7月3日(金)    上佐波賀(曇り時々晴れ)

 まこちゃんから、イガイで釣れたとの連絡をもらい、上佐波賀に釣りに行くことにした。当初単独釣行の予定であったが、前日にF君とも都合が合い、今年二度目の師弟対決となった。午前3時に集合し、釣り場には5時前に到着した。すぐに船頭が来て出船となった。17番に到着し沖向きに釣り座をとり、イガイを採取して釣りを開始した。釣りはじめは5時15分頃だったと思う。すると第1投で早くもF君がかけた。上がってきたのは45pほどの良型だった。「いきなりか。よかったなー。」連発するかと思ったが、その後はどちらにもアタリはでない。30分ほど経過すると再びF君が釣った。次も40pは超えている。「うーーん、こっちはアタリなし。」ちょっと焦ったが、そのうち釣れると感じた。ただ、今の時間帯は寄ってきているわけではないので、探った方がよいと思い、釣り座を離れ、筏の端で落としこんでみた。するとしばらくすると小さなアタリが連続して出始めた。少し入ったところであわせるとのった。久しぶりのやり取りなので、余裕はなかったが何とか釣り上げた。少し痩せたチヌだったので、小さく見えたが45pの良型でほっとした。時刻は5時50分だった。



その後6時15分にも同型を釣った。このチヌは体力を回復したチヌだった。そしてしばらく経過した7時50分、いきなり穂先が突き刺さり37pを追加し、F君を逆転したが、すぐにF君が47pを釣り上げ同点となった。この段階で、私はもう満足していた。



 1時間くらいアタリのない時間が続いたが、おそらく9時から10時に2度目の時合いがあると思っていた。するとやはり9時に小さくモゾモゾと触ってきた。構えに入るより一瞬早く穂先が突き刺さり向こうアワセでかかった。手応えからするとまあまあの良型だと感じたが、中層でばれてしまった。「やっぱりな。二度合わせを入れるべきやったか・・・。まあしゃあない。」F君から昔ならもっと悔しがっていたのにと言われたが、「ばれても、まだ追加できる」という思いがあった。するとF君が今度は竿を曲げた。良型ゲット。「時合いやな。」またもやF君の竿が曲がる。良型ゲット。そしてまた曲がった。落とすとすぐ当たってくるらしい。こちらはアタリはない。チヌがイガイに狂うとワンポイントで釣れることがあるが、まさにその状態となった。3メートルの差で天国と地獄だった。50分ほどでF君は5枚釣った。さすがに焦った。10時、やっと出たアタリをかけた。なぜか緊張した。41pゲット。10時半にもう一枚45pを追加。8対5まで追いついた。しかし、程なくしてF君にもアタリが出て、釣れ始めた。何とか私も12時1枚追加するが、この段階で10対6で数でも負け、型でも負けていた。釣りを楽しむというより、F君に追いつこうと頑張ったが、無理だと思った。

 
 
 午後からはアタリが遠のいた。暑さも加わり、気力は低下した。それでも13時50分頃から14時半頃までは小さな時合いがあり、F君が1枚追加し、私も2度アタリがあったが、釣り上げられなかった。十分満足したので、15時半過ぎ納竿した。当日はイガイは小さめの方が反応はよかった。また活性の低い時は長時間放置がよく、高い時はゆっくり落としこむと着底前から触ってくることがあった。潮は湾奥に流れる時がよかった。チヌは私は3枚持ち帰り、残りは筏で放流した。F君の釣果はスカリから出している間に弱るので、まともな写真は撮れなかった。

 帰り道、F君と話しながら、いい日にあたりながらどうも盛り上がりにかけたのはなぜかと考えた。それは行く前から「釣れることを確信していたこと。」だと思った。チヌ釣りはもちろん釣れた枚数で印象は違うが、一番本質的なスリルは1枚釣るかボウズになるかの部分だと思う。その部分の不安がないと案外面白くないのかもしれない。上佐波賀は魚影は濃いが、決して愉快な釣り場ではないので、次回は雰囲気を変えようと思った。

 


                      (F君の釣果)

釣果:6枚(45・45・44・41.5・41・37)