3月13日(金)    大丹生(曇り時々晴れ)

 今回はがじろうさんと行く予定にしていたが、がじろうさん発熱のため、単独釣行することになった。行き先は大丹生。自宅を午前4時半過ぎに出発し、舞Iに入った頃、ふとF君に前々回言った言葉が頭に浮かんだ。「この時期は2回アタリがあったら、少なくても1回はかけないと釣れないよ。」少ないチャンスをいかにものにするかの釣りであることを、再確認しながら釣り場に向かった。大丹生到着は6時40分頃。7時前には出船した。今回は沖側渡船場よりの筏に乗ることにした。理由はまだ牡蠣ロープがたくさん残っているからだった。牡蠣作業をしてゴミを撒いてから、釣りをスタートした。ゴミを撒いているので、活性がよければ1投目から反応があると思い集中する。残念ながらアタリはでない。続いて第2投。着底後、しばらくすると早くもアタリ。チョンチョンと触っている。チヌと確信できるようなアタリではないが、途切れなく触ってくる。「おお!おら!」あわせたがのらなかった。「しまったー。失敗した。山勘であわしてしまった・・・」待っていれば、大きなアタリがおそらく出そうなアタリ方だったので、軽い判断でのアワセを反省した。「待つべきやった。外道かもしれないけど、確実にかけないと。」幸先よく、アタリがでたが、その後は続かない。完全に無反応。そして、次にアタリがあったのは、それから50分ほど経った8時過ぎだった。ところがこれもまたも早アワセ気味で失敗した。「あかん、何してるんや・・・。」2連続の失敗に落ち込んだ。前回竿が崩壊したので、数年ぶりに竿を新調し、使い慣れていないことも失敗の原因にあった。「何としても、このニューロッドで釣りたい!」

 時刻は8時50分になった。がじろうさんから電話。少し体調が戻ったようだ。がじろうさんと話しながら、穂先に集中しているとやはり久しぶりの反応が出始めた。「やっぱり、アタリがでてきた!」慎重に見窮める。なかなか押さえないが、2回失敗しているので、我慢して待つ。ところが、明確なアタリが出る前に反応は消えてしまった。魚が食うのやめてしまった。「あれ・・・、がじろうさんパワーが弱まっている。病み上がりなので仕方ないか。」今日は自力で釣るしかないと思った。しかし、おいしそうなゴミをどんだけ撒いても、それから反応は一切出ない。

 10時過ぎに久しぶりにアタリ。もう後がないと思っていたので、食い込みを我慢して待つと、穂先の不可がなくなってしまった。「しまった。今度は待ちすぎでやられた・・・。」3回目の失敗。朝、頭に浮かんだ言葉がよみがえる。「2回アタリがあったら、少なくとも・・・。」昼からが勝負の時間帯だとは思ったが、嫌な予感がした。そして、予感は的中してしまう。11時、12時、13時を過ぎても全くだめ。生命反応がない。潮も完全に止まったまま。14時になった。「来てくれるのを待っても、ダメや。探るしかない。」もちろん、ここまでも何度か筏周りは探っていたが、反応があった場所はなかったので、まだやっていない右隣の筏際に遠投した。すると着底し、糸フケをとっていると、コツコツとアタリが出た。アタリが明確なので、とっさにとられると思い、あわせた。「うぅ、失敗や。また慌てた。あかんな〜」その後も、アタリがあった方向にしつこく投げた。明らかに外道の弱い反応が2度ほどでたが、はずしたような反応はでなかった。そして、ラスト1時間は、釣り座に戻ってやったが、アタリはでず、16時納竿にした。今までも、かみ合わない釣りをしたことは何回もあったが、何とか1枚をひろってきたが、今回はそれができなかった。牡蠣のアタリはかけてみないとわからない部分もあるので、4回のミスが残念で仕方なかった。帰路、悔しい気持ちで考えた。「ボウズは悔しいが、毎回同じような、少ないチャンスの釣りばかり。ちょっと同じパターンの釣りに疲れたのもあったかな。」次回は気力満点で、釣りたい気持ちがとても強くなったら行こうと思った。

釣果:集中力が大事