1月6日(月)    大丹生(雪のち雨)

 4日、5日と出勤だったので、6日に初釣りに行くことにした。新年最初は大丹生に行くことにしている。当日は午前5時過ぎに出発し、黒鯛釣り具店で石ゴカイ500円を買い、大丹生には7時半頃到着した。準備をして呼び鈴をならすとおじさんが出てこられた。元気そうだった。年始の挨拶をして、出船。おじさんは防波堤で最近釣れているので、カセを勧めたが、当日は朝から雪が降っており、避難箱のついた筏に乗ると告げた。「何とか筏で1枚上げたい。」

 釣り開始は8時頃だった。前回の上佐波賀の残り牡蠣で釣り始める。最初の1投目から魚の反応がでた。2投目はハリを持っていかれた。「フグか。まあいい、これからや!」釣れそうな気がした。しかし、それからが全くいけなかった。何の反応もない。牡蠣やフロートのイガイを潰して撒いても反応はでない。いつものことなので、それほど焦りはないが、退屈である。更に風雪が追い打ちをかける。「寒すぎる・・・。」

   

 時刻は9時になり、期待した10時になった。粘りの1発を狙う。何の変化もなく11時になった。「チヌが釣れないまでも、外道の反応もない。潮も動いていない。」粘ってもダメかもしれないと思った。試しに背後の筏の中に牡蠣を落としてみた。すると反応がでた。「え・・・。活性が低いのではなく、反応がないのは場所の問題なのか?」再び、筏の中に牡蠣を投入するが反応しない。「魚が移動したか。」今度は隣との筏の間をちょい投げで狙う。すぐに反応がでて取られた。「場所か・・・。」次も同じ所を狙う。また取られた。ハリスに傷が入るので、フグではあるが活性は高い。「寄せるより、こちらから出向くべきか。」釣り座を移動する。その後、14時頃までそのポイントで釣り続けた。フグに何度も餌をとられた。その中で1度だけ鋭い感触が伝わってくるアタリがあったが、かからなかった。探り釣りを徹底するなら、さらに他のポイントにも餌をローテーションで落としてみることも必要だったかもしれないが、昼を過ぎた頃からは雪が雨に変わり、頻繁に移動する元気がなかった。

 その後、14時からは再び元の釣り座に戻った。納竿の16時まで、餌は何度かとられたが、ドキッとすることなく終わってしまった。「釣りたかったな。」迎えに来てくれたおじさんに釣れなかったことを言うとおじさんは「チヌがおらんのやな」と言われた。「そんなことないと思うけど・・・」陸に上がるとがじろうさんが来てくれていた。「ようがんばらはりましたね。」「冬、大丹生では全然よう釣らん。あかんわ。」「え〜そうですか。ええの毎年釣ったはりますやん」がじろうさんにそう言われて考えてみると、他の釣り場に比べて大丹生での撃沈率は高いが、一冬に一度くらいは何とか釣っている気もした。結果は残念で仕方なかったが、またチャレンジしてみようと思った。しばらくがじろうさんと話して帰路についた。「釣りたかったな。うーーーん、釣りたかった。筏の選択ミスか・・・。でも、今日来た一番の目的は達成したし、まあいいか。」

釣果:西田のおじさん、今年もよろしく