8月28日(金)    白杉(晴れ時々曇り)

 今回はがじろうさんと山弘渡船に行くことになった。このところ団子釣りにシフトしていたが、がじろうさんにあわせてイガイ1本で勝負することにした。事前の情報だと4号筏横のカセで釣れているらしい(月曜日に17枚、前日の木曜日は7枚)。予約はいつもの1号にした。当日は5時過ぎに渡船場に到着し、がじろうさんと話しながら、出船を待った。5時半過ぎに山弘のおじさんが来て、いざ出船しようとすると、1号がダブルブッキングしているらしい。「えー・・・。」ところがよく聞くと、2,3号は空いているようなので、2号に乗ることにした。2号は最近人が乗っていないらしいが、釣り荒れしていないといい方にとってがんばることにした。筏に着いて、イガイをとろうとして驚いた。海の温度がお湯だった。幸いまだ、口を開けたイガイは少ないが、間もなく山弘渡船の筏のイガイは落ちるように思った。

 6時頃より、岸向きに釣り座をとり、二人並んで釣り始めた。開始直後、がじろうさんにアタリ。残念ながら乗らなかったが、すぐに釣れるような気がした。「今日は爆釣か!」わくわくしながら釣り続けるがアタリはない。「あれ・・・」30分が経過したが、全然ダメ。「いないのか?いや、チヌはいるはず。食い気がないのか?朝一は潮が悪くても食うはず。」ちょっと早いが、探り釣りをすることにした。右隣の筏との間が気になったので、そこでちょい投げすることにした。隣の筏ギリギリに5メートルほど投げた。着底はおそらく筏と筏の間くらいか。着底後しばらくするとコツコツと小さなアタリがあった。「軽い。外道か?」すると10秒ほどで、クィと穂先が入った。はずしてしまった。「うーーん、チヌやろ。」その後、2投目くらいに再びアタリ。今度はモゾモゾしている。押さえるのを待つが、アタリがでない。しばらくして回収すると餌がない。「やられた。間違いなくいる。」すぐにもう1投。着底後すぐにコツコツとあたる。そして穂先が突き刺さった。さすがにアワセは決まった。釣れたのは38p、6時40分だった。筏周辺にチヌがいることがわかったので、これからに期待した。

          

 その後も同じ場所で粘るが、アタリはでない。仕方ないので、撒き餌をして元の釣り座に戻った。アタリがでない時間が過ぎる。しびれを切らしたがじろうさんが、ドカ撒きしても状況に変化はない。9時くらいまでは我慢かと長期戦を覚悟した7時50分、1号筏でチヌらしき魚が上がったように見えた。「時合い?」するとすぐに、今まで無反応であった穂先が押さえられた。「よし!」上がってきたのは、先ほどよりやや大きい40pだった。

          

 続く1投にも明確なアタリで30台後半が釣れる。「時合い到来!」これから釣れ始めると思った。しかし、期待むなしく、アタリは止まった。「何と短い・・・」表層には小アジやサヨリなどが見えるし、釣れたチヌはハッキリしたアタリを出しているので、完全にダメな日のようには思えなかった。実際、その後もがじろうさんが1時間おきくらいに、探り釣りで1枚、完全フカセの探り釣りと釣り座で各1枚、私が釣り座で上に誘った後に1枚と昼までに2人で4枚追加した。ただ、釣り上げた以外にはアタリはほとんどなかった。 


          

 昼からは晴れて暑かった。2人でもっと釣る気でいたので、テンションも下がってきた。「潮は流れていない。ということはやっぱり、ダメな日だったのか?でも、潮が流れてなくてもよい日もある。外道やアタリから考えると、いい日のようにも思う。魚影が薄いのか。場所の影響か。1号や4号は釣れているのか?」釣果より、状況判断をすることに興味がいってしまう。結局、昼からは探り釣りで1度、明確なアタリをはずしたきりで15時半に納竿とした。 岸に上がり、駐車場に歩きながら、がじろうさんに言った。「昔ここで、納竿間際に30pくらいのが1枚釣れて、二人で大騒ぎしてたの覚えてる?」「そうでしたね。」「あの頃はなかなか釣れなかったな〜。」懐かしかった。

 最後に、当日の海の状況であるが、1号、4号、カセのお客さんはまだがんばられていたので、船頭さんに聞いても釣果はわからなかった。知的好奇心を満足できず、ちょっと残念だった。でも。がじろうさんが付き合ってくれたおかげで、ゆっくりした時間を楽しめた。また、何年か経てば、今日の日も懐かしい思い出になるのだろう。その時、自分はどんな釣りを、そしてどんな生活をしているのだろうか。そんなことを少し考えた。

       

釣果:4枚(40・38・36.5・33)