3月18日(火) 上佐波賀(曇り時々晴れ)
この冬は上佐波賀に連続して行った。爆釣を目指して、いろいろ考えて、筏を選択した。そして、この「上佐波賀、爆釣への考察」は、先日のがじろうさんの大釣りで、私の中ではほぼ完結していた。あとやってみたいことは、牡蠣以外の餌、特にゴカイで釣ることと、牡蠣掃除中に漁師さんに声をかけて筏に上げてもらい、海底でチヌが狂喜乱舞するのを体験することだった。再び24番に乗ることにした。ところが、牡蠣掃除の筏が土曜日を最後に変更になったらしいことを前日に知り、1つの目的が消えてしまった。当日は4時過ぎに自宅を出発し、久しぶりに黒鯛釣り具店に寄って、ボケ15匹と石ゴカイ500円を購入し、渡船場にむかった。今にも雨が降りそうな中、7時に私一人を乗せて出船した。いつも天候には恵まれない。
筏に着くとすぐに牡蠣掃除をして、7時15分頃から釣りを開始した。船頭さんによると、日曜日も月曜日もほとんど釣れてないようだった。おまけに当日は釣れないとされる南風。潮も流れていない。「やばい」と思った。一投目から集中する。2投目を投下するとさっそくコツというアタリ。「チヌや!」じっと我慢する。ところが期待したアタリがでないまま、結局素バリをひいてしまった。そしてアタリがでなくなった。「これはボウズパターンや。朝で何とかしないと。」時刻は8時になった。本来ならこのあたりからが、撒き餌が効いて勝負の時間帯だが、迷った。「どうも釣れない気がする。2投目であたったのだから、チヌはいる。でも2日間釣れてないのなら、魚影は薄いと思った方がよい。隣の筏での牡蠣掃除は止めたといっても2日間しかたっていない。まだチヌは残っているに違いない。ここはやはり朝の時合いのうちに、竿下を諦め、隣の筏を狙うべきか・・・」そして・・・投げることにした。
右サイドのフロートギリギリに投げる。着底したのはおそらく筏と筏との間ぐらいか。アタリはない。「もっと向こうに入れないと」そう思っているとコツと前アタリがあった。「チヌや。ラストチャンスかもしれない。」集中した。すぐにグッと押さえると思ったが、なかなか引き込まない。時々休憩も入る。30秒から1分ほど待ったであろうか、やや押さえたところであわせた。「よし、のった!」前回は遠投で3連続でばらした。なんとか上げようと緊張しながらのやりとりが続いた。そして44.5pの良型GET。「やった・・・」ほっとして満足した。
この1枚で投げで狙うことに決定した。次にアタリがあったのは9時15分だった。これも前アタリのあとしっかり押さえた。37pGET。そして、幸運を呼ぶがじろうさんのTELの最中の10時に連結ロープの左側で44pの良型が釣れた。これも前アタリのあと30秒ほどで穂先が突き刺さった。アタリの数は少ないが、待つと大きなアタリがでた。
その後アタリがでなくなったので、11時、筏の裏面に移動して投げた。着底してもアタリはない。しばらくすると潮に押されて右に動く。ボーと眺めていると今度もコツと前アタリがでた。大きいアタリがでるのを待つとまたもや穂先が突き刺さった。今日一番の締め込みを見せて上がってきたのは47.5pであった。朝はボウズかと思ったが、すでに4枚。思わぬ釣果となっていた。
またアタリのない時間が過ぎていく。そして12時からは予報通り強風となった。投げていた筏は風上になり、投げるどころではなく、その方向を向くこともできなくなった。ただ、雨が降っているわけではなかったので、風に背中を向けていれば何ともなかった。しかし、これ以上の強風は怖いものがあったが、予報ではしばらくすると一旦弱まるようだったので、その時間帯まで耐えることにした。そして、だんだんと風の弱まりを感じていた12時40分、船頭さんがやってきた。「南風が吹き始めた。もうやまない。身の危険を考えてやめたらどうか。」ということだった。「え・・・」さすがにまだやりたかった。でも「確かに風は止まないだろう。それに南風は釣れない。今日は釣ったし、もうええか」そう思い、撤退を決めた。強制終了にちかかった。すぐに片付けて船に乗り込んだ。陸に上がって、ほぼ使っていないボケとゴカイを海に放流した。「もったいな。」そして荷物を車に積み込んだ13時過ぎには、やや風はあったが晴れて暖かく、春爛漫の陽気となっていた。「なんだかな〜。晴れてるやん。」
帰り道は車の窓を開けて走った。「やっと長い冬も終わった。次はどこに行こう。のんびりと春の日差しのなかで釣りをしたい。」
釣果:4枚(47.5・44.5・44・37)