3月20日(月) 吉田(晴れ)
土曜日にまこちゃんより上佐波賀での爆釣連絡をもらった。年無し3枚含みの11枚。まだまだアタリもあったとのこと。「すご過ぎる。」私も月曜日に行く予定にしていたが、予約は24番。本命筏を気にしない天邪鬼作戦を決め込んでいたのだが、「上佐波賀では本命筏に乗るべし」という教訓を思い出した。迷いが生じて、大島さんに電話すると24番はとうに牡蠣上げをして牡蠣は残っていないとのことだった。「あらまあ・・・。4番も予約が入っているようだし・・・。」結局、予定を変更して吉田のたかし丸さんに行くことにした。当日は6時過ぎに出発し、7時半前に到着した。船頭さんの来られるのを待って、8時前に出船した。カセをつけてもらった筏は岸から2列目の湾口寄りの筏だった。
8時20分頃から釣り開始。まずは牡蠣をはずして、居残り狙って竿下や対面の筏際を狙った。全くアタリがないので、牡蠣掃除を始めた。牡蠣ゴミを撒いても反応はでない。全く生命反応を感じないので、牡蠣を放り込んだまま掃除を10時まで続けた。その後、再び釣りに集中した。最初に反応がでたのが10時20分だった。かすかに穂先が震えたように見えたので、集中していると突然コツと強い反応がでた。次のアタリを待ったが、残念ながら最初の一撃で餌が切れてしまっていた。「チヌっぽいな。」すぐに牡蠣を落とし込む。すぐにモゾと小さいアタリがでる。アタリが続かないので、取られたかと思い、糸を張るとその瞬間、小さなアタリが手に伝わり、反射的に合わせてしまった。「しまった。」この2度目のアタリを最後にアタリはなくなった。しかし、この時間にアタリがでたので、期待は持てると思った。
一切反応がない状態が1時間半続いた。「ほんまに魚の気配がない。竿下には何もおらん。ちょい投げもしてるしな~。」牡蠣やイガイの釣りでは、撒き餌と全然違うところで釣れることがある。最終手段にでることにした。根拠のない大遠投だ。前の筏の左側に10メートルは放り投げた。着底しても、もちろんアタリはない。うつむいて牡蠣作業を始めた。するとしばらくして違和感を感じた。竿を見ると、穂先が海に入っていた。波なのかどうかわからなかったがあわせた。すると確かな手応え。「うお、チヌかかった。」結構な抵抗を見せてタモに収まったのは、良型46㎝のチヌだった。「釣れた。釣った感があんまりないけど。でもよかった。」時刻は12時過ぎだった。
同じ場所に続いて投げ込むが、アタリはない。12時半になった。ふと気になることがあって、携帯を見た。「おーーー」がじろうさんから12時8分にメールがきていた。「おそるべし、がじろうさんパワー。」その後状況を分析した。「日曜日も多くの釣り人が来たが厳しかったらしい。今日も10人くらいはいるが、釣れている様子はない。活性が低いとも考えられるが、警戒して寄ってはこないだけで食欲はあるのか。たぶん、アタリは見てないけど派手やったはずやし。」しばらく答えの出ない想像をしたが、考えるのをやめた。次の1枚は竿下で釣りたかったので、アタリはでないがせっせと撒き餌をした。勝負は15時以降と思った。
時刻は15時になったが、変化はない。ただ、1枚釣れているので、焦らず釣り続けた。そして、やっと状況が変わったとわかったのが16時半だった。無数の小魚が表層にいる。同時に微かだが、牡蠣にも反応が出始めた。「押さえろ。」と願うが、小アタリばかりで引き込まれない。3回ほど連続してアタリはあるが、チヌではなさそうだった。「うーん、あかんか。厳しい。厳しすぎる。」時刻は17時になった。「魚がいないわ。残念。」最後だと思って、昼に釣れたあたりに、遠投した。すると着底直後、モゾモゾしたかと思うとコンコンとアタリ。あわしたが失敗。「えー、あたるやん。なんてこった。」すぐに糸をたぐり上げて、同じ所へ投げた。集中してると、突然ゴンと強い一撃。構えるが続かない。「くそ、あの一撃で餌が切れた。絶対チヌや。」焦りと期待でドキドキした。すぐに牡蠣を投げた。次こそと構えるが反応はない。しばらく待って回収し、また投げる。そしてもう一度投げる。「逃げたか・・・。絶対いたのに・・・。」17時20分、近くの筏で声がした。バラシがあったようだ。「やっぱり状況はよくなってたんやな。」と思った時だった、突然またコツと強いアタリがあった。「餌切れたか?」構えるとすぐに穂先が入った。「よし、やった。夕方にもきたぞ。」なかなかの引きだった。1,2度糸を出しながら、慎重に取り込んだ。「満足。2枚目。」大型に見えたので、何とか50㎝ないかと角度を変えて計測するが届かなかった。
たぶん、まだ何匹かはいると思ったが、この1枚で納得することにした。5時半過ぎ納竿とした。陸に上がって船頭さんが釣果写真を撮ったあと、49㎝をリリースした。リリース直後は浮いていたので心配したが、やがて泳ぎ去った。空気抜きが自信がないので、空気を抜かなかったのが原因だった。「また、近いうちにもう一度来ます。」と船頭さんに挨拶して帰路についた。爆釣はできなかったが、私にしては、これくらいでベストかなと思った。
釣果:2枚(49・46)