12月24日(火) 上佐波賀(雨)
天気予報は悪かったが、久しぶりに行くことにした。当日は午前4時15分頃自宅を出発した。ほどなくして小雨が降ってくる。車内の外気温を示す表示は2℃。「今日、大丈夫かな・・・。風が吹いたら厳しいやろな。」そんな弱気な予想を立てながら、車を走らせた。舞Iに入ったのは6時頃だった。信号待ちしていると、立て続けに3台の車が信号を無視して、走り抜けていった。止まっている自分が間違っているような錯覚をした。「暗くても、もう人の活動時間なのに・・・。」黒鯛釣り具店で石ゴカイ500円を購入して、渡船場に到着したのは6時20分頃だった。こんな雨の日にもう1台車があった。待合小屋に入ると、そこにはだいちゃんがおられた。春以来の再会であった。しばらくだいちゃんと話し、7時、いざ出発となった。だいちゃんは17番、私は3番に上がった。牡蠣ロープを1本引き上げて釣りを始める。牡蠣は今年も不作だそうで、ロープはとても軽く、引き上げるといつもなら使わないサイズの牡蠣が40個ほどついていた。「これだけか・・・。でもこの天気やし、やれても昼ぐらいだろうから、まあいいや。」
牡蠣ゴミもあまりついていなかったので、最初にブチ撒いて終わり。仕掛けを作って第1投をしたのは、7時半前だった。外道がいたら、餌がもたないと思ったが、幸い着底した牡蠣を触ってくる魚はいない。外道がいないのはよかったが、船頭さんによると最近はチヌも全然釣れていないそうだ。全く反応がないまま、1時間が経過した。すると当日初めて穂先に強くコツとあたった。チヌの前アタリだと思った。すぐにモゾモゾ触ってくる。20秒ほど待つとチョンチョンとあたりながら若干穂先を押さえたところであわせた。「かかった!」魚は左後方に走る。「やばい」手を突き出しながら、巻く。ロープに絡むことは覚悟していたが、なんとか無事に浮いてきた。「オッ、いい型や。よっしゃ」幸先よく1枚釣れた。「あーよかった。」
続く2投もかけられなかったが、小さなアタリがでて、餌をとられた。チヌの気配を感じた。そして最初のチヌを釣った30分後の8時50分、やはり明確な前アタリの後の細かいアタリであわせた。「かかった!強い!」必死のやりとりが始まった。何度か引きに耐えられず、糸を出す場面がある。しかし、魚は前方に向かっていたので、何度かやりとりをしのいでいるうちに、落ち着いてきた。「ロープは大丈夫。それに糸は2.5号や。切れることはない。とれそうや。」引きからして、おそらく年無しだと思った。「よっしゃでか!」すぐに検寸した。「あれ、うん・・・。あら〜」何度はかっても、49だった。「仕方ない。おしいなー。」
次の1投も明確なアタリ。「時合いか。」そして次の1投でまたもかけた。「よし、あれ?」全く手応えなく、上がってきたのは20pほどの小チヌだった。「こんなん、いるんか。こいつが餌取り的な存在かも」そしてこの小チヌを釣った後、アタリがなくなった。「なぜ・・・・」
時刻は10時になった。久しぶりのアタリであったが、とらえた。糸を引き出されるほどではないが良型は間違いない。なかなか底が切れずに耐える。20秒ほどたったであろうか、穂先がはねた。「あら〜、ハリはずれか。」せっかくのアタリをばらしたので、またしばらくあたらないと思ったが、10分ほどでまたアタリが出始めた。そして11時、中型のチヌを釣り上げる。
昼をまわるころには、当日が活性の高い日であることは確信していた。集中的にあわせやすいアタリが連発することはないが、1時間に3回ほどはアタリがあった。アタリは着底後すぐにでることはなく、3,4分放置した後が多かった。ほとんどははっきりした前アタリに続いてすぐに細かい本アタリにつながった。餌が小さかったので、2度目のつっつきアタリで取られたりしたため、どうしても、ととられる前にという意識が出て、早アワセの失敗が多かった。チヌの活性を上げるため、撒き餌をすれば状況ももっと好転したかもしれない。しかし、当日は朝からずっと雨が降っており、寒さで体力も消耗していた。最終までやるか分からなかったので、もう1本牡蠣ロープを上げる気にならなかった。要は餌代をけちることが習慣化している。
その後、13時にも30p強を追加した。この時点で残りの牡蠣は10個ほどになっていた。最終までやれば、あと何枚かは追加できる状況だった。雨で寒かったが、あと数時間なら耐えられると思った。そして、何より筏下にチヌの気配を感じながら、適当にアタリがあり、最高におもしろい状況であった。13時半、よいアタリを失敗し、悔しがっているとがじろうさんから電話があった。7,8分がじろうさんと楽しく会話し、あと5個の餌で釣ると話して電話を切った。そして4投目、アタリをとらえた。「やった!いい型や。」重量感のある引きであった。「がじろうさんに報告や、うぉ!」ばれてしまった。「うーーーん・・・」ラストの餌を投入して考えた。「まだやるか、やめるか。最後にバラシは悔しい。やりたいな・・・。でも特になにがあるわけでもないけど、クリスマスイブやし。どうしよ。」アタリのでない餌を切って納竿することにした。「今日はこのへんで。十分楽しめたし。」
陸に上がって、牡蠣作業に没頭する船頭さんに牡蠣代の1000円を渡して帰路についた。ところで、牡蠣での釣りだが、できるのは大島さんの筏だけで、3,4,17,19,24番の5台である。あとの筏は今のところ了解はとれていない(もちろん、普通に釣りはできる)。牡蠣ロープは1本1000円で終日やるなら、2本は必要だと思う。代金は自己申告、後払いなのだが、渡船屋さんの儲けとは関係がないためか、船頭さんが全く無頓着なので、支払いを忘れないようにしたい。
釣果:4枚(49・44.5・37.5・30.5)