12月13日(日)    上佐波賀(曇り時々晴れ)

 土曜日に山弘渡船に予約を入れていたが、強風のためキャンセルし、日曜日に行くことにした。日曜日もうねりが残るかもしれないということであったので山弘渡船を諦め、大丹生に電話するとなんと臨時休業することであった。試しに上佐波賀を聞いてみると、3、4、小屋付きは予約が入っていたが、乗ろうと思った17番が空いていたので予約を入れた。当初の予定とは違う釣行先になったが、案外こういう流れの時は、釣れたりする。期待して就寝した。当日は4時過ぎに出発し、途中オキアミだけを買って、6時頃渡船場に到着した。そして、6時半過ぎ、私の他に5人の釣り人をのせて出船した。海の色は濁って白濁している。こういう時は釣れるので、期待はなお高まった。

 17番に到着するとまずイガイを採って釣り座に撒いた。その後、牡蠣ロープを引き上げた。昨年からのロープには赤や青のタグが付いているので、それ以外のものから選ぶのだが、ロープはどれも軽かった。ちなみに青のタグのロープであるが、ひっぱってみると重くてびくともしなかった。「1年おくと大変なことになっているな。これ、このまま吊しておいてもいいのか・・・。柱が折れて筏が崩壊するのとちゃうやろか。」そんな心配をしてしまった。そして再び釣りモードにもどって、牡蠣作業をし、いよいよ牡蠣の釣りを開始した。久しぶりなので、ワクワクした。

 第一投の牡蠣を落としこむがアタリはない。しかし、潮も動き、釣れる予感がする。まずは7時半頃、タコが釣れた。マダコにしては足が長い気がしたが、個体差だろうと思った(持ち帰ってしらべるとテナガダコだった。そんなタコがいることを初めて知った)。最初のアタリが出たのは8時過ぎだった。コツコツとあった後、チョンチョンと突いてくる。もう押さえるだろうというタイミングでもチョンチョンアタリが続き、我慢できずに早アワセしてしまった。「しまったー。」しかし、早くもアタリがでたので、これならいけると思った。いつくるかと期待しながら更に落とし込みを続けるが、穂先に反応はでない。時間は経過した。「まあ、いい。10時からや。」するとその10時にハッキリしたアタリがでた。コツコツと強いアタリがでたかと思うと一呼吸おいて押さえた。腕に重量感が伝わる。「やっぱりきたぞ!」必死で巻く。「うん・・・。なんだこの引きは?」忘れてました、海面下から現れたのは冬場の定番大アナゴだった。がっくりした。「次はチヌ。」と期待したが、アタリは続かなかった。全然アタリがない。潮は全く動いていないし、濁りはどんどんとれている。「これは・・・」。5番の釣り人がぶっ込みで8時半ごろ1枚上げられただけで、どこもアタリがなさそうだった(3番も午前中に1枚釣れていたかもしれない)。

 どんどん、時間は経過した。3番と5番の釣り人は13時頃上がられた。海の状況は期待できなかったが、何とか釣ろうと粘った。状況が変化したのは、15時をまわってからだった。まず、19番の釣り人がエビ撒きで1枚釣られた。そのすぐ後に今度は小屋付き筏の釣り人がオキアミで2枚上げられた。「夕方の時合いや。どんな日でもこういう時間帯は短くてもある。」集中するが、私には最後までアタリはでなかった。そして17時納竿となってしまった。

 陸に上がるとそそくさと片付けて帰路についた。流れにまかせていけば釣れるような気がして例年のパターンでやったが、結果的には何の工夫もない釣りをしてしまった。2回連続の撃沈だったが、今日の釣りが今シーズン一番中身がなかったと反省した。自然の状況は毎年変わる。今年は大きく違う気がする。その状況にあわすのは難しいが、それがおもしろみでもある。次はちゃんと考えて、強い意志を持って釣りに臨もうと思った。

      

釣果:暖かい一日だった。