8月17日(火)  上佐波賀(曇り後大雨) 大潮

 黒鯛釣り具店のHPを見ると、盆前から上佐波賀が調子良さそうなので行くことにした。HPの写真以外の情報はなかったので、特に作戦もなく、予約もせずに出発した。途中、団子(大)、サナギ、シラサ1杯、アケミ貝、丸貝を購入した。合計4600円。先に寄った2軒では丸貝が売り切れており、2軒目で諦めて、アケミ貝を買うはめになってしまった(3軒目には丸貝あったのに・・・)。現地には5時頃到着した。先客は5人(3組)だったので、筏は選び放題だったが、どの筏がよいのかわからない。船頭さんに聞くと、「どこでも、釣れている。」との返事だった・・・。人が少ないときは、筏群の真ん中、人の多いときは端と考えていたが、ど真ん中の16番はすでにうまっていた。こんなに空いているのに、わざわざ隣の筏に乗ってもと思い、考えた末、好きな数字を選んで、真ん中の列の一番端の19番にした。

 5時半頃より、釣りを開始した。団子を投入し、第1投は半貝の落とし込み、着底と同時に細かいアタリ。のった。全然引かない・・・。上がってきたのはチャリコ、しかも10pもない。「朝一チャリコを逃がすとボウズを食らうしな〜。」チャリコを見た。逃がしてやった。「自然を大切にだ。結構外道いるかも。」しかーーーし、その後、半貝を落とし込んでも、シラサを使っても、何の反応もない。ムキ身すら上がってくる。「もしかして、固い餌を食べたりして」サナギや丸貝も試すが、アタリがあるわけはなかった。「なんなん、この海は。真冬よりひどい。真夏にこの状態・・・・。またも最悪の日にあったてしまった。」粘っても、釣れるとは思えなかったので、場所代わりしようかと思った。やってられない時間が経過したが、場所を代わりたいという迷いは8時頃には何とか押さえた。ずっと離れた筏の釣り人の「今日初めてのアタリやー。」という声がきっかけだった。「ワンチャンスをとらえる、今日はそういう日なんだ。」と思うことにした。9時頃、16番の釣り人が釣られた。「ふーん、やっぱりチヌいるんや。」しかし、連続してその後釣られている様子ではなかったので、「潮の悪い中、ワンチャンスを釣られたのだな〜。」と思った。10時頃、他の釣り人が場所を代わられたのを見て、自分も代わろうかと再び思ったが、今日はこの筏と共に撃沈することにした。相変わらず、外道の気配もない。餌はなくならないが、打ち返しだけはやった。大潮のせいか、珍しく潮が流れていたので、潮にのせて餌をまき散らそうと考えた。団子も大きめ使用。イガイもまいた。でも、むなしい・・・。

 12時頃、シラサに5分ぐらいアタリのでない竿をおいて、筏の反対側でイガイをむしり取ってきた。今度はイガイを丁寧に1つずつにわけた(暇なので・・・)、大きめは割って、小さめはそのまままいた。イガイまきに我を忘れていたその時、穂先が突然海面に突き刺さった。「なんなのーー。」あわててあわせた。かかった!結構な抵抗を見せてあがったきたのは34pのチヌだった。「やったー!イガイをまいたのがよかったのか?なんで釣れたのかさっぱりわからない。」でも、状況の悪い中の貴重な1枚を手に出来て満足だった。「もしかしたら、このチヌは先遣隊かも!」本音は、はぐれものだとは思ったが、さらにがんばることにした。12時半、またも突然シラサにアタリ。のった。久しぶりに強い引き。40オーバーを確信する。しかし、3分の2ほどまいたところで、ハリス切れ。やってしまった・・・。筏下にそんなにもぐられたとは思えなかった。1枚目はもぐられたので、おそらくその時どっかに傷が入っていたのだろう。しかし、意外とショックは少なかった。「佐藤さんは朝一に海面でばらしたと言われていたしな。がんばらんと。」バラシたことより、チヌが寄ってきたのかと思えてうれしかった。集中するが、アタリはない。バラシたのは、中層。影響ないはず。2枚いたのだから、まだいるはず。型もよい。釣れたら、それなりの型、こんな状況が一番好きだ。

