7月26日(水) 大丹生(晴れ時々曇り)
調子の良さそうなHG大丹生に行くことにした。当日は4時頃自宅を出発し、黒鯛釣り具店で団子(中)とサナギ2袋、丸貝1袋を購入し、釣り場に向かった。5時半過ぎに出船。海は前日に降った雨の影響で強い濁りが入っていた。こういう状態の時は必ず釣れる。船頭さんが小屋付きの筏を薦めてくれたので、そこに乗ることにした。まずはイガイを採って、パラパラと撒いた後、イガイの落とし込みを行った。しばらくすると何かが触った。食い込みにはいたらなかったので、チヌではなさそうだったが、やはり魚の活性は高いと感じた。すぐに釣れると思ったが、その後餌をサナギに変えて、団子を打つもアタリはない。釣る気満々なので焦りが入り、時間が長く感じる。最初のアタリは7時過ぎだった。たまたま付けた丸貝に小さくアタリがでた。回収すると貝が潰れている。「チヌや」次のサナギにもアタリが出てかじられた。いよいよ寄ってきたかに思ったが、それだけで終わってしまった。また1時間ほど何もない時間が経過した。8時から9時まで間には、2回ほど突っつくようなアタリがでたが、あわせられるものでなかった。チヌらしきアタリはでているが、3時間経過したわりには、活性の上がり方が遅いと思った。表層には小アジが乱舞している。魚の活性が高いのにアタリがないのは、チヌの数が少ないからだと思った。「粘れば寄ってくるかもしれない。しかし、ある程度チヌの多いポイントに入れば、もっと釣れ出しが早いはず。場所を変わるべきか。」ものすごく迷った。場所代わりして良い目にあった経験は少ない。するとそこに船頭さんが、見回りに来られた。「これは天が代われと言っているのか。」9時半、防波堤のカセに移ることにした。
カセに乗るとすぐに団子を打って釣りを開始した。反応はない。筏では濁りが9時頃にはほとんどとれてしまっていたが、カセには多少残っている。しかし、外道の姿は見えない。「活性の良いときは外道が見えるけど。移動して失敗か・・・」条件が良い日に釣り場を独占しているのに、このような状態になり、気持ちが混乱した。移動して40分が経過した時だった。突然穂先が舞い込んだ。あわせには失敗したが、筏ではなかったアタリ方だった。「派手なアタリの時はチャリコかもしれない。でもチヌの可能性もある。大切なのはサナギに大きなアタリがでたこと。」このアタリで落ち着くことができた。「大丹生では筏よりカセの方が活性が高いことが多い。今日もそれはあてはまる。移動は正解。」その後、1,2回サナギをかじられた後、モゾモゾ続く細かいアタリをあわせると、待望のチヌがかかった。抵抗を見せて上がってきたのは40オーバーのチヌだった。時刻は10時半、移動して50分で1枚目が釣れた。
その次の1投でも30㎝強のチヌが連発した。この1枚の後しばらくアタリが途絶えたが、1時間ほどすると小さなアタリが時々出始めて、12時10分、40㎝弱のチヌを追加した。この1枚で、この後、おそらく活性が更に上がり、枚数が釣れると思った。目標を二桁にがんばろうと思った。
予想通り魚の反応はよくなっていく。しかし、カワハギなどの外道がいるのか、なかなかはっきりしたアタリがでない。暑さで集中力も下がってきた。カセから防波堤に上がって防波堤裏を見ると、5メートルに1枚は良型の浮きチヌが防波堤のイガイなどを食んでいた。「チヌいっぱいおるやん。」再び気合いを入れ直して、カセに戻った。外道が多いので、団子を別打ちして、サナギの落とし込みで狙うと13時10分と13時30分に2枚釣れた。それからはボラが寄ったのか、団子アタリが激しくなり、ハリス団子では見極めが厳しくなった。上手くいった別打ちも外道に発見されて、すぐにボロボロにされた。よい方法が思いつかず、活性の高さに逆に手こずる状態になってしまった。パターンが見つからないまま時間が経過した。上手くいかないのがもどかしかった。
5枚目を釣ってから2時間半は結局、外道の正体も、外道とチヌアタリの区別も何もわからなかった。当日は1枚目もそうであったが、引き込まない微細なアタリでも、大きく押さえ込む大きなアタリでもチヌが釣れたので、アワセへの迷いが消えなかった。ところが16時になるとサナギハリス団子で投入すると、団子アタリが収まり、すぐにはっきりした押さえるアタリがでるようになり、チヌが釣れ出した。16時45分までに4枚追加。後1枚で目標達成だった。ところが9枚目を釣ったところで団子がなくなり、サナギの落とし込みをするしか仕方なくなった。ハリス団子より時間はかかるが、毎投はっきりと引き込むアタリがでるが、焦って失敗の連続。とうとう船頭さんの迎えの船がやってきた。残念ながら10枚目を釣れず、17時納竿となった。
当日であるが、バラシも3回ほどあり、アワセの失敗も相当あった。団子釣りは時合いに近づいていくのを感じながら釣りができることが面白いと思っているが、当日は理想の展開となり楽しかった。もう少し状況分析ができればなおよかった。自己採点は65点くらい。次回も納得できる釣りがしたいと思った。
釣果:9枚(42.5・40・39.5・36.5・36・35・33.5・32.5・31.5㎝)