いつもしてるけど）。

　４時半、それまで晴れていたのが曇り、風も吹き、急に夕方になった。とても気持ちがいい。「ふー、らくちん。これだけでも釣れそうな気がする。」そして、私の気持ちだけでなく、状況も変化し始めた。４時40分、いきなりサナギを押さえるアタリ。のらなかったが、のせられるアタリだった。続いて、同じように団子が割れてしばらくすると、サナギにアタリ。今度はのせた。強烈な引き。全然衰えず、止められないまま、２号糸がぶっとんだ。（この日はこれを含めて４回切れた。１度はボラと確認）たぶん、一本調子の引きからしてボラだと思ったが、ボラが底にも降りたようだった。いきなりバラシたので、ダメかと思ったが、団子へのアタリが出だした。５時、団子が割れてすぐにアタリ。のった。今後は小ボラかと思ったが、チヌだった。「おーー、やった。」続いてチヌ連発。完全に時合い突入。「よし、この時合いに二桁釣るぞー。チヌ釣りは、こういう時に何枚釣るかが勝負や。」集中する。１枚釣ると団子を底に落とすのに、苦労したが、降りるとすぐに団子に反応し、アタリが出る。団子へのアタックは時間の経過とともに激しくなった。団子へのアタックは、ボラもあったと思うが、チヌもあったように思う。とにかくアタリは連発した。夢中に釣った。自分としては高確率で釣ったと思う。６時10分に14枚目を釣り上げた。ふと横を見ると、おじさんが迎えに来た。「あちゃ・・・。もしかして終わりの時間だったのか・・・。」前回は６時半までやって、まだいいように言われていたので、何時が最終なのかわからなかったが、本当は６時が最終なのかもしれない。どちらにしても、まだまだ釣れる状況だが、これだけ釣ったのだから終わろうと思った。ちょっと心残りは、丸貝で型狙いができなかったことだった。贅沢なのだが、数にこだわった釣りをして、アタリを楽しむ余裕がなくなり、少し疲れた。数釣りにはやっぱり向いていないようだ。

　陸に上がって釣果を写真にとった。暑さでほとんどのチヌは弱ってしまった。久しぶりの大漁だったので、もちろんチヌは全部持って帰るつもりだったが、まだ元気そうなチヌが１枚いた。海にしばらくつけていると、自力で手の中から泳ぎだした。泳いで行くチヌを見つめた。「元気になれよ。」と思った。満足のいく釣行だったが、仲間と型のいいのを５，６枚釣るのが、一番楽しいかなと思った。

釣果：１４枚（25〜32�p）