10月16日(月)   大丹生(雨)

 久しぶりに休みがとれたので、釣りに行くことにした。天候は雨だったが、強行出撃。黒鯛釣り具店で、団子(大)、サナギ、丸貝を購入し、大丹生には6時半頃到着した。防波堤には誰もいなかったので、カセに行こうかと思ったが、筏群の真ん中の筏に乗ることにした。対面の小屋付き筏では、すでに釣りをされていた。まずは丸貝を落とし込んだが、反応がないので、サナギに代えた。小さなアタリで、サナギがボロボロになった。「外道の活性が高い。」いけると感じた。すぐに団子を投入し、さらに活性をあげる作戦にでた。表層には、あっという間に外道が登場した。木っ端グレ、良型カワハギ、アイゴ、サンバソウと強烈な餌取りがすべてそろっている。数も多い。ところが、底では全く反応がない。「第1投にはあたったのに・・・」サナギどころか、オキアミにすら触らない。「なぜ?」9時までの2時間は一切アタリはなかった。

 9時からは、かすかにサナギに触るアタリが、たまに出るようになったが、チヌアタリからはほど遠かった。「潮が悪いのか?いや、表層の様子を見るとそうは思えない。なら、場所の選択ミスか?どうもそのような気がする。」カセに代わろうかと思ったが、雨がしんしんと降り、体が冷えたなかで、狭いカセに移動する気にはなれなかった。状況の変化があまりにもないので、10時前に団子とイガイ、牡蠣の大量爆撃をすることにした。筏のフロートからはがして、やけくそ気味に撒いた。そして丸貝ハリス団子を投入。しばらくして、穂先にほんの少しの変化があったよう感じた次の瞬間、穂先が突き刺さった。とっさにあわしたが、空振り。あきらかなチヌアタリであった。「うーん、くそ・・・。」このアタリを境に、アタリが出始めることを期待した。しかし・・・。またもや、沈黙の時間が流れ出した。「チヌがいることはわかったけど。」

 12時頃からは、絶対チヌではないが、サナギが時々かじられるようになった。13時過ぎ、対面の釣り人の竿が曲がった。チヌの活性はあるようだった。「アタリがでないのは、単にこちらにチヌがいないだけのようや。残念。」それでも根気よく打ち返したが、降り続く雨で疲れ果てた。サナギが反応なく、とられることもあったが、チヌの気配は感じなかった。

      


 午後14時なった。あまりそういうことはないのだが、せっかく遊びに来ているのに、イライラし始めた。この時間帯になってあまりやらないのだが、再び大量爆撃することにした。団子だけでなく、フロートからはがしたイガイや牡蠣を撒きまくった。しかし、チクチクしたアタリでサナギがボロボロにはなるが、釣れそうな雰囲気はない。15時になってもチヌアタリはでない。対面ではコンスタントにチヌが上がっている。そして15時半になった。「何時までやろうか・・・。16時20分頃か。たぶんボウズやろけど。」

 時刻は16時になった。チクと小さなアタリがでた。「また外道や。」3分ほどして再びチクとあたる。「まだ、餌あるんや。」あわしても釣れないので放置した。するとまた2分ほどして小さくあたった。「もう皮だけになったかも。」と思って穂先をみていると、やや大きく穂先が曲がったので、あわせてみた。「うん?え!チヌか。」なぜか竿に強い引きを感じた。結構必死で巻き上げると、チヌの魚体が見えた。すくった。「やっと釣れた。苦しかった。ほんまに苦しい釣りやった。」

      


 1枚釣れたので、何とか2枚目を釣ろうと集中した。しかし外道の活性は感じるのだが、チヌアタリはでなかった。そして空が薄暗くなった17時納竿となった。「1枚釣れたので、よかったと思おう。」心残りは、どうせチヌアタリがでないなら、小アタリでサナギをボロボロにしている魚を、勘であわせてかけたかった。

 陸に上がって荷物を車に片づけた。そのとき、荷物の紐が足に絡んでこけた。びっくりした。「ほんまにもう・・・。」さっさと車に乗り込み帰路についた。「もっと釣りたかったな~。」

釣果:1枚(40㎝)