5月21日(日) 小君(晴れ)
5月の筏は釣れない。過去、様々な筏に出向いて、そして何度も撃沈して、体得した結論だった。ただ、舞鶴湾で唯一、小君は挑戦してなかった。天気予報もよかったので、気晴らしも兼ねて調査してみることにした。
当日は5時半前に釣り場に着き、船頭さんに電話して来てもらった。筏群には先客が一人おられた。釣り開始は6時前、最初の1投でガシラが釣れたが、次は反応がなかったので、早々に団子を投入した。7時頃より、オキアミやボケに反応が出始め、キス2匹とフグ1匹が釣れた。しかし活性はさほど上がらず、10時頃からは外道の反応もなくなった。海からは可能性を感じなくなっていた。「やっぱり、あかんか。」そこで4,5月の釣りについて考えてみることにした。かつては、渓流に行った。一人で山の中を歩き回って感じたいくつもの新鮮な驚きは今も残っている。孤独感や多少の恐怖感もあったが、自然と同化していくような、異次元の世界だった。またあの場所に行ってみたい。ただ私の中の渓流釣りは、岩の上をポンポン飛んで上流に釣り上がり、落ちるように斜面を降り、強引に山肌を這い上がった。でもこれは20代後半から30代の頃の話し。今、このイメージで釣りをしたら、間違いなく怪我をすると思った。「渓流は無理。じゃあ、何を釣る?」新しい釣りに想いをはせた。
そんなことを考えているうちに12時半になった。周囲を見渡すと舞鶴の漁連が目に入った。漁船が停泊している。私は漁連付近には行ったことがなかった。「きっと昔から続いてきた漁村の雰囲気が残っているに違いない。」そう考えると行ってみたくなった。それと同時に、釣りへの集中力が完全に切れた。すぐに船頭さんに連絡して迎えに来てもらった。13時には陸に上がっていた。
その後、漁港に向かった。2,3分で着くと、車を降りて港をのぞきにいった。水揚げはほぼ終わっていたが、箱詰めされた大ダイなどがあった。もう少し早い時間に来れば、もっと多くの魚があふれていたのだろう。ぶらぶら歩きながら車に戻った。もっと歩きたい気持ちはあったが、日焼けしたせいか、更に漁村を歩き回り続ける元気がなかった。季節は夏に向かっていく。今年は猛暑らしい。「朝は釣り、昼からはカメラを持って舞鶴散策が今年の目標かな。」
釣果:またどこかに挑戦!