11月3日(火) 小君(晴れ時々曇り)
場所は知っているけど、乗ったことのない人が多いのではないだろうか。私も舞Iに通って20年ほどが経過したが、1度も乗ったことのない筏、小君に初めて行くことになった。一人で行く勇気がなかったが、今回はがじろうさんが付き合ってくれることになった。当日は5時にウスイ釣り具店でがじろうさんと待ち合わせた。団子とオキアミ小ブロック、丸貝を購入。更に前回の残りのサナギ、コーンの缶詰を持って釣り場に到着した。出船の時間まで、がじろうさんの車の中で話しをした。6時、今回お世話になる村江渡船の船頭さんが来られ、もう一人の釣り人とともに出船した。もう一人の方は白浜筏に行かれ、我々だけが小君に降り立った。筏は岸側の一面にしか板はないが、二人なら十分釣りができる。水面から高さがないので、荒れると厳しいかもしれないが、特に釣りにくいことはなく、安定感もあった。岸から見ると寂しい筏に感じていたが、筏からの眺めは岸から近いことがかえって安心感につながり、落ち着いた雰囲気を感じた。「釣れそうな」そして「釣りたくなる」釣り場だった。水深は6メートルくらいで、舞Iにしては浅かった。
いよいよ釣り開始。まずは筏にわずかに残っていたイガイを採ってイガイの落とし込みをする。いきなり穂先が舞い込むのではないかと期待した。しかし、人の乗っていない筏でさすがにそれはなかった。40分ほどで諦め、団子釣りに切り替えた。今日は私には珍しくオキアミを中心で釣ろうと考えていた。底には何もいない。「オキアミ無傷」の時間が経過した。8時くらいにがじろうさんがアジを釣った。良型。今年のアジは大きい。それからは団子を打ちながらのアジ釣りが始まった。アジは美味しいのでどうも釣りたくなる。それに引きもまあまあで楽しい。たまに底も狙うが、いるのはヒイラギだけだった。いつかチヌが寄ってくれるのを期待してアジを釣った。しかし、昼になっても2ヒロから3ヒロに時々アジ、底に若干のヒイラギという構図は変わらなかった。
吉田のたかし丸さんのブログを見ていると、14時から16時くらいに釣れたという記述が多いので、なんとかチヌが釣れてくれることを期待した。気配はない。朝方は寒かったが昼からは晴れ、ぽかぽかした陽気に包まれた。こういう中で、がじろうさんと久しぶりに話しをしながら釣りができただけで満足だったと思った。「今日はボウズやな。」14時10分ごろ、チョンチョンというはっきりしたアタリがでて餌がなくなった。「ヒイラギのアタリじゃなかったな。」と思ったが、それほど気にせず、またオキアミハリス団子を投入した。そして、ボーと穂先を見つめていると、突然、穂先が舞い込んだ。「うぇー」と驚くと同時に竿を握ってあわせた。確かな手応え。「チヌや!」というがじろうさんの声が聞こえる。「ばれるな、ばれるな。」と思いながら巻き上げると、やがてチヌが見えた。無事にすくって、がじろうさんと大笑いした。「釣れた!小君で釣った!」今度、いつくるか分からなかったので、小君で釣れて本当にうれしかった。小さく見えたが、34pあった。
「もしかして、チヌが寄ってきて、ここから釣れるのか!」そんな期待をした。しかし、神様が与えてくれたチャンスはここまでだった。その後もオキアミでやり続けたが、一度もそれらしきアタリはなかった。「でも十分。」16時半、迎えの船が来て納竿した。岸に上がって、しばらくがじろうさんと話した。今度は村江渡船の持っている白浜の筏に乗ってみようと話した。そして17時前、がじろうさんと別れ帰路についた。今年も残り2ヶ月。「あと何回いけるかな。」年間20回は超えたいと思った。
釣果:1枚(34p)