 ところが、1時過ぎより天気が崩れだし、1時半頃からは集中豪雨となった。すさまじい雨と雷。オケにはみるみる水がたまり、団子はパー。船頭さんが心配して見回りにこられ、ほとんどの釣り人が上がられた。私は・・・、「やめへんよー。チヌ寄ってきたかもしれへんしな〜。」団子が使えないので、重りを2Bから5Bに代えて、シラサを基本に落とし込みを続けた。海面にたたきつけられる雨と雷ですごい音だ。こんな状態でも、チヌは食うのだろうか?シラサを落とし込んでも、アタリがない。しかも、上潮が筏下に流れ込み、やりづらい。「こんな中でがんばっているのだから、寄せるために効果のあることをしないと。」雷が怖いので、低い姿勢でイガイをはがして、まいた。そして残りの団子をビニール袋ごと足元に持ってきて、袋から手づかみで取り出し、にぎってまいた。シラサの落とし込みもやめて、固く握ったサナギハリス団子攻撃に変更した。2時半をまわると、底に魚の気配がでてきた。シマイサギが釣れた。コノシロも底にいて団子にあたってくる。団子は固くて握りつけてあり、割れないので、団子アタリか餌にあたったのか判別しづかいところもあるが、2時50分頃サナギに初めてあたった気がした。集中する。相変わらず雨は強い。一気に海には濁りが入った。3時、「押さえた!」かかった。今度も結構な引き。何度か締め込んで上がってきたのは40pだった。「よっしゃ!やっぱりおった!」3時30分、またも押さえた。かかったが、残念ながら最初のひとのしでばれた。ハリはずれだった。「くそー。底でバラシたし、ダメか。」しかし、その10分後ぐらいに明らかなアタリ。のらなかったが、まだいる。「バラシてもアタリがあった。結構大きな群れかも。もちろん、型もまあまあなので、むちゃくちゃいるわけではないけど。」

 その後も、ときどき思い出したようにアタリがある。気配はある。4時25分びっくりするような大きなアタリ。竿を離していたので、タイミングが遅れ、一瞬かかってまたもハリはずれ。「しまった。またやってしもた・・・。」ハリを結び変えた。4時35分、小さなアタリをあわした。かかった!ボラか?チヌだった。36p。その後は、食い込みアタリはなかなかでないものの、着底後すぐアタリがある。気配ムンムン。4時50分、小型チヌゲット。爆釣モードに突入していることはわかったが、5時納竿だったので、この1枚で終了した。あと1時間やれれば、結構な釣果だったと思うが、大雨の中で疲労したのと、何より粘って寄せて釣ったという充実感があったので、「今日はこれで十分」と思えた。大満足の釣りだった。

 帰りの船では、途中1時間半ほど上がられていた釣り人と一緒になった。16番の方は35ぐらいから40強の型揃いを6枚、22番の方は40前後を2枚釣られていた。16番の方によれば、アタリは8時半頃よりあったそうだ。潮が悪いと思っていたが、そうではなく、場所によるようだった。私の筏でも何にもいない状況から6時間ほどで寄ったのだから、相当、魚影が濃いように思った。16番は前日も型揃いで11枚の釣果があったそうだ。そのほか、22番を中心に岸よりの列の5台もよいそうだ。常連じゃないので、情報負けは仕方ない。十分楽しめた1日だった。次はどこ行こうかな〜。

 釣ったチヌの腹には、1枚目はイガイが1,2個、2枚目サナギでパンパン、3枚イガイ大量、サナギも結構でした。アケミや丸貝もまいたんですけど、ありませんでした。

釣果:4枚(40・36・34・26p)