3月10日(月) 上佐波賀(曇り時々雪)
天気予報では一日中雪、風もあるし、最高気温は3度となっていた。前日の夜は京都でもゴーゴーと風が吹いていたが、平日に行けるチャンスはそんなにないので、行くことにした。京都縦貫道に乗ると亀岡で雪が降ってきた。「やっぱり無理か・・・。」しかし、行ってみないと天気は分からないので、そのまま車を走らせた。すると須知あたりからは雪も止み、綾部では風も収まっていた。「もし舞I入って風が強ければ吉田に行こう。でも多少の風なら予定通り上佐波賀に行こう。今日は天気が悪いから、どっちみち午後に時合いのある吉田もしんどい。我慢して午前に時合いのある上で勝負した方がよい。」そんなことを考えていたが、舞Iも風は吹いていなかった。ツキがあると思った。上佐波賀には6時半頃到着した。渡船場には雪があったが、絶好のコンディションに思えた。
私だけを乗せて7時に出船。乗ったのは24番だった。この冬の上佐波賀では3・3・17そして24・24・24と今回で3回連続で24番。24番にこだわるのは、ほとんど牡蠣の収穫の終わった上佐波賀で、24番の両サイドの筏では牡蠣作業をしているので、チヌが寄っていると思っているからだ。「いつか爆釣するはず。3度目の正直だ。」まずはいつものように牡蠣作業。しかし、前日も釣り人が乗っていたそうなので、牡蠣ゴミのドカ撒きは止めて、居残りを狙って牡蠣を落としこんだ。反応はない。30分ほど経った7時50分、当日初めてのアタリがでた。コツとあたってモゾモゾやっている。「これはチヌや」と思うとまたも山勘アワセをやってしまった。「うーーん、はやい・・・。」すぐに牡蠣を投下するがアタリはでない。作戦変更でゴミを投入することにした。潮を考えてゴミ撒きをしていると放置した穂先に明確なアタリがでた。作業用の軍手をはめたままあわせた。「よしきた!」良型間違いなしの引きだった。「よし、とった。1発目からいい型や!」無理して来たかいがあって嬉しかった。
続いて牡蠣投入。しばらくするとコツとあたった。「連続や。寄ってきたぞ。」すぐに穂先に反応。モゾモゾアタリがでると思っていると穂先がそのまま静かに曲がって海面に入った。いきなりそんなすごいアタリになると思っていなかったので、逆に焦って外してしまった。「ひぇ〜・・・」次の1投でもアタリ。今度は早アワセで失敗。「今日は食い気がある。待てば食い込む。」と思った。その後、しばらくアタリがなかったが、8時40分、またもや穂先が突き刺さった。勝手に乗ってきた感じでかかったチヌは強烈に引いた。上がってくるまでは年無しだと思ったが、そこまでは大きくなかった。でもいい型だった。5回のアタリで2枚。「今日はいける!」
その後、一層の爆釣を目指して牡蠣作業をしてゴミを撒いた。10分後再開。「よしこい!」ところがアタリがでない。「えーー。なぜ・・・」時合いが終わると同時に天候も悪化してきた。今シーズン一番の吹雪だ。釣れているから我慢できるが、そうでなかったらまいっていたと思う。
1度のアタリもなく、12時をまわった。12時半、がじろうさんと電話で話しながら考えた。「どうも上のチヌは朝だけ食うリズムになっているようだ。前回も前々回も9時以降アタリがない。」そういう結論に達した。14時くらいで終了しようと思った。「でも今日は釣れた時と同じく、まだ潮が動いている。なぜ食わない。もしかして筏下にいないのか。いるところに餌を入れれば食うのか。」疑問を解くとめにダメもとで釣り座を離れ、5メートルほど離れた牡蠣掃除筏の際に牡蠣を投げてみた。すると着底寸前か直後に竿に重みがのった。咄嗟にあわせたが乗らなかった。「今のは何や。あの感触からして大きな魚や。チヌなのか。くそ。」再び同じところに牡蠣投入。するとしばらくしてコツコツとアタリが出て餌がとられた。「いるぞ!」また投げる。今度も着底直後に大きなアタリ。しっかりあわせた。「きた!チヌや。」ところがしばらくのやりとりでばれてしまった。「えええー」ここにきて気が付いた。「冬場は牡蠣ゴミを多く撒けば、釣れるというものではないことは経験上分かっている。しかし、前回も前々回も今回もアタリがなくなった9時は隣の筏で牡蠣掃除を始めた時間だ。完全な飼いつけ状態になっていて、牡蠣掃除にすぐに反応しているんや。」疑問が解けた気がした。2回ばらしたので、平行移動するために今度は筏裏から投げる。するとまたもや穂先が突き刺さった。今度はがっちりハリがかりした。「やっと、追加できそうや。ちょっと気が付くの遅かったけど作戦成功!」と思ったら今度はアンカーロープに絡まった。絶句。1時間で3回バラシ。そして、2時過ぎからは強風で、集中力が切れた。イスも飛んでいった。粘れば追加できたかもしれないが、よい勉強になったのでもういいと思った。16時納竿。「出だしはよかったが、なかなか納得できる釣りはできない。」それが当日の感想だった。何とも言えない悔しさの残る釣りであった。そしてその二日後、がじろうさんが私の野望を実現してしまったことを付け加えたい。「うらやましい・・・・・(泣)」
釣果:2枚(48・47)