3月28日(火) 吉田(曇り時々晴れ)
再び、吉田に行くことにした。前回の釣行時に比べ、大型の数釣りが増えていたので期待しての釣行となった。当日は5時に起床し、吉田には6時半に到着した。出船は7時、今回は沖側の列の島の前あたりの筏に船頭さんがカセを付けてくれた。前回の釣行時に電話でナガさんが良さそうだと教えてくれた周辺だったので、まずは居残りを狙うことにした。牡蠣を10個ほど掃除してすぐに釣りを開始した。第1投を直下に投下。3分ほど経過するが反応はない。餌を切って、今度は3メートルほど前方へちょい投げ。着底と同時に、コンコンとアタリがでる。「お!あたった。」構えるとすぐにコンコン、グーと典型的なアタリがでる。手応えは十分。手元が濡れていたので、強烈な引きにリールが滑る。最初の1枚はどうしてもとりたいと願いながらやりとりした。「よっしゃ!」無事タモに収まったのはいい型のチヌだった。「でかいけど、年無しあるか!足りんか・・・。でも十分。2投目で釣れた。」てっぷり肥えた49㎝だった。
スカリの準備をしているところに、船頭さんが通られて、「まだいますから、バラさないように。」と声をかけてくれた。3投目は直下に落とした。すると着底直後にフワフワしたアタリがでた。「直下でもアタリや。」チヌと確信して、次のアタリを待っていると、穂先がすごい勢いで海に引き込まれて、一気に腕に重みがのってきた。あわせも遅れて、水面に近い位置で何とか持ちこたえる。「さっきのより更に強いぞ。」体勢を挽回して、リールを巻く。「大型連発や。ハリはずれないだろう。なんとかいける。」ところが、数メートル上げたところで、穂先がはねてしまった。「うわ、やってしもた。しまったなー。船頭さんにあんだけ言われたのに。痛いなーー。」ハリス切れであった。気を取り直して、すぐに直下に餌を投入。アタリがでない。「にげたか・・・。」餌をたぐり上げて、前方へちょい投げ。「たくさん、いるならバラしてもまだいけるはず。」すると着底後、すぐにアタリがでて、大きく押さえた。「今度も強いぞ!」引きに耐えながら、徐々に浮かしてくる。やがて、またも大型チヌが姿を見せた。「やった。さっきより、大きいぞ。いったんちゃうか。」すぐに計測すると51㎝近くあった。「年無しGET」バラシのショックを早々に払拭した、満足の1枚になった。
魚をスカリに入れ、第5投目をちょい投げする。「うわ、またアタリや。すごいことになってきた。大型の入れ食いか。」大きく引き込むに違いないと思って待つと、餌をとられてしまった。「あれ・・・、次集中。」ところが、爆釣になる予定だったのだが、アタリが止まってしまった。1時間もすればまたアタリがあるかもと考え、撒き餌をして根気よく広範囲を探るが一切アタリがでないまま、時間だけが経過した。こうなると5投目をあわせなかったのがとても悔やまれた。
11時半頃からは、弱々しいアタリが出始めるが、チヌではない。はっきりしたアタリも2度あったが、たぶんフグ。全く退屈な釣りを続けた。前回同様、15時頃からは表層に小アジの群れが出始め、明らかに状況が変化しだしたが、アタリはでない。そして、当日最後にアタリがでたのが15時50分だった。チョンとアタリがあってしばらくすると連続して、コンコンとアタリがでた。軽るいアタリであったが、あわせるタイミングのとれるものだった。「よし!あれ・・・、はずしたか~」今のはチヌだったのかと考えていると、少し離れた筏の長竿の釣り人がいい型のチヌを上げているのが見えた。「時合いだったのか?」もう一度集中するが、残念ながら納竿の17時まで穂先が動くことはなかった。沖を見ると吉田の空は快晴だった。
陸に上がるとがじろうさんが待っていてくれた。船頭さんが魚の写真を撮られた後すぐに年無しを放流した。今回は空気抜きを上手くやれたので、浮くことはないと思っていた。
チヌはしばらく放流したところに留まった後、沖に泳いでいった。
チヌを放流した後、がじろうさんと30分ほど話した。海を見ながら、普通の話ををした。話の中身より、そういう時間そのものが貴重だと思った。18時過ぎ、吉田を後にした。ところで、あと1回乗っ込み前に釣りに行きたいと思っている。次回の作戦を話すとがじろうさんは笑っていた。昨年も同じ時期にがじろうさんに作戦を話すと同じように笑われた。昨年は計画を実行できなかったが、今年はできるだろうか。
釣果:2枚(50・49)