12月7日(火)   長浜(曇り)   長潮

 前回長浜で初めてよい釣果に恵まれたので、迷わず長浜に行くことに決めた。4時過ぎに自宅を出発した。途中、団子(中)、丸貝、サナギ、ボケ10匹、オキアミを購入。合計3900円。長浜には予定通り5時50分頃到着した。しかし、まだ真っ暗である。黒板に書かれた出船時間を見ると6時30分になっている。「しまった。6時と間違えた・・・。」いつの間にか日の出がどんどん遅くなっている。船着き場を見ると、カセが大量に陸揚げされている。2、3日前の大しけ情報の日にあげたのだろう。6時半が近づくとうっすら明るくなってきた。「あれ、カセがない・・・。今日、3番カセ予約したのにな〜。うん・・・1艘だけあるぞ!よかった〜。」おそらく前日にトシさんののったカセだと思った。6時半過ぎに出船。釣り人は刈又に2人。私ともう1人がカセだった(後で4人こられた)。4番カセが設置されて、もう一人の釣り人がのり、私はトシさんののったカセにあがった。「前日の撒き餌がきいているのはこのカセだけやな。」と思った。

 まず小さい団子を5個投入し、仕掛けをつくった。5Bに4号針。第1投はおきまりのサナギハリス団子。着底。前回のように「朝一ボッコーン」を期待して穂先を見つめるが流石に反応はなかった。3分ほど経過しただろうか、餌はとうに団子から切れていた。チクチクと小さなアタリがあった。構える。10秒ほどたっただろうか、いきなり穂先が入った。「よっしゃー!のった!またもや第1投できた。」結構引いてあがってきたのは、40pほどの良型。うれしくて笑ってしまった。時刻は7時過ぎだった。「2回連続、第1投で釣れた。信じられない。」続いて同じくサナギハリス団子。すぐに先ほどと同様のアタリ。しかし、今回は引き込むことなく、アタリは終わった。あげてみるとカワハギにつつかれた跡があった。「カワハギも活性高いのか・・・。」第3投も同じ結果。第4投はチクと1回あたって反応がなくなった。「もしかして、居食いだったりして。」淡い期待を込めて糸を張ってみた。重みを感じたので、思い切ってあわせた。「のった!さっきより引くぞ。」上がってきたのは40pほどの良型だった。7時20分頃のことだった。驚いたことに上がってきた2枚目のチヌは、針が口ではなく、エラの下あたりにかかっていた。「スレか・・・。こんな大きなヤツがスレで釣れるのか?なんか分からないが、いっぱいいそうだ。」
 早々にカワハギアタリを避けるため、サナギから餌を丸貝に変更した。するとすぐにアタリがでた。口先で突っついているようなコンコンコンコンというようなアタリだった。「チヌや!」しかし素針を引いてしまった。丸貝まっぷたつ。その後も何回か素針を引いてしまったがチヌの濃い魚影を感じる。針を5号にあげた。「アタリだらけや。これも前日のトシさんの撒き餌のおかげやな。またしてもトシさんにおんぶにだっこや。」トシさんに申し訳ない気がした。また「この調子で釣るとスカリが破けてしまうのではないか。」と、少し心配になった。楽勝の釣りをあまり経験したことがないので、逆にいろいろ考えて集中力が低下してしまった。苦労人の悲しい性である。7時50分、やっと3枚目をかけた。このチヌも良型だった。しかし、このチヌを最後にアタリがパタリとなくなった。「あれ〜、やっぱり。時合いは長続きしないな〜。」
 その後9時頃に小粒丸貝での落とし込みで、着底直後の突然のアタリをとらえて、30p強を追加したが、それ以外は全くアタリの無い時間が経過した。「あんなにいたのに、どこに行ってしまったのだろう?」退屈しのぎにボケやオキアミで外道のアタリをあわせながら、団子や丸貝をまき続けた。

 次にアタリがあったのは12時40分頃だった。小粒丸貝で誘った直後、最初小さくあたり、すぐに押さえた。しかし、スカ・・・。「チヌがいる。」集中した。12時50分、2度目のアタリをとらえた。「よっしゃ、我ながら見事にきまった!」よい引きだ。バレた・・・・・。再びアタリがなくなった。「先遣隊ばらしたら、あかんなあ・・・。でも仕方ない。丸貝にバラシはつきものや。」2時半頃よりぽつぽつアタリが出だした。丸貝ハリス団子の時にたまにあたるのだが、針にのらない。3時前、今度も小さなアタリをとらえた。「よい引きだ。」バレた・・・・・・・・・・。絶句。「夕方の時合いの一発目をバラシ。最初をとらなあかんて。」自分に言った。3時半、突然のアタリをかけた。一気に前方へ走る。強い引きだ。大物の予感がして必死にやりとりするが、途中から急に抵抗力が落ちた。良型だったが40p弱だった。しかし、朝一以外に釣れたので気分はよかった。写真にとってみた。



 その時は気づかなかったのだが、この1枚をきっかけに海の底は入れ食いモードに突入していた。次の1投は丸貝ハリス団子。5枚目を釣った満足感から、ボーと穂先を見つめていると、突然海中に穂先が持ち込まれた。もしかしたら、今年一番のでかいアタリだったかもしれない。しかし、はずしてしまった。その後の3投もすべてアタリがあった。丸貝が潰されるのだがのらない。失敗を繰り返している間にこの時合いは4時には終了してしまった。「あ〜あ。」そして5時納竿した。今回は前回に比べアタリは大きかった。また丸貝は小粒の方が反応がよかった気がする。4番カセ、赤灯筏、カセ前の筏の釣り師も各自良型を1〜2枚釣られていた。

 筏から上がると佐藤さんが待っていてくれた。コーヒーを頂いた。おいしかった。そして当日長浜に初めて来られたという掛かり釣りの世界で大変有名な方を交えて、1時間ほど話した。うまくやれば、良型2桁釣りも可能だったかもしれないが、楽しい気分で家路についた。また長浜に行きたくなった。

釣果:5枚(42・40・39・38・33p)