7月25日(月)    白杉(曇り)

 前回の釣行で思うようにアタリがでなかったので、中2日で釣行することにした。場所は例年この時期に釣果を出せている山弘渡船にした。前日、電話で様子を聞くと4号がよいらしいが、この週末は釣れなかったらしい。乗り慣れている1号を予約した。当日は、5時半に出船した。1号に着くと、いつものトイレ横に釣り座を構えて釣り始めた。今日は少しは楽しめるだろうと思った。釣り初めて1時間、アタリはでない。「これから、これから」しかし2時間が経過してもアタリはでない。そして3時間。「えー、あかんやん。うーん」8時頃、2号筏でチヌが上がっているのが見える。「場所のせいか・・・。でも、潮も流れてないし、風は南風。活性が低いのが主な原因やろ。」なんとか状況が変わることを期待して、根気よく釣り続けようと思った。

 ところがその後も変化はない。期待した9時、そして10時が過ぎた。「1度のアタリもない・・・全然あかんな。」12時半になった。はっきり言ってもうやめたくなっていた。「イガイでは釣れへんな。団子釣りがしたい・・・。オキアミもサナギもない。」せめて海の状態を知ろうと思い、巨イガイの半貝でやることにした。半貝を落とし込むが途中でとられることはない。着底するとしばらくして反応がでる。どうもチヌではなさそうだが、以前半貝で年無しが釣れた時は非常に小さいアタリであったので、真剣にあわせた。釣れてきたのはシマイサキだった。「グーグーいうな。こいつが釣れる時は、チヌが釣れた記憶があんまりないな。」ただ、全くアタリのない時間を7時間過ごしていただけに、イガイの丸貝よりましに思えた。その後も半貝を続けた。様々な魚が釣れてくる。シマイサキ数匹にフグ、ハタ、良型ウミタナゴ。「結構外道は豊富やな。」これだけ外道がいるなら、チヌもいそうだと感じてきたので、15時半イガイ丸貝を落とし込んでみた。すると着底間際に微かに触ったように感じた。自然に穂先に集中していると、当日初めてのアタリがでた。「触っている。このまま、食い込め!」と願うと、すぐに押さえた。思い切ってあわせると、見事にかかった。「よし、チヌや!」数回巻き上げると、チヌが反撃。真下に突っ込んだ。「お!これは良型やぞ!」苦労が報われたと思った瞬間だった。穂先がはねた。「え・・・。なんじゃそれ」16時に上がるつもりだったが、このバラシで最終の17時半までやることにした。

 「なんとか1枚」という思いで、その後の2時間を過ごした。しかし、思いはかなわなかった。各地でイガイの釣果はでているが、なんとなくいつもの年より本格的に釣れ出すのはもう少し先のように感じた。もしくは団子の方がよい気もした。2号筏では3人の6枚の釣果があったそうだ。当日は曇天で過ごしやすかった。帰り際にはセミの声と、涼しさが、幼い頃の夏を思い出させてくれた。

           

釣果:そろそろ釣りたいです。