8月19日(月) 大丹生(晴れ)
今回はF君と大丹生に行くことにした。カセでイガイで釣るつもりであったが、湾奥ではイガイが落ちているようだったので、途中、黒鯛釣り具店で団子(中)、サナギ2袋、丸貝1パックを購入した。大丹生到着は5時頃、おじさんはすでに渡船場におられたので、すぐに出船することになった。出船前にイガイをとろうと思ったが、さすがに大丹生でも多くのイガイがおちたようだった。しかし時間をかけて探せばある程度はとれそうだったので、どうしようか少し躊躇していると、手違いでカセに乗れない状態だということがわかった。仕方ないので、筏に乗ることにしたので、イガイを渡船場で探すことはやめた。乗った筏は避難箱付き筏。多くはないがイガイは付いていた。それを集めてまずはイガイの落とし込みから始めた。特に反応はない。そのうち、F君がサナギの落とし込みでかけた。上がってきたのは久しく見ていなかった小チヌだった。「うーん、そんなやつがおるんか・・・。」カセに乗れなかったことや、思わぬ小物にテンションが下がった。テンションが下がると、辛抱ができなくなっていくのが自分でもわかった。イガイの落とし込みを続けた方が、いい型がひろえると思ったのだが、すぐに団子を投入してしまった。その後、7時頃までに、F君と私とそれぞれ2枚の小チヌを上げた。
海の状況は団子を打つとすぐに泡が上がってきた。コノシロやボラがいるようだった。そのうち表層に小アジやカワハギ、コノシロが見えるようになった。こういう日は魚の活性が高く、チヌも釣れると思ったが、サナギやイガイによいアタリがでても、なかなかかからない。餌をとっているのはたぶん小チヌやカワハギだと思うと、アワセが失敗する度にむなしくなった。そんな私に比べ、F君は前向きだった。紛らわしいアタリをどんどんあわせている。「たぶん、小チヌがつっついているだけやで。」という私にお構いなしにあわせていた。10時頃、F君が海面を指すので見ると、十数匹の魚の群れが泳いでいく。最初はボラだと思ったが、よく見ると良型のチヌの群れだった。「いるんや、まともな型のチヌ」そして、11時、F君の竿が突然曲がった。引きからすると大物に思えた。やがて上がってきた魚を見てびっくり。なんと年無し(50.5p)のチヌだった。「おおおー、釣れたやん!」イガイハリス団子で釣れたらしい。気持ちを切り替えて自分もがんばろうと思った。
当日は緩やかに潮が流れる時間が長く、潮止まりは表層で魚が見えなくなるが、潮が動くと表層でも底でも魚の活性が上がった。もしも筏下にチヌが多く居れば、一日中釣れる状態だと思った。ただ、それほど魚影は濃くなさそうだった。しかし、チヌがいることは間違いないし、一つきっかけを見つければ釣れると思った。ところが焦りや迷いによって微妙にバランスが崩れているのがわかる。いろんなことも試す前に同じ失敗パターンを繰り返す時間が多かった。「あかん・・・、歯がゆい・・・。」流れを打開できないでいた13時、再びF君の竿が曲がった。サナギで40pGET。「チヌはいる。」
その後も同じような状況が続く。釣れそうで釣れない。15時からは活性は最高潮。ボラガンガン。絶対チヌも寄っている。ただ、簡単にサナギを食ってはくれない。カワハギなどの活性も高く、すぐに取られることもある。イガイを付けるが、なかなかそれらしいアタリがでないので待てない。放置した方が食ってきそうだが待てない。もしかしたら少し浮いているかもしれないが、どうしても底を中心に狙ってしまう。そして頭と気持ちがばらばらのまま、17時納竿することにした。底でのボラの活性はまだ続いていた。「あ〜〜〜〜・・・・」
当日はチヌがいるのに釣れないという、久しぶりに悔しい釣りだった。状況に応じて釣り方を変えることが理想であるが、なかなか難しい。それより、もう相当経験があるのだから、その経験を生かして立てた作戦で1枚釣りたい。次回はイガイの釣りは選択肢から外れるだろう。場所を考え、思い描いた1枚を目指そうと思う。帰り道もF君といろいろ話しながらだったので、眠くなることもなく帰宅できた。ただ、今回の釣行はF君の釣りの師匠としては情けない釣りだった。次回は威厳を取り戻せるようがんばろうと思う。
釣果:小チヌのみ