8月1日(土)    大丹生(晴れ)

 今回は昨年ご一緒したIさんと行くことになった。Iさんはいろんな魚を狙いたいとのことだったので、大丹生の防波堤に案内し、私は防波堤にかけてあるカセにのることにした。当日は5時前に釣り場に到着し、5時20分頃から釣りを開始した。まずはいつものようにイガイの落とし込みから始めた。アタリはないが、釣れそうな気はする。背後ではIさんや他の釣り人が大丹生には珍しいサバを釣られていた。魚自体の活性はあるように感じた。時刻は6時になった。40分間イガイでやったが、釣れない。カセ下で口を開けて待っていたチヌはいなかったようだが、イガイでの結果は、まだもう少し続けなければわからないと思った。ただ、当日は黒鯛釣り具店で団子を購入しており、団子を中心とした釣りをするつもりだったので、団子を投入することにした。サナギハリス団子投入。「久しぶりだ!」


 しばらくは団子を投入しても状況は変わらかったが、7時に最初のアタリがでた。モゾモゾした短く小さなアタリであった。構えて待つが穂先はそれ以上動かない。1分ほど待ったがダメだったので、団子を切るため、穂先を持ち上げるとグゥグゥグーと魚信が手に伝わった。とっさにあわすとのった。「居食い?反射食い?」あまり強くはないが、チヌだと思った。上がってきたのは30pほどのチヌだった。思っていたより早い時間に、今シーズン初めてサナギで釣れ、ホッとした。このサイズなら、この後もアタリがあると思ったのだが、アタリは続かなかった。「うーーん」。

    

 次に変化がでたのは、8時40分だった。釣り座の右手からあぶくが上がってきた。その5分後、正面から上がってきたかと思うとアタリがでた。今度も本アタリがわからなかったが、しばらくして聞いてみると、やはり手に感じたので、あわせた。30後半のチヌだった。「いよいよ時合いがきたか!」

    

 その後は団子へのアタックがあり、穂先が激しく上下に動くのだが、刺し餌には反応がでない状態となった。要はボラアタリに翻弄され始めた。これがハリス団子の難しいところだが、今回はこういう状況下で何とか釣り上げるのが目的であったので、望む展開だと思った。ボラアタリを我慢して、サナギへのチヌアタリを待つが、いっこうにアタリがでない。チヌが小型でボラに押されているようにも思えたし、魚影自体が薄い気もした。ただ、すでに2枚釣れているのだから、チヌがいないわけはなかった。団子の別打ちなどしてボラをかわそうとしたが、サナギにはいろんな魚がコチョコチョ触り我慢しきれずあわせてしまう。2枚目を釣ってから2時間、いろいろやってみたが結果はでない。10時40分頃からイガイに餌を代えてみた。イガイの落とし込みにはボラも触ってこない。すると着底して、しばらくするとモゾモゾアタリがでたように感じた。あわせたがのらない。「もしかして今のはチヌやったかも・・・。」もう一度、イガイを落としこむとしばらくして、小さく押さえた。あわせた。「お!やった。」上がってきたのは33p。ボラが邪魔な状況だったので、この1枚でイガイ釣りの方がひろえると思ったが、もう一度サナギハリス団子に戻した。団子にガンガン反応する。「周りにチヌはいる。ボラアタリの中にでるチヌアタリを見極めるぞ!」そう思ったが、わからない。と言うより餌をかじられてないので、アタリはでてない。穂先が突き刺さったときにあわしてもボラがかかる。丸貝もボラが食う。しんどい釣りではあったが、もう少しチヌアタリが混ざれば、楽しくなりそうな状況ではあった。 夕方に向け、徐々にチヌの勢力がボラに追いついてくるような展開になりそうに感じたが、当日はそこまで我慢できなかった。暑すぎた。特にIさんはパラソルもなしだったので、Iさんの健康も考えて、13時半に納竿とした。Iさんは前述したサバの他に、良型チャリコ、それに大丹生で初めて見たが35pほどのイシモチなどを釣られ満足されていた。

 船頭さんが迎えに来られるまで、防波堤を歩きながら海中を見た。例年なら結構簡単にチヌを見つけられるが、いなかった。サバやイシモチもそうだが、例年とは違う気がした。大丹生の最盛期はまだ少し先なのかもしれない。 

  

釣果:3枚(37.5・33・31.5)